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ドラマ クロコーチ 第1話

13,10,11 放映 TBS系列

金曜ドラマ『クロコーチ』第1話
      「三億円事件〜昭和最後の謎!! 
       45年前の完全犯罪に悪徳刑事が挑む…犯人は生きていた」感想

三億円事件。昭和四三年に起きた日本犯罪史に残るこの事件は、様々な小説
・映画・ドラマで描かれています。本作品も、舞台は現代であり直接的に描
くものではありませんが、あの事件は一体何だったのか、その裏には何が潜
んでいるのかを描き出す様です。

原作は「週刊漫画ゴラク」に連載中のマンガで、原作=リチャード・ウー、
作画はコウノコウジ。このリチャード・ウーなる人物は、漫画家・浦沢直樹
とタッグを組んで、『MASTERキートン』『MONSTER』『20世紀少年』等
の多くの人気コミックを世に送り出した長崎尚志の別名儀。
この人が原作、というだけでどんな物語を編み出したのか、興味が湧きます。
つい先日、コンビニでちょっと立ち読みしちゃいました(笑)。
と言う訳で第1話視聴。


主人公のダーティーヒーローっぷりが面白いですね。ゆすり、たかり、事件
や証拠の隠蔽、ねつ造…。警察官ながら、まぁ清々しいほどの外道っぷり。
されど、ゆすり、たかりも権力者からであり、社会的弱者からでは無いこと
が主人公たり得る訳で、そうしてイケナイことして得た金、情報から過去の
未解決事件を暴いていく姿にはワクワクさせられます。

巨悪を倒す為に、自らもワルの世界に身を投じる主人公…というのはこれま
でにも結構映画などで描かれています。
ボーダーに生きる主人公を、どれだけ魅惑的に描けるか。そこがキモとなる
のでしょうが、本作では長瀬智也がそのダーティヒーローを主演。第1話を
観る限り、彼の魅力を上手く引き出していて、興味を持てるキャラとなって
いました。

アイドルとしてはいががなものだろう…と思ってしまう風貌(笑)。いい感じ
にオッサンしてます。ただ、発声が押さえ過ぎで演技の幅が狭くなっている
し、口癖の「せーいか〜い」がちょっと多すぎ。あれのせいで会話シーンの
テンポが悪くなってます。
全体的にもストーリー自体は面白かったのですが、ドラマとしてのテンポが
少々良くなかったのが気になりました。まあ、1話目である程度は説明的に
なるところもあるでしょうから、今後に期待です。

主人公の相方となるエリート・清家は、原作のマンガでは男性なんですが、
ドラマでは女性。演じるはゴーリキちゃん。この改変は、またアンチに色々
言われそう(笑)。ですが、個人的にはそんなに違和感は無かったです。エリ
ートらしさは少々欠けますが、濃い口な長瀬クンに対し、華奢で周囲とテン
ポが違うお嬢ちゃん的な配役は正解だと思いました。
おもらしシーンは事務所的に、よくOK出たなーと余計なところで感心(笑)。


渡部篤郎が敵ボスを好演。もっと恰幅のいいおじさんがしそうな役ですが、
なかなか良かったと思います。一昔前なら彼が主役をしそうですが。それな
ら『ケイゾク』になっちゃうか(笑)。

本作の演出は『ケイゾク』ほど奇天烈ではなく、割とスタンダード。でも、
小ネタはちょっぴりはさんでました。黒河内に政治家たちが強請られて渡す
賄賂。その箱がイロイロ遊んでました。
巨峰の箱には…富士山から登山者がヤッホーじゃなく「キョッホー」
林檎の箱には…「大間のマグロも食らいつく 大間のおいしい林檎」
柿の箱には…「元球児の作る 和歌山のホームラン柿 カキーン!」
こういうお遊び、面白いけどやり過ぎずにね(笑)。



三億円事件はそのものズバリ名指しですが、その他にもドラマ中に出てくる
遠山家一家三人皆殺し事件や県会議員の自殺などは、世田谷一家殺害事件や、
新井将敬自殺を連想させます。
そうした未解決事件や怪死事件には、一般人には予想もつかない大きな存在
が絡んでいるのではないか? そうした推理は昔からなされて来ました。こ
のドラマもあくまでもフィクションとして、巨悪を描くクライム・サスペン
スな展開を期待出来そうです。
また、主人公黒河内のピカレスクもの、黒河内と清家のバディものとしても、
どう描いていくか楽しみ。今後も継続視聴しようと思います。




【 ドラマ 『クロコーチ』第1話 主なキャスト 】

黒河内 圭太(くろこうち けいた):長瀬智也
 …神奈川県警・刑事部捜査二課の刑事。警部補。金のためなら何でもありの悪徳
  刑事。「県警の闇」と言われるが、そうして不正に得た金と情報で未解決事件
  を追求。三億円事件に強い執着心を燃やしている。
清家 真代(せいけ ましろ):剛力彩芽
 …神奈川県警・刑事部捜査一課。警部補。東京大学法学部出身の女性キャリア。
  生真面目すぎる性格。暗記力に優れ、過去十年分の刑事事件概要を覚えている。
  黒河内とコンビを組み、彼を内偵する任務を与えられる。父親も元警察官。

▼神奈川県警
▼刑事部捜査一課
牛井 孟:小市慢太郎
 …一課長。ノンキャリ。部下にとって頼れる上司。
布袋 善治郎:長谷川朝晴
 …布袋班班長。現場の叩き上げ。
磯村 哲也:川村陽介 
 …布袋班捜査員。巡査部長。真面目。
坪倉 太一:遠藤要
 …布袋班捜査員。巡査部長。磯村の後輩。上昇志向が強い。
嶋 光男:金子賢
 …布袋班捜査員。巡査部長。警察学校から優秀な成績を修めた正義感の強い警官。
五島 要:東幹久
 …刑事部捜査一課管理官。警視。一課の捜査指揮をとる重責を担う。

龍井 秀樹:伊藤正之
 …捜査二課長。警視。黒河内の上司。
澤 眞智子:香椎由宇
 …刑事部科捜研の法医学研究員。博士号を取得している才女。
薬師寺 誠:大地康雄
 …警務部監察官。元鑑識勤務。「警察内警察」として黒河内に目を光らせている。
柿崎 清彦:利重剛
 …刑事部長。警視正。出世コースから外れたキャリア。プライドが高い。
堂島 則行:風間杜夫
 神奈川県警本部長。警視監。県内の政治家・財界人からの信頼も厚い。

▼政治家たち
沢渡 一成:渡部篤郎
 …神奈川県知事。警察官僚出身。
郷田 文吾:石丸謙二郎
 …神奈川県会議員。かつて沢渡の秘書だった。愛人殺害の隠蔽を黒河内に依頼。
橋本 俊治:小木茂光
 …神奈川県会議員。かつて沢渡の秘書だった。
畑山 肇:中丸新将
 ……衆議院議員。収賄に関して黒河内にゆすられていた。キョッホー。

▼その他
恬恬(てんてん):河北麻友子
 …黒河内が住むアパートの管理人。中国人。


【スタッフ】
原作:『クロコーチ』リチャード・ウー(原作)/コウノコウジ(作画) 日本文芸社
脚本:いずみ吉紘
音楽:出羽良彰、羽深由理
音楽プロデューサー:志田博英
主題歌:TOKIO 「ホントんとこ」
演出:渡瀬暁彦(第1話)、山本剛義、平川雄一朗、大澤祐樹
プロデュース:中井良彦、石丸彰彦
製作著作:TBS



テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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