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ドラマ オリエント急行殺人事件

2015/1/11,12 放映 フジテレビ系列

『オリエント急行殺人事件』第1夜、第2夜 感想

三谷幸喜脚本で豪華キャストによるドラマ化、ということで興味津々。それ
なりに楽しく視聴しましたが、残念不満なところもいくつか。原作ファン、
ポワロファンの方々は尚更かなりイライラもあったのでは。。。


原作は1934年に発表され、1974年にはシドニー・ルメット監督にて映画化
されている本作品。その奇抜で驚愕なラストのオチはあまりに有名で、あの
『猿の惑星』と並んで「観て(読んで)なくてもそのオチは知ってる」人が
多いであろう作品の代表例ではないでしょうか。

今回2夜連続放送されたテレビドラマ版は、舞台は昭和8年の日本に移され、
第1夜は原作に忠実に、そして第2夜は犯人がなぜ犯行に至ったか、どう犯行
を行ったかを描くオリジナルな展開。

日本版ポワロとして事件を解決するのは勝呂武尊(すぐろたける)なる名探偵。
これを野村萬斎が演じていますが、キャラクターが濃い濃い。

まあ過去の様々な映像作品に登場する名探偵は、特徴のあるキャラクターで
知られるものが多いのは確か。ですがさすがにオーバーアクトが過ぎるので
は。過去のポワロを演じたデヴィッド・スーシェやアルバート・フィニー、
更には吹替えの熊倉一雄などの雰囲気を取り入れた役作りだと思うのですが、
ちょっとヤリ過ぎ。普通の時代劇を演じてる中に志村のバカ殿がいる、とい
う例えは言い過ぎかもしれませんが、まあそんな感じ(笑)。

その他のキャラでは、安藤伯爵夫人役の杏が軽すぎるのも気になります。
世間知らずのお嬢様……という設定だからこそなのでしょうが、わがままで
能天気が過ぎるので、「あの悲劇」を本当に悲しんでいるのか疑問に思えて
来ます。


三谷幸喜は原作と74年の映画の大ファン、ということで、第1夜の原作に則
した展開は勿論のこと、第2夜のオリジナル要素の高い脚本をこそ、付け加
えて書いてみたかったんだろうと予測は出来ます。

しかし、三谷脚本のコメディタッチで軽妙なやりとりにドタバタもあり、と
いう特徴がこの復讐劇にはどうにもそぐわないように思いました。

人は5年もの間、陰鬱にひたすら耐え忍んで暮らしている訳では無い、仇討
ちをしようとする者でも、笑う時もあればぼやく時もあるさ。
それは理解出来ます。でも安藤伯爵夫人の様に根本から軽すぎるのは問題で
す。観ていてイラつくだけです。


結局のところ、この第2夜はそれなりに面白かったけれども、やはり物語と
しては正直言って野暮な蛇足だったと思います。物語は語りすぎてもいけな
い訳で。難しいねえ。

名探偵が導き出した驚愕の推理。でもそれが恐らくは真実なんだろうけど、
あくまでも推理であって仮説だよね、ということで最後のあの重役の選択も、
納得しやすくなるんです。それがハッキリと犯人たちの視点で事件を語り、
自白させてしまった。なので正義の復讐と言えど、見逃したことへの居心地
の悪さが生まれてしまったように感じられました。




「オリエント急行殺人事件」ドラマ公式サイト
http://www.fujitv.co.jp/orientexpress/index.html


【 『オリエント急行殺人事件』キャスト 】

▼特急東洋の乗客・乗員
▼一等客室(一人部屋・6号室〜12号室)
勝呂 武尊(すぐろ たける)[6号室] --- 野村萬斎
 …主人公。名探偵。6号室は本来鉄道省重役の莫の部屋だったが、満席で手配
  出来なかった勝呂に莫が譲った。
羽鳥夫人[8号室] --- 富司純子
 …おしゃべりなマダム。名は典子。夜、部屋に男が侵入したと言い張り、金ボ
  タンが落ちていたと言う。
轟侯爵夫人(とどろき)[11号室] --- 草笛光子
 …毅然とした老貴婦人。名はナツ。メイドの昼出川を従えて全国を旅している。
  剛力大佐の妻・曽根子の名付け親。
安藤伯爵[9号室] --- 玉木宏
 …外交官。10号室とは続き部屋。
安藤伯爵夫人[10号室] --- 杏
 …安藤伯爵の妻。名は浪子(なみこ)だが、旅券では良子(りょうこ)となっている。
羽佐間 才助(はざま さいすけ)[12号室] --- 池松壮亮
 …万年筆の販売員だが実は藤堂に雇われた探偵だと名乗る。
藤堂 修(とうどう おさむ)[7号室] --- 佐藤浩市
 …実業家。殺人事件の被害者。5年前の剛力家令嬢誘拐殺人事件の犯人だが裁判
  で無罪となり、名前を変えていた。
  
▼二等客室(二人部屋・1号室〜5号室)
幕内 平太(まくうち へいた)[2号室] --- 二宮和也
 …藤堂の秘書。かつて慈善事業に関わり剛力曽根子と面識があった。
能登 巌(のと いわお)[5号室] --- 沢村一樹
 …陸軍大佐。犯行時間当時、幕内と彼の部屋で談話。パイプ愛好。
呉田 その子(くれた そのこ)[4号室] --- 八木亜希子
 …下関の教会で奉仕活動に従事する女性。気が弱い。藤堂の姿を最後に見た。
馬場 舞子(ばば まいこ)[4号室] --- 松嶋菜々子
 …家庭教師。東京在住。
保土田 民雄(ほとだ たみお)[1号室] --- 藤本隆宏
 …博多で輸入車の販売業。九州弁を話す。
益田 悦夫(ますだ えつお)[1号室] --- 小林隆
 …藤堂の執事。
昼出川 澄子(ひるでがわ すみこ)[3号室] --- 青木さやか
 …轟侯爵夫人のメイド。

▼その他乗客・乗員
莫(ばく) --- 高橋克実
 …鉄道省の重役。席の手配ができなかった勝呂に、自分の泊まる一等客室を譲り
  一般車両に移る。
須田 --- 笹野高史
 …外科医。遺体の検視を行い、乗客からの聞き取り情報を記録し勝呂の捜査を
  手助けする。
三木 武一(みき ぶいち) --- 西田敏行
 …「特急東洋」の車掌。

▼その他
清水 --- 深水元基 …藤堂の用心棒。
パインさん --- 山寺宏一 …喫茶店のマスター。


▼剛力家
剛力 曽根子(ごうりき そねこ) --- 吉瀬美智子
 …剛力大佐夫人。妊娠時に事件で娘を失ったショックで倒れ、死亡した。
剛力大佐(ごうりき たいさ) --- 石丸幹二
 …陸軍大佐。誘拐事件で娘を殺害された上、妻とお腹の子も失い、失意のうちに
  拳銃自殺する。
剛力 聖子(ごうりき せいこ) --- 小林星蘭
 …剛力大佐の娘。身代金目的誘拐事件の被害者で、殺害され発見される。
三木 小百合(みき さゆり) --- 黒木華
 …剛力家の小間使い。事件当初犯人と疑われ、無実を主張して警察署内で自殺。


【スタッフ】
原作:アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』
脚本:三谷幸喜
音楽:住友紀人
制作:大多亮、石原隆
演出:河野圭太
制作著作:フジテレビ


テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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