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ドラマ 64(ロクヨン) 第4話

2015,5,9 放映 NHK総合

土曜ドラマ『64(ロクヨン)』第4話「顔」 感想

ミスキャストで大惨敗! 『64』大コケで、NHKの土曜ドラマ枠が消滅危機に!?
:日刊サイゾー

視聴率がかなり悪い…ということで、こんな「クソ記事」がネット上に。

「やたら滑舌の悪さばかりが目立ち、セリフが聞き取れない状態」
これはまあ概ね同意。しかしながら、昨今のテレビドラマに出てくるプロの
俳優も、ボソボソヒソヒソ聞き取れん声で演技してるのがどれだけ多いか。
ピエール瀧扮する広報官・三上は、滑舌の悪さというマイナス面を補って余
りあるキャラクターのリアルさ、空気感を持ち合わせています。

「ドラマ版はミスキャストが目立つ」
はあ? 村上春樹じゃないけど、やれやれとため息をつきたくなります。
確かにB太や美月ちゃんは演技は今イチだ(笑)。けれどもそのキャラクター
造形においてはむしろ適役。配役に全く問題なし。

視聴率絶対主義でドラマを計るのは、いいかげんにヤメにしましょうよ。
視聴率が悪くても秀作・良作と呼ばれる作品はいくらでもありますから。

まだ最終回を迎えていませんので確定ではありませんが、このドラマ、後に
今年度の秀作を挙げる際には必ずや票を集めることでしょう。クオリティの
高さでは、その他民放ドラマは遠く及びません。

まあ、悪意ある記事など気にせずに楽しみたいと思います。



1話より2話、更に3話と徐々にグングン面白さ倍増しており、この4話も
実に見応えあるエピソードとなっておりました。
事件は現場で起きているんですが、広報官にとっては会議室でも事件が起き
ているんですねー。警務部広報官・三上の刑事部との攻防、新聞記者たちと
の攻防が、緊迫感あふれる映像と音で濃密に描かれています。
そのカメラワークも色調も、実に効果的。BGMが先週まではやや過剰ぎみで
はありましたが、今回は気になりませんでした。

ただ、十代の方々には敬遠されるかも知れませんねえ。おっさんばっかりで
加齢臭漂うキャストですし…(笑)。
職場の様々なしがらみ、組織間の対立、権力構造。そんな主題に若い人たち
はピンとこなくて、興味持てないかも。

ま、NHKの土曜ドラマは以前からオッサンホイホイなドラマですから(笑)。
若いモンに媚びて愚作と成り果てた某大河の轍を踏まず、この路線を信じて
突き進んで欲しいです。


さて、忌まわしき過去の亡霊、ロクヨンを彷彿とさせる誘拐事件の発生にて
大きくストーリーが進展した第4話。新たに登場したキャラがいずれも好演
熱演で魅せてくれました。

まずは記者クラブでブイブイ言わせてたB太秋川も頭が上がらない、東洋新
聞東京本社の記者・井沢正則を演じる堀部圭亮。
インテリ臭漂う鼻持ちならないイヤな奴を演じさせたらもう天下一品。本作
でも実にけったくそ悪い記者を演じています。

普段は広報室の面々に文句タラタラな県警記者クラブの連中が、堀部を始め
とした横柄な東京からの記者たちにいいようにあしらわれている県警の状況
に悔しがる様は、なかなか胸アツくさせるシーンでした。


捜査一課長に替わり、記者会見に出るキャリア組の二課長・落合役に森岡龍。
海千山千の記者連中に翻弄され、会見場と捜査本部を行ったり来たりで疲労
困憊。いい人なんでしょうけどね(笑)。まだまだ失礼ながら「若僧」であり、
経験値がなさすぎた。そんな彼も、ヘロヘロになっても「僕は、まだやれま
す。なんとか粘ってみますから」とガッツを見せる。

なお、そのシーンでは、続いて三上の部下・諏訪が二渡調査官に協力を申し
出るか、と三上に問われ、
「いりません。人事権者に弱みを見せたら、将来広報官になれなくなります
から」
と即答。男だねえ。意地だねえ。矜持ってやつだねえ。
そんな諏訪を無言で見つめる三上。「よく言った」と心の声が聞こえた。
私が諏訪の立場なら「そーですねえ、そのほうがスムーズに進んでええかも
知れませんねえ」なんて言っちゃうかもなー(笑)。
ここ、何気に名シーンでした。


ちなみにこの二課長を演じた森岡龍。自主制作映画を監督し、ぴあフィルム
フェスティバルに3度も入選・入賞している才能の持ち主でもありますが、
俳優としても既に多くの作品に出演。あの朝ドラ『あまちゃん』では若き日
の黒川正宗=あまちゃんパパ役にて出ています。

そのあまちゃんパパを演じたのが、同じく今回から出演してる尾見としのり、
という面白いご縁もある第4話でした。
尾見としのりは言うまでもなく、娘を誘拐された父親を安定の上手さで演じ
ています。


本作を観始めた頃、主人公・三上の娘が失踪しているエピソードは果たして
必要なのか、カットしてもいいのでは……と思っていましたが、この4話で
なるほど必要かと得心。女子高生の娘を誘拐された目崎が、ロクヨン事件の
被害者の父・雨宮と、そして自分自身にも重なるんですね。そういう三上の
心情こそ、他の捜査員とは異なる思いに繋がる訳で。

さあ、来週で最終回。どう結末を迎えるのか。誘拐事件は、そしてロクヨン
は解決に向かうのか。私的には三上の妻、美那子(木村佳乃)が既に退職し
た単なる主婦なのに現場に駆り出された「意味」が気になっております……。




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第4話 あらすじ
警察庁長官視察の前日。ロクヨンに酷似した少女誘拐事件が発生。三上(ピ
エール瀧)は、記者クラブとの報道協定締結を目指すが、刑事部は頑として
情報提供を拒む。少女とその家族の名前が匿名のままであることに、記者ク
ラブは大きく反発。三上は、捜査一課長の松岡(柴田恭兵)に会うため、最
前線に乗り込む。そして、誘拐犯から、身代金運搬の指令が入る。最初の現
場は、喫茶あおい。またしても、ロクヨンと同じ手順だった。
(以上、公式サイトより)
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【土曜ドラマ『64(ロクヨン)』 第4話 主なキャスト】

三上義信 ---ピエール瀧
 …D県警・警務部秘書課 広報室・広報官。46歳。
  刑事として長年勤務するも広報室に突然の配属。14年前の誘拐事件(通称・
  ロクヨン) 当時、捜査一課特殊犯捜査係所属の刑事として身代金受け渡し場
  所に向かう父親・雨宮の車を追尾した。高校生の娘あゆみが失踪中。

▼三上家
三上美那子 ---木村佳乃
 …三上の妻。元警察官。ロクヨン事件では、身代金受け渡し場所に配されていた。
  家出中の娘あゆみからの電話を待ち続けている。
三上あゆみ ---入山杏奈
 …三上と美那子の娘。高校生。美容整形を親に反対され家出した。

▼D県警広報室
諏訪尚人 ---新井浩文
 …D県警・警務部秘書課広報室・係長。警務部育ち。広報室の実務を取り仕切る。
蔵前高彦 ---永岡卓也
 …D県警・警務部秘書課広報室・主任。
美雲志織 ---山本美月
 …D県警・警務部秘書課広報室。広報誌「みまもり」の編集担当。

▼県警記者クラブ
秋川修次 ---永山絢斗
 …東洋新聞D支局・県警担当記者。記者クラブのリーダー的存在。
山科道夫 ---辰巳智秋
 …全県タイムス(地方紙)記者。
高木まどか ---梅舟惟永
 …毎朝新聞D支局・県警担当記者。
宇津木壮一 ---阿部翔平
 …日報新聞D支局・県警担当記者。
浪江章治 ---朝霧涼
 …新京新聞D支局・県警担当記者
佐久間早智 ---おのさなえ

▼D県警その他
赤間光良 ---平岳大
 …D県警・警務部長。警察庁のキャリア官僚。出向中。
石井照行 ---小野了
 …D県警・警務部秘書課長。三上の直属の上司。
荒木田利也 ---中原丈雄
 …D県警・刑事部長。県警生え抜き警察官の中では、最高のポストに就いている。
二渡真治 ---吉田栄作
 …D県警・警務部警務課・調査官。三上の同期。将来の刑事部長候補。
  県警では「陰の人事権者」とも言われている。
松岡勝俊 ---柴田恭兵
 …D県警・刑事部・参事官兼捜査一課長。三上の刑事部時代の上司。
  ロクヨン事件では、身代金受け渡し場所に向かう雨宮の車に同乗した。
落合由季也 ---森岡龍
 …D県警刑事部・捜査二課長。誘拐事件の記者会見に駆り出されたキャリア組。
御倉政二 ---二階堂智
 …D県警刑事部・捜査一課次席班長。三上に誘拐事件の発生を告げ、報道協定の
  締結を要請する。
白鳥 ---吉田ウーロン太
 …捜査員
  ---榊英雄(エンドロールの秀雄は誤記)
 …指揮車に同乗した捜査員の一人。

▼その他
井沢正則 ---堀部圭亮
 …東洋新聞東京本社の記者。
雨宮芳男 ---段田安則
 …雨宮漬物社長。ロクヨン事件で、娘・翔子を誘拐され殺害された。
目崎正人 ---尾見としのり
 …スポーツ用品店経営。女子高生誘拐事件の被害者・目崎歌澄の父親。

【スタッフ】
原作 ---横山秀夫『64(ロクヨン)』(文藝春秋、文春文庫)
脚本 ---大森寿美男
音楽 ---大友良英
撮影 ---佐々木達之介
演出 ---井上剛(1,2,4話)、増田靜雄(3話)
制作統括 ---屋敷陽太郎
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【放送予定】
4月18日から総合・毎週土曜<連続5回>午後10:00~10:58
再放送:翌週土曜日の午前0時10分(金曜深夜)から(予定)

公式サイト:http://www.nhk.or.jp/dodra/rokuyon/


64(ロクヨン)第1話の記事へ
64(ロクヨン)第5話(最終回)の記事へ



テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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