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ドラマ 七つの会議 第4話

2013,8,3 放映 NHK総合

土曜ドラマ『七つの会議』 第4話(最終回)「だれかが生き残る」感想

タイトルの「七つの会議」。1〜4話で計7回、会議シーンがありましたね。
見間違えてなければ、各話で2,1,2,2回=計7回でした。

全4話、適切な話数だったと思います。だれること無く楽しめました。
3話などはかなりの出来。最終話は少々駆け足気味で説明セリフも多かった
印象はありますが、全体としてはまとまっていたと思います。

ただね。
営業が部品の調達もする(購買はいないの?)、偽装を暴くのに、お客様の
為に…という視線が足りてないような気がする、などの気になる点はありま
した。特にエンドユーザーの安全を最重要論点としない展開はちょっと残念。
まあ、それを言い過ぎると安っぽくなりそうなんですが。


3話で、書類を隠すのに運転手のロッカーを使うのを見たハッカクが「隠し
場所は20年前と同じか…」と言ったことと、社長が隠蔽を指示した会議にて、
20年前に関東電鉄の車両のコンペを競り勝った時の苦労を思い出せ、と言っ
たことが繋がっていましたね。
今回の伏線となっていました。なるほどなー、気が付かなかった。

会社のターニングポイントとなる20年前の受注も、ネジの強度を偽装しての
コストダウン。そして今回もまた、大きなプロジェクトを受注する為に同じ
方法でコストダウンした。
まあこんな会社、潰れて当然なんですが。



一度は隠蔽に手を貸した原島。しかし、最後は内部告発した。なぜ?
告発に至ったのは、誇りのため? 矜持? 正義感? 
それらもあるでしょうが、恐らくは弁護士・加瀬の言った言葉がが最も適切
なのでしょう。
「貴方は会社を愛していた」


会社勤めをしている人、していた人には言わずもがなですが、仕事の前では
プライドも社会正義も二の次となる状況は、いくらでも出て来ます。
自分を貫きたい。でも、自分の替わりはいくらでもいる。
売り上げの為。会社の為。家族の為。食い扶持の為。

まして、本作で描かれたリコール隠しなどとなれば、社の存続に関わります。
お客様のことを考えれば、当然隠蔽せずに公表しなければならない。
しかし、社員、その家族、下請け業者… 多くの人間の運命を変えることに
なっても原島と同じような行動を取れるか?
正しいことをするには勇気が要ります。難しいですね。


硬派な社会派ドラマでしたが、苦痛になる重さではありませんでした。充分
にドラマとして楽しめました。第一に原作のストーリーがよく出来ているか
らでしょう。また、各キャラクターも魅力がありました。

何といっても吉田鋼太郎演じる万年係長の八角。存在感バツグンでした。く
せのあるキャラを見事に演じています。他にもカスタマー室長の豊原功補、
副社長の北見敏之、社長の長塚京三、ねじ六の社長・甲本雅裕等々、脇を固
める俳優陣がいい味を出していました。

寝てるだけだった原島の父・竜雷太も最後にシブく決めました。いい年した
オッサンになっても、あの状況で親父に「お前はがんばった」なんて言われ
たらね。そら泣いちゃうわ。

主演の東山クンも大健闘。決してエリートではなく、白髪まじりで書類を見
る時には眼鏡が必要な役。それでも充分にカッコいいけど(笑)。今までの彼
のイメージからは想像も出来ない役でしたが、達者な脇役たちを相手にして
の主役を演じきりました。


演出もいい仕事してます。かなり色調を抑えた画面。逆光も効果的に使用し、
光と影をモノクロ映画の様にくっきりと際立たせる。
ネジの落ちる音、列車の走行音、鉄骨の触れ合う音などの金属音も、様々な
場面でキャラクターの感情を表しているかの様に用いられています。



ところで、同じクールに同じ原作者のドラマが放映されている、ということ
で、「七つの会議」と「半沢直樹」が比較され話題になっているようです。

視聴率では「半沢直樹」が圧倒的に好成績。ですがドラマの出来は視聴率で
決まる訳ではありません。
企業ものとしては王道な社会派としての「七つの会議」。
つきぬけたエンタメながら、不思議にリアリティも感じる「半沢直樹」。

手法は違えど、どちらも己を貫こうとする主人公に共感を覚え、「敵」とな
る上司の存在、障害となる事件にどう立ち向かうかハラハラする。
どちらが勝ち、負けなどと比べられない、甲乙付け難い出来だと思います。
大体、「半沢直樹」はまだ3話しかしてないし。


民放では出来ないだろう、NHKならではのドラマでした。
しかし野球放送延長で見損なった・撮り損なった人も結構いそう。
再放送は4日(日)深夜。今、それを見ながらUPしてます。



【 土曜ドラマ『七つの会議』第4話(最終回) キャスト 】

▼中堅電機メーカー・東京建電の社員
原島万二:東山紀之
 …営業本部1課長。坂戸の更迭により、4課長から1課長に異動となる。
八角民夫:吉田鋼太郎
 …1課の万年係長。さえない風貌だが、何かを知っている。通称・ハッカク。
佐伯浩光:田口淳之介
 …原島の4課での部下だった若手社員。1課の応援に回っている。
坂戸宣彦:眞島秀和
 …元1課長。営業のエースだったが、八角へのパワハラなる理由で更迭された。
浜本優衣:村川絵梨
 …元1課の女性社員。ドーナツ無人販売の導入がきっかけでパン屋に就職した。
佐川昌彦:温水洋一 …宮野社長付きの運転手。
佐野健一郎:豊原功補 …カスタマーセンター室長。社内政治家。
奈倉明:戸次重幸 …企画開発室。
河上省造:矢島健一 …人事部長。
稲葉要:中村育二 …製造部長。
北川誠:石橋凌 …営業本部長。
村西京助:北見敏之 …副社長。親会社・フロンティアからの出向。
宮野和広:長塚京三 …社長。東京建電の叩き上げ。

▼フロンティア(東京建電の親会社)
梨田元就:神保悟志 …常務取締役。かつて東京建電に出向していた。
木内信昭:小野了 …総務部長。
安達:井上肇 …顧問弁護士。
徳山郁夫:山本圭 …社長。

▼その他
加瀬孝穀:堀部圭亮 …弁護士。第三者委員会で原島に聞き取り調査を行う。
原島江利子:戸田菜穂 …原島万二の妻。
原島陸:里村洋 …万二・江利子の息子。
原島万作:竜雷太 …原島万二の父親。入院している。
江木恒彦:小木茂光 …トーメイテック社長。
三沢逸郎:甲本雅裕 …ねじ製造・ねじ六の社長。
三沢奈々子:遊井亮子 …三沢逸郎の妹。工場経営を手伝う。
三沢香:成石亜里紗 …三沢奈々子の娘。


【スタッフ】
原作:池井戸潤「七つの会議」(日本経済新聞出版社)
音楽:横山克
脚本・宮村優子
制作統括:谷口卓敬
プロデューサー:遠藤日登思(アミューズ)
演出:新田真三(3,4話)、堀切園健太郎(1,2話)
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『七つの会議』第1話の記事へ





テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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