TATEVISION

tateの観た映像、読んだ本、思った事、、、

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドラマ 一番電車が走った

2015,8,10 放映 NHK総合

ドラマ 戦後70年『一番電車が走った』 感想

また、8月がやって来ました。今年は戦後70年という節目の年でもあり、
例年よりも戦争関連の番組が多いようですね。

本作品は、原爆が投下され焦土と化した広島で、そのわずか3日後には路面
電車が運転を再開していた…という史実に基づいてドラマ化されました。


半年ほど前に、司会・有吉弘行の番組にてこの実話を紹介していたのを観ま
した(2015,2,14「有吉!謎解き物語(TBS系列)」)。
東日本大震災の三陸鉄道でもそうでしたが、町が壊滅状態となった時、市民
の足となる鉄道がいち早く復旧することが、どれほど人々の助けとなるか。
いかに多くの市民を勇気づけるか。計り知れないものがあります。
それも、わずか3日。
しかも、運転士は自らも被曝した少女だった。


本作では、声高に戦争や原爆の悲惨さを語ること無く、淡々と描写されてい
たのが印象的。
目の前の残酷な現実に、勇気を持って立ち向かったこうした方々がいたから
こそ、今日の広島があると言えるのでは。本当に頭が下がります。

主演の黒島結菜、とっても良かったですね。熱演でした。大河ではちょっと
今イチな感がありますが、あれは彼女の魅力を生かし切れてない脚本と演出
が悪いんだな。顔も服も汚れきっていても、なお光り輝く10代少女の生命力
を的確に表現していました。
ラストシーンも救いと希望がある演出と表情でしたね。

コミカルな役が印象に残ることが多い阿部ちゃんも、今回は極めて真面目で
誠実な昭和の男を好演。よいキャスティングでした。

そして何より、エンドに登場した二人のおばあちゃん。主役の豊子と、その
友人で背中を大ケガしたさっちゃん。この二人のモデルとなったご両人が、
元気なお姿で登場されたことにホッとしました。
お二人の笑顔が何よりも素敵でありました。



通りは瓦礫の山と化し、どこに何があったかも分からない広島市内。
田舎から娘を捜しに出て来た父親に道を聞かれるも、答えられない松浦。
そこに通りがかった豊子たちが「線路ぞいに歩いて…」と教えてあげる。
呟く松浦。

「残ってる…。地面に、線路だけは残ってる」

そう、線路は変わらず残っている。深い絶望のなか、初めて松浦の心に灯が
ともったシーン。グッと来ました。


作中、少々キツいシーンがあるにはありましたが、必要最低限であり、抑制
の利いた演出でした。
「ヒロシマ」を描くなら、もっと凄惨な事実を描かないと。生ぬるすぎる。
そんな声があるかも知れません。しかし、また違った角度からあの時代を描
いたことで、見えてくること、感じることもあるでしょう。
こういったドラマを若い方も是非観て欲しいですね。




【 ドラマ 戦後70年「一番電車が走った」 主なキャスト 】

雨田 豊子 --- 黒島結菜
 …広島電鉄家政女学校1期生。戦地に赴く男性の代わりに路面電車に乗務。少々
  気が強く、面倒見がいい。8月6日の朝、早番で電車を運転していた時に被爆。
  車外に放り出されるが奇跡的に命は助かる。被曝からわずか3日後、一番電車
  を運転することになる。
松浦 明孝 --- 阿部寛
 …広島電鉄電気課・課長。昭和19年、軍需省から転職。真面目で几帳面な性格。
  妻を病気で亡くし幼い3人の子を育てる。被爆後、電車復旧の指揮を任され、
  一面瓦礫の広島を駆け回ることになる。

小西 幸子 --- 清水くるみ
 …家政女学校2期生。路面電車に車掌として乗務。豊子の従姉妹で、豊子を姉の
  ように慕っている。8月6日は女学校の寮で被爆、背中に大怪我を負う。
西 八重子 --- 秋月成美
 …家政女学校2期生で幸子の同級生。穏やかで大人びた性格の八重子は、豊子に
  とっても大切な友人。被爆後、豊子、幸子とともに避難所へ逃げのびるが…。
森永 勘太郎 --- 中村蒼
 …陸軍軍曹。豊子の初恋の人。原爆投下の数日前、豊子を写真館に誘う。
安永 正一 --- 新井浩文
 …広島電鉄千田町変電所勤務。電気課。諸業務に追われ上司の松浦に反発する。
藤本 昭 --- 山本浩司
 …広島電鉄千田町変電所勤務。電気課。安永の同僚。
高村 光二郎 --- モロ師岡
 …広島電鉄家政女学校教諭。電車運行に携わる家政女学校を誇りに思っている。
松浦正和 --- 平田敬士 …松浦家長男。13歳。
松浦加代子 --- 原舞歌 …松浦家長女。11歳。
松浦佐和子 --- 根本真陽 …松浦家次女。6歳。

【スタッフ】
脚本 : 岸 善幸 岡下 慶仁
撮影 : 夏海 光造
演出 : 岸 善幸
制作統括 : 奥本 千絵 、大門 博也、関 英祐
制作 : NHKエンタープライズ
製作著作 : NHK
==================================

公式サイト:http://www.nhk.or.jp/hiroshima/ichiban/index.html



8/6に「おはよう日本」にて、本作のモデルとなった松浦明孝さんを紹介
するコーナーがあったそうです。そのコーナーの紹介記事がコチラ。

“焦土の街に路面電車を走らせたい”|特集まるごと:NHK おはよう日本




劇中に登場する小西幸子のモデルとなった、増野幸子さんを紹介している
記事がコチラ。

「ピカドンの毒が移る」と言われ、浴場で泣いた。被爆70年の増野幸子さん




上記記事にても触れられていますが、本作の主役のモデルとなった児玉豊子
(旧姓:雨田豊子)さんのお孫さんが、ペンネーム「さすらいのカナブン」
にて祖母の体験をマンガ化されており、Web上で読むことが出来ます。
ある意味、このドラマの原作とも言えそうな内容。是非どうぞ。

Game&cG「原爆に遭った少女の話(漫画)79P」
(同ページの「ヒロシマを生きた少女の話」は祖母のいとこである増野幸子
さんの体験をマンガ化した作品(未完))



テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tatevision.blog34.fc2.com/tb.php/656-7d38a972
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。