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ドラマ LEADERS リーダーズ

14,3,22-23 放映 TBS系列

2夜連続大型ドラマ『LEADERS リーダーズ』前・後編 感想

見応えのあるドラマでした。2夜連続で5時間弱のスペシャルドラマ、という
スタイルは先日の15,16日にテレ朝で放映された『宮本武蔵』と同じですが、
出来はこちらの完全勝利。『宮本武蔵』は初めから期待はしてなかったけど、
かなりガッカリできましたから。

若干、駆け足でダイジェストな感はありましたが、連ドラにすると後半辺り
がダレそうですし、これで良かったんじゃないでしょうか。

経営危機がメインのエピソードで、技術開発に関する話がもっと観たかった
思いもありますが、これもまた尺を考えると仕方がないでしょう。


観ていて『官僚たちの夏』『半沢直樹』をなんとなく想起させるものがあり
ます。企業ものであるのは当然ですが、主要スタッフが重なっていることが
大きいですね。キャストも一部被ってるし。

あくまでもフィクション、と断りを入れてはいますが、誰が観てもモデルは
トヨタ自動車であることは分かるでしょう。ラスト直前ではクラウンとか、
プリウスも紹介されるんだから素直にトヨタと言えばいいのに(笑)。

まあ、メインバンクとのゴタゴタとかが描かれてますからね。都合悪いこと
もあるかと。

劇中で描かれた、メインバンクの一つである西国銀行が融資を拒否し、その
際に「機屋には貸せても、鍛冶屋には貸せない」と言い放つ印象的なシーン
は史実だそうで。融資しなかったのは住友銀行、融資了承したメインバンク
の三河銀行・松阪銀行は、史実では東海銀行と帝国銀行(後の三井銀行)だ
そうです。

この出来事からトヨタは経営を立て直した後も住友銀行との取引を拒み続け、
21世紀になって銀行再編で三井住友銀行となるまで取引再開しなかったとか。

また、このトヨタ経営危機から15年後に、経営危機に瀕したプリンス自動車
にメインバンクの住友が専務をプリンス自動車社長として派遣し、トヨタと
合併させることを画策するのですが、この専務が他ならぬ当時の住銀名古屋
支店長その人。そんな人をトヨタにお願いに行かせる住銀もどうかしてるん
じゃないかと思ってしまいますが(笑)。
この申し出に、当時のトヨタ会長石田退三(劇中で橋爪功扮する石山又造の
モデルとなった人物)は「鍛冶屋の私どもでは不都合でしょうから」と答え、
救済を拒否したとのこと…。

一方で、1997年の金融危機では三井銀行の後身であるさくら銀行に対して
トヨタは積極的に支援。いちメーカーが単独で銀行支援を行う異例の出来事
も、昔の恩義があればこそ、なのでしょう。

トヨタの恩讐、恐るべし…。




日銀名古屋支店長がなかなかの人物だったんですね、これ。中京の製造業を
守るべく、自分の責任で融資の斡旋を取り仕切った。彼もまた、リーダーと
しての責務を全うしたと言えるでしょう。
そんな山梨良夫・日銀名古屋支店長を演じたのが香川照之。相変わらず上手
いですねえ。ただ、どうも大和田常務(by半沢)の影がちらついて(笑)。

山梨「私に言わせれば、銀行家の風上にもおけない人間だ!…
   どうぞ速やかに(ヒラッ)お引き取り下さい」
大和田「やれるもんなら、やってみなっ」

というMADを作ってみたくなったぞ(笑)。



ところでこのドラマ、タイトルが『LEADERS リーダーズ』。複数形なのが
気になります。
劇中では、主人公の愛知佐一郎がダントツに目を引くリーダー=指導者ぶり
であり、単にリーダーでよさそうですが、その他のキャラクターたちもまた、
それぞれの範囲で、世界で、リーダーとしての責務を果たしているのであり、
そしてアイチのリーダーも、佐一郎から引き継がれていく…。
そんな意味で、複数形になっているのかな、と感じました。

ひょっとして、年一回ぐらいのペースでホンダの本田宗一郎とか、ソニーの
井深&盛田とか、ニッポンの指導者たちを描くシリーズになるとか。
もしそうなら、それもまた、面白そうです。


【 『LEADERS リーダーズ』 キャスト 】

愛知佐一郎 --- 佐藤浩市
 …愛知自動織機の常務。愛知自動織機を創業した愛知佐助の息子。アイチ自動車
  の社長として、無謀とも思えた国産自動車の実現に生涯を捧げる。
  モデルはトヨタ自動車(旧トヨタ自工)の創業者である豊田喜一郎。

▼アイチ自動車工業・愛知自動織機
石山又造 --- 橋爪 功
 …愛知自動織機社長。アイチ自動車の副社長。自動車開発には反対だったが、
  佐一郎の熱意で翻意。理想を追う佐一郎を、現実的思考と行動で支える。
  モデルはトヨタ自工の3代目社長を務めた「トヨタの大番頭」石田退三か。
愛知正二 --- 椎名桔平
 …アイチ自動車 開発担当常務。佐一郎の甥。
  モデルは豊田喜一郎のいとこにあたる豊田英二。
北川隆二 --- 吉田栄作
 …正二とは同じ大学の院生で、隈沢教授が有望な技術者として佐一郎に紹介。
  後に労働組合の委員長となり、正二と対立する。
近藤利郎 --- 萩原聖人
 …取締役経理部長。佐一郎の理想に心酔し自動車開発に参加する。
三宅光男 --- 高橋和也
 …取締役総務部長。創生期を支えた1人で「乏しきを分かつ」理念の信奉者。
太田耐介 --- 緋田康人
 …拳母工場長兼製造担当常務。エンジン製作に必要な鋳物製造に一から関わった
  謹厳実直な生え抜き社員。
桜井 武 --- 金子 賢
 …アイチ自動車の工員。労働争議に積極的に関わる。
梅谷 守 --- 橋爪 遼
 …アイチ自動車の工員。
藤城 貢 --- 勝 信
 …アイチ自動車の工員。
島原清吉 --- えなりかずき
 …アイチ自動車草創期に工員として参加したが出征し、戦死。
高瀬善造 --- 須田邦裕
 …労働組合副委員長。アイチ自動車工業の草創期メンバー。出征し戦地で片足を
  負傷したことで弱い立場の労働者への思いが深く、人員整理に抵抗する。
神田征太郎 --- 神保悟志
 …アイチ自動車 販売担当常務。GMから引き抜かれアイチの販売を支える切れ者。
西尾成次 --- 伊東四朗
 …上海愛知紡績支配人。佐一郎の父・佐助と交流があり、窮地の佐一郎を援助。
山崎 亘 --- 岡田浩暉
 …アイチ自動車を最初に取り扱った販売店、日の出モータースの店長。

▼日本銀行
財部 登 --- 中村橋之助
 …異例の若さで日銀総裁に。東大時代は佐一郎と同級。
  モデルは終戦直後の日銀総裁・一万田久登。
山梨良夫 --- 香川照之
 …日銀名古屋支店長。日銀総裁の秘書。
  モデルは日銀名古屋支店長を務め、トヨタに融資を決断した高梨壮夫。
梶田健二郎 --- 戸田昌宏
 …日銀名古屋支店営業課長。

▼アイチのメインバンク
児島正彦 --- 吹越 満
 …西国銀行名古屋支店長。
加藤 喬 --- 金田明夫
 …三河銀行頭取。
志村武史 --- 冨家規政
 …松阪銀行名古屋支店長。

▼家族・関係者たち
東山雪乃 --- 宮沢りえ
 …佐一郎と財部が東大時代に通った本郷食堂の看板娘。夫を亡くした戦後は料亭
  「氷川」の女将となり財部のGHQ接待を手伝う。
愛知晴子 --- 山口智子
 …佐一郎の妻。家族同然に社員の面倒を見る。
愛知洋一郎 --- 溝端淳平
 …佐一郎の息子。自動車への興味は強いが、佐一郎の意向で別事業社で働く。
島原美鈴 --- 前田敦子
 …島原清吉の妻。戦争で清吉も家も失うが愛知家の離れに住み、アイチ社員と
  して労組事務員となる。
高瀬真紀 --- 寺島 咲
 …高瀬善造の妻。

▼その他
隈沢和志 --- 市川右近
 …東京帝國大学工学部教授。自動車工学の第一人者。北川と正二を佐一郎に紹介。
斉藤源一 --- 原田泰造 …ガラス工場「大藪ガラス」工員。
山田六郎 --- 六平直政 …ゴム工場「三河ゴム」工員。


【スタッフ】
脚本:橋本裕志
音楽:千住 明
原案:『小説 日銀管理』『トヨタ自動車75年史』
プロデューサー:貴島誠一郎、伊與田英徳
演出:福澤克雄
製作著作:TBS





テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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