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ドラマ 64(ロクヨン) 第1話

2015,4,18 放映 NHK総合

土曜ドラマ『64(ロクヨン)』第1話「窓」 感想

NHKの土曜ドラマといえば、午後9時からでしたが本作からは午後10時から
に変更。『NHKスペシャル』が定期放送になったためだそうです。

原作は横山秀夫。もう警察小説といえばこの人。この人の作品は映像化には
向いてない印象があるのですが、なんやかんやで多いですね、映像化された
の。NHKでの映像化は2005年の『クライマーズ・ハイ』以来です。
脚本は『てるてる家族』『クライマーズ・ハイ』の大森寿美男。
演出チーフは井上剛。『クライマーズ・ハイ(後編)』『その街のこども』
『あまちゃん』『はつ恋』など多くの人気ドラマを演出。
つい最近では『LIVE! LOVE! SING! 』がありました。


まずは第1話の感想ですが……。「声、聞こえねー!」(笑)。
字幕表示が必須。リアルな演技でぼそぼそ喋るのもいいですが、観ている側
のことも配慮して欲しい・・・。最近は字幕が必要なのが多すぎ。

ま、それはともかく、NHKの土曜ドラマらしい骨太で見応えある作品となり
そうです。ただ導入部の第1話として、ちょっと不親切な感じではあります。

過去に起こったロクヨンなる少女誘拐殺人事件、現在にて進行中の広報室と
記者クラブとの軋轢、そして主人公の娘の失踪……。どれがメインの題材と
いうわけでもなく、入り交じっての描写で一度観ただけでは少々分かり辛い
展開。いろいろと今後の伏線やネタフリがなされているのでしょうが、もう
少し平明にしても良かったのでは。
この複雑多重に入り組んだドラマこそ本作の見所なんだとは思いますが……。


「昭和臭い」ということで主役に抜擢されたピエールさん。昔はいろいろと
無茶してはりましたけど、最近はすっかり俳優業で活躍されてます。本作で
も堂々たる演じっぷり。

この「昭和」というのが本作のキーワードの一つと思われます。タイトルの
「ロクヨン」は、一週間しかなかった昭和最後の年、昭和六十四年のこと。
ドラマ内で昭和64年に起きたD県警史上最悪の「翔子ちゃん誘拐殺人事件」
を指しています。1月5日に7歳の少女・雨宮翔子ちゃんが誘拐。犯人から要
求された2000万円の身代金はまんまと奪われ、翔子ちゃんは無惨な遺体と
なって発見されます。事件は未解決のまま、14年がたっています。

時代は平成になっても、昭和最後の年を忘れられない、引きずったままの男
たち。黒電話が何度もアップされるのも昭和の代表アイテムだからでしょう。
1989年当時は既に、黒電話は使われなくなっていたと思いますけど、小道
具としては有効です。それなのに、事件当時の描写でドライブインの中にて
スロットが当時にはありえない機種がはっきり写っていたのには残念。



県警と警察庁との関係。
現場で捜査にあたる刑事部と、裏方的な管理部門である警務部の関係。
警察の広報官と記者クラブとの関係。

一般企業のサラリーマンでも、ある程度は似た関係性ってありますよね。
子会社・グループ企業にとって、親会社から出向してきて、いつかは帰って
行く人への気の使い方。
営業部、施行部、設計デザイン部、管理部などの部門間で互いに張り合い、
どこか微妙に見下している。

くっだらねえことです。でも組織にいたら大なり小なり、そういう下らない
バランスに巻き込まれるもので。

警察という特殊な組織の中で、主人公たちが立ち塞がる壁にどう立ち向かう
のか、個人としてどう生き抜いて行くのか。その葛藤、誇り、意地、矜持。
そういうところが横山秀夫作品の魅力の一つなんだと思います。



多くの作品が映像化されてきている横山秀夫作品。
『クライマーズ・ハイ』はNHKでドラマ化、次いで映画化もされましたが、
本作品も既に映画化が決まっており、来年二部作として公開を目指し、今頃
はロケが進んでいる様です。
因にこの映画版のキャストは以下の通り。カッコ内がNHK版のキャスト。


警務部広報室の広報官・三上義信==佐藤浩市(ピエール瀧)
三上の部下、広報室係長・諏訪==綾野剛(新井浩文)
広報室の紅一点、美雲==榮倉奈々(山本美月)
記者クラブを仕切る東洋新聞記者・秋川==瑛太(永山絢斗)
三上の刑事時代の上司、捜査一課長・松岡勝俊==三浦友和(柴田恭兵)
ロクヨン事件の被害者の父・雨宮芳男==永瀬正敏(段田安則)
事件後に辞職した元ロクヨン自宅班・幸田一樹==吉岡秀隆(萩原聖人)
三上の同期で警務課調査官の二渡真治==仲村トオル(吉田栄作)
監督:瀬々敬久

同じ役を映画A太、ドラマB太と兄弟対決なんですねー。これは偶然なのか、
何かの意向なのか? 面白いことになってます。




最後に、「D県警」とはどこかモデルがあるのか? Dの意味は?
星新一の「エヌ氏」みたいに特に意味はなく、一つの記号としてあるだけか 
と思ったら…
作者本人が、その意味を明かしておられます。

横山 ああ、Dはね、「ドラえもん」の「どこでも」「ドア」のDだっていう。
   DDD。ここまでそろったらD県警にするしかない(笑)。いや、大真面
   目でつけたんですけどね、地方警察はどこも共通の問題を抱えている、
   「どこでもドア」で繋がっている、ってね。Dはいわば全国地方警察の
   総称なんですよ。


社会の一大事よりも、特定の個人にとっての一大事を書きたい――横山秀夫
:本の話WEB



そ、そんな意味だったのか……(笑)。




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第1話 あらすじ
 地方県警の広報官・三上(ピエール瀧)は、高校生の娘が失踪し、妻・
 美那子(木村佳乃)と共に苦悩の日々を送っている。三上は、突然行わ
 れることになった警察庁長官視察を取り仕切るよう命じられる。7日間
 しかなかった昭和64年に発生し未解決の少女誘拐殺人事件「ロクヨン」
 が、14年の歳月を経てよみがえる。長官による遺族の雨宮(段田安則)
 宅への慰問を実現しようと三上は奔走するが、雨宮はなぜかかたくなに
 拒否する。
(以上、公式サイトより)

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【土曜ドラマ『64(ロクヨン)』 第1話 主なキャスト】

三上義信 ---ピエール瀧
 …D県警・警務部秘書課 広報室・広報官。46歳。
  刑事として長年勤務するも広報室に突然の配属。14年前の誘拐事件(通称・
  ロクヨン) 当時、捜査一課特殊犯捜査係所属の刑事として身代金受け渡し場
  所に向かう父親・雨宮の車を追尾した。高校生の娘あゆみが失踪中。

▼三上家
三上美那子 ---木村佳乃
 …三上の妻。元警察官。ロクヨン事件では、身代金受け渡し場所に配されていた。
  家出中の娘あゆみからの電話を待ち続けている。
三上あゆみ ---入山杏奈
 …三上と美那子の娘。高校生。美容整形を親に反対され家出した。

▼D県警広報室
諏訪尚人 ---新井浩文
 …D県警・警務部秘書課広報室・係長。警務部育ち。広報室の実務を取り仕切る。
蔵前高彦 ---永岡卓也
 …D県警・警務部秘書課広報室・主任。
美雲志織 ---山本美月
 …D県警・警務部秘書課広報室。広報誌「みまもり」の編集担当。

▼県警記者クラブ
秋川修次 ---永山絢斗
 …東洋新聞D支局・県警担当記者。記者クラブのリーダー的存在。
山科道夫 ---辰巳智秋
 …全県タイムス(地方紙)記者。
高木まどか ---梅舟惟永
 …毎朝新聞D支局・県警担当記者。
宇津木壮一 ---阿部翔平
 …日報新聞D支局・県警担当記者。
浪江章治 ---朝霧涼
 …新京新聞D支局・県警担当記者
佐久間早智 ---おのさなえ

▼D県警:ロクヨン自宅班
漆原悟士 ---きたろう
 …D県警中央署署長。ロクヨン事件の際、自宅班キャップを務めた。
柿沼丈治 ---高橋和也
 …D県警中央署・ロクヨン専従班。ロクヨン事件では自宅班のサブキャップ。
幸田一樹 ---萩原聖人
 …元D県警刑事。ロクヨンでは自宅班として被害者宅に詰めた。事件後辞職。
日吉浩一郎 ---水澤紳吾
 …元科捜研職員。ロクヨンでは科捜研から派遣され、犯人からの電話傍受担当。
村串(旧姓・鈴本)みずき ---中村優子
 …元D県警婦警。美那子の1期上。ロクヨンでは、自宅にて雨宮夫人を担当。

▼D県警その他
辻内欣司 ---古今亭菊之丞
 …D県警・本部長。警察庁のキャリア官僚で出向中。将来の警察庁長官候補。
赤間光良 ---平岳大
 …D県警・警務部長。警察庁のキャリア官僚。出向中。
石井照行 ---小野了
 …D県警・警務部秘書課長。三上の直属の上司。
二渡真治 ---吉田栄作
 …D県警・警務部警務課・調査官。三上の同期。将来の刑事部長候補。
  県警では「陰の人事権者」とも言われている。
松岡勝俊 ---柴田恭兵
 …D県警・刑事部・参事官兼捜査一課長。三上の刑事部時代の上司。
  ロクヨン事件では、身代金受け渡し場所に向かう雨宮の車に同乗した。

▼その他・周囲の人々
望月晴一 ---村上淳
 …元D県警、三上の同期。ロクヨン事件では、三上と共に雨宮の車を追った。
  数年前に退職し、農業を営む。
新潟県警某署署長 ---でんでん
 …身元不明の死体を、三上夫妻が娘なのか確認に訪れた警察署の署長。
梓 幹雄 ---古舘寛治
 …東洋新聞デスク。秋川の上司。
雨宮芳男 ---段田安則
 …雨宮漬物社長。ロクヨン事件で、娘・翔子を誘拐され殺害された。


【スタッフ】
原作 ---横山秀夫『64(ロクヨン)』(文藝春秋、文春文庫)
脚本 ---大森寿美男
音楽 ---大友良英
撮影 ---佐々木達之介
演出 ---井上剛、増田靜雄
制作統括 ---屋敷陽太郎
==================================
【放送予定】
4月18日から総合・毎週土曜<連続5回>午後10:00~10:58
再放送:翌週土曜日の午前0時10分(金曜深夜)から(予定)

公式サイト:http://www.nhk.or.jp/dodra/rokuyon/



64(ロクヨン) 第4話の記事へ



テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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