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ドラマ アンダルシアの虹

2013,8,4 放映 NHK総合

NHKアーカイブス 『アンダルシアの虹』感想

ああ、懐かしい。懐かしすぎる。

「佐々木昭一郎」という映像作家を、若い方々はご存じないかも知れません。
NHKの演出家だった彼の個性的な作品は日本はもちろん、世界各国の映像祭
で賞を取り、国際的に評価の高い方です。

氏の創る作品は大好きでした。私の映画・ドラマなど映像作品への趣味嗜好
・感性形成に大きく影響を与えてくれた作家です。
中でも、「川三部作」と言われる海外ロケの作品、
 『川の流れはバイオリンの音』(1981)
 『アンダルシアの虹』(1983)
 『春・音の光』(1984)
は忘れられません。

旅するピアノ調律師の栄(A)子。彼女が旅先で出会う人々と音を描く作品群。
ドキュメンタリーのような、映像詩のような、既成のテレビドラマとは全く
異なるその作風。ほぼ全編が手持ちカメラで撮影され、登場人物は殆どが現
地で普通に生活している素人を採用。そしてドラマ内で用いられる音・音楽
へのこだわり。

『世界ウルルン滞在記』という人気番組がありましたが、その構成はこの川
三部作を参考にしている、なんて言われたりもしました。


今回、NHKアーカイブスにて、この三部作の第二作目『アンダルシアの虹』
が放映されました。「川(リバー)スペイン編」の副題が付けられることも
あります。栄子がアンダルシアのジプシーの人々と生活を共にした、ひと夏
の出会いと別れを描いたこの作品。久々の視聴でしたが、やっぱり良いです
ね。フィルム撮影の映像も美しい。
(ジプシーという言葉には差別的な意味合いがあるとして、放送禁止用語と
なっているそうです。最近は代わりに「ロマ」と言い換えられているようで
すが、今回の放送では前もって断りを入れた上で、そのまま放送していまし
た。突然、声がブチ切られることにならなくて良かった…)


主演の中尾幸世は、佐々木昭一郎作品しか出演していないと思います。彼女
は実に不思議な魅力を持っていて、失礼ながら正直、美人とは言えないかも
知れませんが、画面の中の彼女はまぎれも無く美しい。演技でどうこうでは
無く、その「存在感」こそが多くの視聴者を魅入らせる希有な女優でした。
佐々木昭一郎作品にとって、彼女はまさしくミューズであったのです。

ちなみに現在、彼女は朗読家として活動されているそうです。声もまた魅力
ありますもんね。

そして栄子が出会うアンダルシアの人々も、何とも言えない味わいを持って
登場します。
ほら穴掘りの名人で部屋を貸してくれたマヌエル、力自慢のサンチョ、鍛冶
屋のペペ、自転車を直してくれた少年ホアン、マヌエルの長女でフラメンコ
・ダンサーのピーリー、ヤキモチ焼きの妻を持つパン屋さん、小鳥の笛を作
るフリアン、ギター作りのアルファンソ。

劇的な出来事が起こる訳でもなく、アンダルシアのまばゆい陽光の中での、
ごく日常的な彼らとの触れ合い。そしてそれこそが人生であり、人間を描い
ていると言えるでしょう。



今回放送されたのは映像祭に出された国際版。当時のフィルムを基にデジタ
ル技術で修復したとのこと。検索すると国内版は80分、国際版は85分との
ことですが、今回の放送では83分でした。

ぜひ、その他の佐々木昭一郎作品をどんどんアーカイブスで放映して欲しい
ですね。川三部作の残り2作品と『クーリバの木の下で』は是非、もう一度
観たいです。

DVDは全く出ないしなー。肖像権とかで難しいから?

2006年にCS放送で全作品が放映されたそうですが、私は観られなかったん
ですよね…(泣)。
その時に全部録画した方…お友達になりませんか(笑)。




【『アンダルシアの虹』キャスト 】
栄子(A子) …中尾幸世
 マヌエル・エレール
 ペペ・フランシスコ
 その他 アンダルシアの人々

【スタッフ】
制作:勅使河原平八
撮影:葛城哲郎
作中イラスト:中尾幸世
作・演出:佐々木昭一郎

本放送: NHK総合 1983.3.19 (土) 21:25~22:45



テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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