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大河ドラマ 八重の桜 第6話

13,2,10 放映 NHK総合

大河ドラマ 八重の桜 第6話「会津の決意」感想
この第6話、ご年配の古くからの時代劇ファンの方々もご納得では?
ここ数年でもトップレベルの45分でした。

4話の感想で書きましたが、相変わらず効果音が過剰だし、カメラワークが
変に動かし過ぎ、フォーカスの当て方とかでカメラの存在を妙に意識してし
まう辺りが少々残念です。せっかく映画用カメラを使ってるのだから、じっ
くり構えて落ち着きのある映像にしたらいいのに。
そういった、ここ数話に共通した気になるところはありましたが、第6話と
しての脚本、演出、演技などはかなり満足度の高いものでした。


何といっても藩主・松平容保公。今回の主役でしたね。素晴らしかった。
藩邸にて家臣に京都守護職を拝命する決意を述べる容保公。
されど、なおも、反対し翻意を迫る頼母。
「頼母! 言うな…」
家臣、絶句。落涙。突っ伏す頼母。

泣けた。

家臣たちの思いは誰よりも容保公が分かっている筈。それでも。
これが会津藩の悲劇的結末への大きな分岐点となったことを、後世の私たち
は知っているからこそ、悲壮なまでの真っ直ぐすぎる容保公の決心が胸を打
ちます。

容保公は養子であり、会津松平家の直系ではありません。だからこそ、頑固
なまでに会津家訓を堅持しようとしすぎたのではないでしょうか。本家の人
間以上に会津らしく動こうと気張りすぎたのでは。


会津藩初代藩主・保科正之は徳川家康の孫。秀忠が侍女に生ませた子です。
これが妻の江に知られたらエラいことになるので、2代秀忠は隠しました。
高遠藩の保科家に預けられ、育てられたのです。後年、第3代将軍の家光は
正之の存在を知ると大名に引き立て、有能な異母弟を可愛がりました。死に
際には枕元に正之を呼び寄せ、「徳川宗家を頼む」と言い残したそうです。

正之は家光の遺命を守り、4代将軍家綱の補佐役として幕政を支えました。
なお、「保科」姓であるのは育ててくれた保科家への恩義を忘れなかった為
で、松平を名乗るようになったのは3代目藩主からだそうです。

そんな正之は徳川家への恩義も忘れず、『会津家訓十五箇条(土津公御家訓
とも。正之に送られた霊神号「土津(はにつ)」に因む)』を定めると、その第
一条に徳川家への絶対的忠誠を定めました。

 大君の義
 一心大切に忠勤に存ずべく
 列国の例をもって自ら処するべからず
 若し二心を懐かば則ち我子孫にあらず
 面々決して従うべからず

(徳川将軍家には忠勤を励むこと。他の藩の動きを見て判断しては
 いけない。もしも将軍家を裏切る藩主ならばそれは私の子孫では
 ないので、家臣は決して従ってはならない)


藩主の家訓の第1条に、「藩主を見捨ててでも将軍家に従え」とまで定めた
激烈な忠誠心。スゴいですね。容保公は愚直なまでに従いました。

「大君の義!…」と容保公が発するとハッと平伏する家臣たち。あのシーン
もよかった。ですが頼母にとって、この掟も絶対ですが、会津藩の存続もま
た絶対だったんでしょう。「是非に及ばぬ!」と涙を流し、家臣に頭を下げ
る容保公にそれでも訴える頼母。
もう、「言うな…」としか言えない容保公。

泣けた。

誰かがそれをやらねばならぬ。
どこかで聞いたフレーズですが(笑)、そんな心境にこちらもなってしまった。
演じた綾野剛、これまで役柄的にあまり好きになれない役が多かったんです
が、今回の容保公にはホント、ハマってますね。拍手を送りたいです。


そんな容保公に対し。
「ちとこちらへ…」

春嶽村上弘明。ワッルぅ〜(笑)。
「ATARU」での演技を連想させる、腹に一物も二物もありそうな嫌な上司を
上手く演じてました。むっちゃダークサイド。
あんな言い方されたら、断られへんやんか。

この「八重の桜」、村上弘明だけでなく、脇を固める人々の配役も大方が上
手くハマっていると思います。
今回初登場では梶原平馬役の池内博之、榎本武揚役の山口馬木也もいい感じ。
池内博之はハーフでも時代劇に全く違和感無く、クセのあるキャラをこなせ
ますから今後に期待出来そう。
山口馬木也は時代劇の役者としては抜群の安定感。榎本をここで出してくる
か…、と感心してしまいましたが、彼は後半まで出番は無いかなあ。ちょっ
と勿体ないかも。



主役の八重は相変わらず出番が少ない(笑)。でも、これで正解ですね。絶対。

京都守護職を、都を守る役目だと聞いて「おめでてえこと」と単純に喜んで
る八重に、「浅はかなことさ言うな!」と叱りつける父。
いいですね。ここ数年の大河主人公パターンなら、きっとここで頼母的発言
を八重がする展開になりそう。でもまだ八重は一地方の少女でしかなく、政
局を踏まえたことなんて言う筈も無いし、現代人の感性&知識で発言するこ
ともあり得ないのですから。
兄たちが藩政に関わる話を始めると、「向こうに行ってろ」と遠ざけられる
し(不服そうな八重をチラッと見つめる尚之助が微笑ましい(笑))。
それで当たり前なんだけど、当たり前じゃない展開となるのが最近の大河ド
ラマでしたからねー。ほんと。


ところで綾瀬八重が薙刀を披露していましたが、なかなかの腕前だったんで
は? 私は剣道はやってたけど薙刀の経験は皆無です。なので詳しくは分か
りかねますが、予想外にちゃんと様になって見えました。

そんな八重に勝てなかった二葉が、終盤の試合では勝つ。覚悟を背負ったか
ら。容保公たちの覚悟と、二葉の覚悟を上手くリンクさせていました。


その二葉の家でのシーンも良かったですね。会津でのほのぼのパートと、政
局パートの緩急がいい感じにバランス取れています。

ちなみにその山川家には子供がイッパイいましたが、実は後年スゴい人物と
なるメンツが揃っています。長男・大蔵、長女・二葉の活躍は今後劇中にて
描かれるでしょうが……。
弟の健次郎は後に、東京・京都・九州の各帝国大学で総長を務める教育者。
三女の操は明治天皇のフランス語通訳、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)付女官。
末っ子の咲、まだ赤ちゃんでしたが、彼女は八重に勝るとも劣らないドラマ
チックな人生を送ります。彼女は後にアメリカへ留学し、米国の大学を卒業
した初の日本人女性となります。それも総代で。帰国後、会津戦争では砲兵
隊長として城を攻めていた側の人物である、参議陸軍卿の大山巌と結婚しま
す。そして伯爵夫人として鹿鳴館外交に活躍。その後も女子教育に貢献しま
した。

スゴいですよね、この山川家。
薩長に負けず劣らず、会津藩にも優秀な人材が多かったようです。



劇中でも、これから個性豊かなキャラクタードンドン登場していきますから、
楽しみにしたいです。

ただ、来週登場するあの人。予告にもチラッと。
私は全然気にもしてませんが、嫌ってる方が多いですからねー。
ちょっと荒れそうな予感が……。




【 大河ドラマ 八重の桜 第6話 キャスト 】

山本八重(やまもと やえ)[→新島八重]:綾瀬はるか
 …会津藩の砲術師範・山本権八、佐久夫妻の子として誕生。会津戦争時には断髪
 ・男装し、スペンサー銃を手に奮戦したことから、「幕末のジャンヌ・ダルク」
 と呼ばれる。後に新島襄と出会い結婚。夫の同志社大学創立に協力する。激動の
 時代をエネルギッシュに生き、世間からは「天下の悪妻」と、夫からは「生き方
 がハンサム」と言われた先進的な女性。

▼山本家
山本覚馬(やまもと かくま):西島秀俊
 …八重の兄。弓馬刀槍の師伝を得、蘭学・洋式砲術を学び教授した文武両道。
山本佐久(やまもと さく):風吹ジュン
 …八重の母。気丈で聡明、合理的思想の持ち主。会津戦争では八重と共に戦う。
山本権八(やまもと ごんぱち):松重豊
 …八重の父。山本勘助を遠祖にもつ山本家に婿入り、会津藩の砲術師範となる。
山本うら(やまもと うら):長谷川京子
 …覚馬の妻。従順で大人しいが気丈な一面も併せ持つ。八重と共に籠城戦を戦う。
山本三郎(やまもと さぶろう):工藤阿須加
 …八重の弟。山本家の末っ子として、姉の八重にかわいがられる。
山本みね(やまもと みね):中山香楽、谷川夢歩(乳児)
 …覚馬、うらの娘。   
徳造(とくぞう):戸田昌宏
 …山本家の下男。
お吉(おきち):山野海
 …山本家の女中。
川崎尚之助(かわさき しょうのすけ):長谷川博己
 …但馬出石生まれの有能な洋学者。江戸の佐久間象山塾で覚馬に出会い、会津へ。
  山本家の居候となる。後に八重と結婚し、鶴ヶ城籠城戦では八重とともに戦う。

▼山川家
山川大蔵(やまかわ おおくら)[山川与七郎→山川大蔵→山川浩]:玉山鉄二
 …国家老・山川家の長男。幼馴染みの八重を女性として意識している。
山川二葉(やまかわ ふたば):市川実日子
 …大蔵の姉。山川家長女。梶原平馬と結婚。籠城では婦女子の先頭となった。
山川兵衛(やまかわ ひょうえ):山本圭
 …会津藩家老。与七郎の祖父。常に松平容保の側に仕え、若き藩主を支えた。
山川艶(やまかわ えん):秋吉久美子
 …与七郎の母。女子にも学問をさせる賢夫人。会津戦争では女子の総取締となる。
山川美和(やまかわ みわ):澤田汐音
 …大蔵の妹(次女)、会津藩士桜井政衛の妻となる。
山川操(やまかわ みさお):川島鈴遥(子役)
 …大蔵の妹(三女)、小出光照(鉄之助)と結婚。後に明治天皇フランス語通訳。
山川常盤(やまかわ ときわ):信太真妃(子役)
 …大蔵の妹(四女)、徳力徳治(養子婿)の妻となる
山川咲(やまかわ さき)[大山捨松]:大谷美玲(乳児)
 …大蔵の妹(五女)。後に米国留学、大山巌と結婚し「鹿鳴館の花」と呼ばれる。
山川健次郎(やまかわ けんじろう):小山颯(子役)
 …大蔵の弟。後に米国留学、東京・京都・九州の三帝国大学の総長を務める。

▼会津藩・藩主・家臣たち
松平容保(まつだいら かたもり):綾野剛
 …会津藩第9代藩主。藩を象徴する存在として、藩士、領民から尊敬を集める。
照姫(てるひめ):稲森いずみ
 …容保の義姉。義理の弟を献身的に世話する。
敏姫(としひめ):中西美帆
 …八代藩主・容敬の実娘。14歳で容保の正室となるが19歳の若さで死去。
西郷頼母(さいごう たのも):西田敏行
 …会津藩家老。藩に忠誠を尽くした忠臣。
横山主税(よこやま ちから):国広富之
 …会津藩江戸家老。
佐川官兵衛(さがわ かんべえ):中村獅童
 …会津藩家老。人情に厚く武勇に秀でた男。「鬼の官兵衛」と恐れ、讃えられた。
田中土佐(たなか とさ)[田中玄清]:佐藤B作
 …会津藩家老。容保に仕え、その上洛に従う。
黒河内伝五郎(くろこうち でんごろう):六平直政
 …会津藩武芸師範。刀槍から手裏剣・吹き矢まで、あらゆる武芸に通じた剣豪。
秋月悌次郎(あきづき ていじろう):北村有起哉
 …下級武士ながら秀才として京都守護職では公用方に任命、諸藩との交渉に従事。
広沢富次郎(ひろさわ とみじろう)[広沢安任]:岡田義徳
 …京都では公用方に任ぜられ、公家と藩の橋渡し役となり諸藩士と交流を持った。
梶原平馬(かじわら へいま):池内博之
 …二葉の夫。京では容保公の側近として仕えた。奥羽越列藩同盟の結成に関わる。

▼会津藩・八重の周囲
高木時尾(たかぎ ときお):貫地谷しほり
 …山本家の隣家、高木家の長女で八重の親友。
井上雪(いのうえ ゆき)[井上雪→神保雪子]:芦名星
 …会津藩上士・井上丘隅の次女。後に軍事奉行添役・神保修理の妻となる。
高木澄江(たかぎ すみえ):宮下順子
 …時尾の祖母。八重たちの針のお師匠様。
八重・時尾のお針仲間:藤原希
八重・時尾のお針仲間:牧田利奈
 
▼徳川将軍家
一橋慶喜(ひとつばし よしのぶ)[徳川慶喜]:小泉孝太郎
 …一橋徳川家当主。徳川斉昭の実子。後の15代将軍。
徳川家茂(とくがわ いえもち):葉山奨之
 …徳川御三家紀州藩主から南紀派の支持を受けて13歳で第14代将軍となった。

▼幕閣・諸侯・幕臣 
松平春嶽(まつだいら しゅんがく):村上弘明
 …越前福井藩主。四賢侯の一人。継嗣問題では一橋派。
安藤対馬守(あんどう つしまのかみ)[安藤信正]:倉石功
 …老中。井伊直弼暗殺後、幕政を取り仕切る。公武合体を進め穏健政策を取る。
久世大和守(くぜ やまとのかみ)[久世広周]:津村和幸
 …老中。下総国関宿藩主。
勝麟太郎(かつ りんたろう)[勝麟太郎→勝海舟]:生瀬勝久
 …幕臣。佐久間象山とともに覚馬の洋学の師となる。
榎本釜次郎(えのもと かまじろう)[榎本釜次郎→榎本武揚]:山口馬木也
 …幕臣。長崎海軍伝習所に学び、後に徳川幕府海軍の実質トップとなる。

▼その他
宿の女中:都築俊


【スタッフ】
作:山本むつみ
テーマ音楽:坂本龍一
音楽:中島ノブユキ
語り:草笛光子
撮影:杉山吉克
制作統括:内藤愼介
演出:一木正恵(5,6話)、加藤拓(1,2,3,4話)
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テーマ:大河ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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