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世にも奇妙な物語 2013秋の特別編

'13,10,12 放映 フジテレビ系

土曜プレミアム『世にも奇妙な物語 '13秋の特別編』感想

ホラー、奇天烈、切ない系と幅広いジャンルを押さえ、まずまずの出来映え。
さっそく各話の感想へ。


■『0.03フレームの女』
【キャスト】
夏菜 --- 日暮美和 …映像編集スタジオ勤務、CG担当
宮田俊哉<Kis-My-Ft2> --- 刈谷 …美和のアシスタント
遠野なぎこ --- 領川麗子 …ドラマの主演女優
李そじん --- 女

原作:小中千昭「0.03フレームの女」
       (廣済堂文庫「異形コレクションX 時間怪談」所載)
       (徳間文庫「深淵を歩くもの」所載)
脚本:北川亜矢子
演出:松木創


事前の告知でこのタイトルを見た時には少々驚きました。この原作、昔々に
読んで、結構怖かったので印象に残ってたんですよねー。
原作者の小中千昭は、ホラー界のストーリーテラーとして知られた人。子供
向けのウルトラマンシリーズや少女アニメの脚本なんかもやってます。ウル
トラマンティガにクトゥルー神話の要素を持ち込んだのもこの人ですね。

で、今回のドラマ化ですが、中盤からの展開が改変されてます。正直言って、
原作の方が怖かった。ドラマのラスト、インパクトあるエンドを狙ったので
しょうが、果たして成功したかな?。下手すると、「消すなぁ!」で笑って
しまった人がいるかも。

普通ならば、人々には見えない存在であったろう女性。それがカメラにより
0.03フレームに捉えられてしまった。それを見た人は次々と死んでいく…。

この展開で、主人公が最後まで死んでないのはやはり違和感あります。当然、
原作では主人公(男性ですが)は自殺しています。ラストも不気味な余韻を残す
原作のシンプルな終わり方の方がホラー。

原作では女を見てしまった人は死ぬ、なんですが、ドラマでは女を消そうと
したら死ぬ、なのかな? でも、主人公の目の前で飛び降りた女性は消そう
としてなかったし…うーん。

ドラマ的には、話を動かす為に改変したのでしょうが…。あのラスト、成功
したとは言えないのでは。




■『水を預かる』
【キャスト】
香取慎吾 --- ユノモトナオヤ …売れない劇作家
夏帆 --- 水野 …ユノモトの隣室に住む女子大生
田中要次 --- ハンサムさん
松金よね子 --- ヨシコ スイスイ大好き
森下能幸 --- ヨシオ スイスイ大好き

【スタッフ】
原作:淺川継太(「水を預かる」講談社)
脚本:岡ひろみ
演出:石井克人


今回の秀逸。
香取クンの妄想全開のマシンガン独り言、面白かった。オチは広義の夢落ち
で、ありがちではあります。でも『世にも〜』らしくて個人的にはOK。
脚本の締め切り、からの現実逃避。しかし、本当の現実逃避は別にあった…。
どんでん返しが効いていたのでは。
「女子大生が『スイス』って落書きしてんの考えてるだけで、2日ぐらい
 ご飯要らないわ」には声出して笑ってしまったぞ。




■『人間電子レンジ』
【キャスト】
志賀廣太郎 --- 久米清 …勤続30年、疲れ果てた営業マン
真野恵里菜 --- 朋美 …清の娘
山野海 --- 和江 …清の妻
須田邦裕 --- 西口 …久米の上司

原作:竹本友二(小学館ビッグコミックス「8はち」所載)
脚本:加藤公平
演出:植田泰史(共同テレビ)


てっきり使い過ぎで副作用が出て…という話だと思ったら、まさかの家庭が
大事だねー、ほのぼの(ハート) という話でした(笑)。
尺が短くてヒネリも無く、少々物足りない感はありますが、こんなのも一つ
はあっていいと思います。志賀廣太郎が主役なのも良し。アイドルや人気俳
優ばかりじゃなく、こういう味のある年配の俳優を主役に配した作品もどん
どん見てみたいですね。




■『仮婚』
【キャスト】
石原さとみ --- 盛田成美 …独身彼氏無しの27歳OL
北村有起哉 --- 並木 …仮婚相談員
笠原秀幸 --- 小平雄一 …エコノミークラス。アルバイター
角田晃広<東京03> --- 中野和義 …ビジネスクラス。銀行員
山中崇 --- 大崎進 …ファーストクラス。マザコンセレブ
加賀美セイラ --- 茜 …成美の友人

脚本:和田清人
演出:元村次宏


個人的な好みで、水の話を秀逸としましたが、全体的なまとまりではこの話
の方が優れていると思います。脚本がよく出来ています。オチもちょっぴり
シニカルで『世にも〜』テイスト。
女性の社会進出が本当に進んでいくなら、主夫の存在も増えてオカシくない
ですからね。
しかし主人公の女の子、10年経っても20年経っても、今と同じことが言える
のかなあ…。働けよ! っていつかは言い出したりして。
ま、先のことはフツーのカップルだって分かりませんし、ね。




■『ある日、爆弾がおちてきて』
【キャスト】
松坂桃李 --- 遠山聡 …予備校生
黒木華 --- パルカ …空から落ちて来た女の子
 〃  --- 永峰はるか …遠山の高校時代の同級生

原作:古橋秀之(電撃文庫 アスキー・メディアワークス刊)
脚本:和田清人
演出:城宝秀則(共同テレビ)

評価に悩む作品なんですが…。
こーいうの、嫌いじゃないんですよねー。って言うか、弱いと言うか…いや、
正直言って、好きなんですねえ、ハイ(笑)。いいトシしたオッサンが恥ずか
しながら、認めざるを得ませんな。これ、いいです。

原作がラノベであり、ドラマも会話などにラノベ的、アニメ的なノリを感じ
させます。そこらが多少むず痒いところではありましたが、リリシズムSFと
してよく出来ていたと思います。こういう「切ない系」も『世にも〜』には
欠かせぬジャンルであり、青春の甘酸っぱさ、儚さを醸し出す作劇には好感
を持ちました。
原田知世版『時かけ』を愛する人は、あの時間差振り返りにはニヤッとして
しまったのでは。

女の子にいわゆる正統派美少女を配役しなかった(笑)のが興味深いですね。
これがアニメならセーラー服の似合う美少女になったんでしょうが…。この
キャスティングには評価・好みが別れそう。
正統派美少女で観たかった思いは大いにあるのですが(笑)、そうすると只の
萌ドラマになってしまうかも。ですから今回のキャスティング、実写ドラマ
として、アリだと思います。美少女カテゴリには入らないかも知れませんが
(失礼!)、雰囲気のある女優さんでした。


果たしてパルカとは何だったのか?

心臓に爆弾を抱えた女の子。ニトロ。
主人公の記憶に埋もれたそれらのキーワードが生み出した妄想?

それとも、病床の女の子が好きだった男の子へ想いを込めた結果?

どちらだって、なんだっていいんです。そんなの説明も考察も不要。
少し風変わりなボーイミーツガール物語。
物語は終わり、少年は空を見上げる。
未来の素晴らしさを信じて。将来ハゲることを心配してもしょうがない。
いつか、また少女に出会ったら話してあげよう。
こんなにも未来は素晴らしかったって。
そう言えるだけのことを、少年はきっとやり抜いていくでしょう。




今年は春の特別編も秋の特別編も、総評として満足出来る出来でした。ここ
2,3年前のダメダメぶりを思えば、復調したと信じていいのかな?
今後も奇妙な世界を楽しませて頂きたいですね。



【過去関連記事】

『世にも奇妙な物語 2013春の特別編』
『世にも奇妙な物語 2012秋の特別編』
『世にも奇妙な物語 21世紀21年目の特別編』
『世にも奇妙な物語 20周年sp・秋 ~人気作家競演編~』
『世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・春 ~人気番組競演編~』
『世にも奇妙な物語 秋の特別編2009』
『世にも奇妙な物語 春の特別編2009』




テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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