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大河ドラマ 八重の桜 第10話

13,3,10 放映 NHK総合
大河ドラマ 『八重の桜』第10話「池田屋事件」感想

脚本がとてもよく出来ていたと思います。会津パート、京都パートともに展
開がスムーズでバランスもよかった。楽しめました。

演出は清水拓哉D、4人目の演出家が登場。『八重の桜』はこれまで地味な
回が多かったですが、今回はけっこうケレン味のある、よい意味であざとい
演出であったと思います(個人の好みで異論はあるでしょうが)。
やっぱねー、池田屋事件とかビッグイベントだったら少々派手にやらんと。
『龍馬伝』では池田屋の回、騒動の前後を描くのみで殺陣無かったからね…。


祇園祭の宵々山で賑わう夜だった、ということで笛の音が響く中、戦いが始
まります。

 近藤「会津藩お預かり、新選組である!」
  ズサッ、ズチャ! 二階の浪士たち、一斉に抜刀。
  ズシューッ! 近藤、愛刀虎徹、抜刀。
カメラは虎徹をアップで追う。

  ピィィィーーッ!!! 響き渡る笛の音。

 近藤「容赦無用!」
 近藤、沖田、永倉、藤堂、戦鬼と化して階上へ。
 
か、カッコえぇ〜。しびれました。


そして、池田屋事件といえば、コレ。階段落ち。
定番の、階段を転げ落ちるじゃなくて、階上からいきなり土間へ叩き落とす
とは予想外。
スタントマンさん、ご苦労様です。。。

その後の殺陣は、決してキレイではありませんでした。でも、却ってこの方
が室内で行われた死にものぐるいの激闘らしさが出ていた様に思えます。

階段落ちと並ぶ池田屋の定番演出、喀血もありました。本作では、新選組の
隊士A、みたいな扱いの沖田ですが、やっぱここは抑えとかないとね(笑)。



当時、新選組は脱走者が相次ぎ、約40名ほどしかいませんでした。この日、
近藤隊10名、土方隊12名、井上隊12名の三手に別れて捜索が行われました
(近藤隊、土方隊の二手の説有り。井上隊ではなく、松原隊などの説有り)。
残り6名は屯所、新選組の本部に残り警備にあたりました。
人員が不足しているので、会津藩・桑名藩も探索に協力するはずでしたが、
連絡の手違いもあり両藩の藩士の到着が遅れ、新選組は独自に探索を開始し
ます。

四条方面にて旅籠や料亭を片っ端から御用改めを続けた近藤隊は、ついに三
条小橋の池田屋に行き着きました。
逃亡や援軍を防ぐ為に裏口と表に隊士を配置した後、近藤勇含む5名は池田
屋に乗り込みます(4名説有り)。

池田屋には20数名の尊攘派志士が集まっていました。数的劣勢のなか、新選
組の奮戦が続きます。しかし、沖田総司が戦闘中に倒れます。これが小説や
ドラマでは、後の結核と合わせて喀血したという演出になりますが、事実は
不明。その後も沖田は活動しており、この時点で喀血する程に病状が進行し
てはいないはずでは、と思われます。一説では熱中症では、とも。
更に、藤堂平助が額を負傷。出血がひどく視界を妨げ戦闘不能になり、戦線
離脱します。

獅子奮迅の活躍を見せた永倉も左手の親指を負傷しています。かなり厳しい
状況のその時、井上隊が池田屋に到着。近藤に加勢します。遅れて土方隊が
到着。2時間あまりの戦いは終了しました。

新選組の戦果は9名討ち取り4名捕縛。被害は1名死亡、2名重傷のち死亡。
3人とも裏口を守った隊士でした。逃亡しようとした浪士が殺到したため、
3人では守り切れなかったようです。

池田屋の騒動は終了しましたが、逃走した尊攘派を追う掃討戦が市中にて翌
朝まで行われます。これも激戦となり、会津藩は5名の死者を出しました。
池田屋から脱出できても逃げ切れずに自刃、捕縛された志士も多く、『龍馬
伝』の池田屋の回にて描かれた望月亀弥太もやはり、脱出後に自刃でした。


この池田屋事件にて、新選組は焼き討ち計画を防いだとしてその名を挙げ、
戦功を讃えられました。公武合体派はますます勢力を強め、逆に尊王攘夷派
は多くの逸材を失い、大打撃を受けます。長州藩では多くの同士が惨殺され
たことに強硬派の怒りが沸騰し、事件の10日後には京都に向けて挙兵される
ことになります。つまり、この騒動が禁門の変を誘発する要因となるのです。


多くの場合、池田屋事件は「新選組の大活躍!」「長州ブチ切れ!」あたり
が結果として描かれることが多いと思いますが、『八重の桜』では会津目線
ですからちょっと違って来ます。

現場レベルでは正しい、というかやむを得ない行動だったかもしれない。
でも、会津藩にとっては、戦略的に見たなら取ってはいけない悪手だった。

人斬り集団を抱え、のさばらせていると思われ、尊攘派には会津憎し、の感
情が増幅する。
会津の為に働いて来たのではない。都を守るためなのに、会津の戦にはつき
あえぬ。とまで慶喜に言われてしまう容保さん。
かわいそうに、よろよろです。この頃はもう病気で弱ってるんですね。

運命の荒波によって、望まざる船に乗り、望まざる航海を続ける会津。
「強い力を持つ者は、初めは称えられ次に恐れられ、末は憎しみの的となる」
尚之助の予言が現実化しようとしています。



以前、4話の記事で「音」の演出に関して、ちょっと苦情を述べましたが、
今回の笛の用い方については良かったと思います。でも、やっぱり慶喜公の
衣擦れ音はシュッシュ入れてますねえ(笑)。少し控え目にはなってたけど。
なんでこの人だけ?

今回、もう一つユニークなSEの演出がありましたね。
覚馬に帝を守る為の奇策を語る佐久間象山。その後、白馬に乗る象山と後に
つく覚馬のシーン。BGMが盛り上がったところで突然止まり、カメラはまる
で物陰から覗いているかのようなショットに切り替わります。そこで抜刀の
鞘走る音のようなSEが。

そこで語られるは象山の装いが目立ちすぎるとの覚馬の危惧。花は散るべき
時に堂々と散る、と意に介さぬ象山。
あまりに分かり易すぎるフラグですな(笑)。

この、音の演出。やりすぎと思われる方も多いと思います。私的にはねぇ…。
ギリギリセーフかなぁ(笑)。


いろいろと演出に関し、音をも用いて創意工夫をされるのは大いに結構です。
ですが、あまりに珍妙なのは浮いちゃいますからねー。昔、スポットライト
演出というのがあってねえ…(笑)。
ま、面白い。独創的。やりすぎ。自己満足。その結果、効果について視聴者
から好き勝手に意見されるのは当然であり、私も気付いた点には個人的意見
を書かせて頂くつもりです。


さて、会津パートについてはろくに書いてはいませんが、これで問題ないと
思っています。ススまみれのほんわかギャグシーンは、相変わらずの八重で
すし、苛立つ尚之助を励ますシーンでは八重も確実に成長していることを感
じさせます。


ラスト、無理やりくっつけたかのよーな新島ジョー。
年表的に、入れとかなきゃ……って訳でもないでしょうが、トートツでした。
でも、エンディングとしては良いシメだったんじゃないでしょうか。
手ぬぐい頭のオダギリは違和感ありまくりでしたけど(笑)。
船長サンがアンビリバボーとかで見たことある人だった。



次回、三郎の決意。そして、象山無念。


【 大河ドラマ 八重の桜 第10話 キャスト 】

山本八重(やまもと やえ)[→新島八重]:綾瀬はるか
 …会津藩の砲術師範・山本権八、佐久夫妻の子として誕生。会津戦争時には断髪
 ・男装し、スペンサー銃を手に奮戦したことから、「幕末のジャンヌ・ダルク」
 と呼ばれる。後に新島襄と出会い結婚。夫の同志社大学創立に協力する。激動の
 時代をエネルギッシュに生き、世間からは「天下の悪妻」と、夫からは「生き方
 がハンサム」と言われた先進的な女性。

▼山本家
山本覚馬(やまもと かくま):西島秀俊
 …八重の兄。弓馬刀槍の師伝を得、蘭学・洋式砲術を学び教授した文武両道。
山本佐久(やまもと さく):風吹ジュン
 …八重の母。気丈で聡明、合理的思想の持ち主。会津戦争では八重と共に戦う。
山本権八(やまもと ごんぱち):松重豊
 …八重の父。山本勘助を遠祖にもつ山本家に婿入り、会津藩の砲術師範となる。
山本うら(やまもと うら):長谷川京子
 …覚馬の妻。従順で大人しいが気丈な一面も併せ持つ。八重と共に籠城戦を戦う。
山本三郎(やまもと さぶろう):工藤阿須加
 …八重の弟。山本家の末っ子として、姉の八重にかわいがられる。   
お吉(おきち):山野海
 …山本家の女中。
川崎尚之助(かわさき しょうのすけ):長谷川博己
 …但馬出石生まれの有能な洋学者。江戸の佐久間象山塾で覚馬に出会い、会津へ。
  山本家の居候となる。後に八重と結婚し、鶴ヶ城籠城戦では八重とともに戦う。

▼山川家
山川大蔵(やまかわ おおくら)[山川与七郎→山川大蔵→山川浩]:玉山鉄二
 …国家老・山川家の長男。幼馴染みの八重を女性として意識している。
梶原二葉(かじわら ふたば)[山川二葉→梶原二葉]:市川実日子
 …大蔵の姉。山川家長女。梶原平馬と結婚。籠城では婦女子の先頭となった。

▼会津藩・藩主・家臣たち
松平容保(まつだいら かたもり):綾野剛
 …会津藩第9代藩主。藩を象徴する存在として、藩士、領民から尊敬を集める。
西郷頼母(さいごう たのも):西田敏行
 …会津藩家老。藩に忠誠を尽くした忠臣。
佐川官兵衛(さがわ かんべえ):中村獅童
 …会津藩家老。人情に厚く武勇に秀でた男。「鬼の官兵衛」と恐れ、讃えられた。
横山主税(よこやま ちから):国広富之
 …会津藩江戸家老。守護職となった容保とともに京へ上った。
神保内蔵助(じんぼ くらのすけ):津嘉山正種
 …会津藩家老。横山主税に替わり江戸から京に上り、禁門の変では奮戦。
田中土佐(たなか とさ)[田中玄清]:佐藤B作
 …会津藩家老。容保に仕え、その上洛に従う。
梶原平馬(かじわら へいま):池内博之
 …二葉の夫。京では容保公の側近として仕えた。奥羽越列藩同盟の結成に関わる。
神保修理(じんぼ しゅり):斎藤工
 …家老・神保内蔵助の長男。京都では公用方に。不戦恭順論を主張するが…
秋月悌次郎(あきづき ていじろう):北村有起哉
 …下級武士ながら秀才として京都守護職では公用方に任命、諸藩との交渉に従事。
広沢富次郎(ひろさわ とみじろう)[広沢安任]:岡田義徳
 …京都では公用方に任ぜられ、公家と藩の橋渡し役となり諸藩士と交流を持った。
岡本一蔵:並樹史朗
 …八重の縁談を山本家に持ちかけた。

▼会津藩・八重の周囲
高木時尾(たかぎ ときお):貫地谷しほり
 …山本家の隣家、高木家の長女で八重の親友。
日向ユキ(ひなた ユキ):剛力彩芽
 …山本家の隣家で八重の6つ下の幼馴染み。激動の会津を生き抜く。

▼徳川将軍家
一橋慶喜(ひとつばし よしのぶ)[徳川慶喜]:小泉孝太郎
 …一橋徳川家当主。徳川斉昭の実子。後の15代将軍。

▼幕閣・諸侯・幕臣 
松平定敬(まつだいら さだあき):中村隼人
 …桑名藩藩主。京都所司代。会津の松平容保は実の兄(高須四兄弟)。

▼諸藩の志士たち
佐久間象山(さくま しょうざん):奥田瑛二
 …西洋学を極めた俊才。彼の開いた塾には俊英たちが思想を越えて集まった。
新島七五三太(しめた)[新島七五三太→新島襄]:オダギリジョー
 …洋学を学び、岩倉使節団に参加。帰国後、大学設立に奔走。八重と出会う。
真木和泉(まき いずみ)[真木保臣]:嶋田久作
 …久留米藩士。尊攘派の先達として指導した活動家。禁門の変の後、自害。
久坂玄瑞(くさか げんずい):須賀貴匡
 …長州藩士。長州藩における尊王攘夷派の中心人物。禁門の変にて自害。
桂小五郎(かつら こごろう)[桂小五郎→木戸孝允]:及川光博
 …長州藩士。西郷隆盛・大久保利通らと並び「維新の三傑」と称せられる。
宮部鼎蔵(みやべ ていぞう):宮内敦士
 …熊本藩士。佐久間象山塾に学ぶ。攘夷派として活動するも池田屋事件で自刃。
古高俊太郎(ふるたか しゅんたろう)[変名=枡屋喜右衛門]:花城紳一
 …炭薪商として活動した攘夷派の工作員。新選組に捕縛、拷問を受け計画を自白。
吉田稔麿(よしだ としまろ):石川雄亮
 …長州藩士。松陰門下の三秀と称された逸材だったが池田屋事件にて死亡。
長州浪士:宮本浩平
池田屋の浪士:枝川吉範
佐久間象山の従者:宮川浩明

▼新選組(壬生浪士組)
近藤勇(こんどう いさみ):神尾佑
 …新選組局長。
土方歳三(ひじかた としぞう):村上淳
 …新選組副長。旧幕府軍に加わり会津戦争にも参加する。
斎藤一(さいとう はじめ):降谷建志
 …新選組三番隊組長。無敵の剣を誇る使い手。維新後に高木時尾と結婚。
永倉新八(ながくら しんぱち):水野直
 …二番隊組長。沖田・斉藤に並ぶ屈指の剣腕。
沖田総司(おきた そうじ):鈴木信二
 …新選組一番隊組長。「猛者の剣」と恐れられた若き天才剣士。
藤堂平助(とうどう へいすけ):住吉晃典
 …新選組八番隊組長。後に御陵衛士に参加の為、組を離脱し油小路事件で斬死。
尾関雅次郎:三嶋亮太
 …新撰組隊士。旗持ちを務め、行軍の先頭に立った。

▼その他
船長:マーク・チネリー
囃子:川島佑介、藤舎円秀、藤舎推峰
大平慎嗣、尾崎雅幸、永田耕一、入江崇史、農塚誓志


【スタッフ】
作:山本むつみ
テーマ音楽:坂本龍一
音楽:中島ノブユキ
語り:草笛光子
撮影:杉山吉克
制作統括:内藤愼介
演出:清水拓哉(10話)
   一木正恵(5,6,9話)、加藤拓(1,2,3,4,8話)、末永創(7話)、
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テーマ:大河ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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