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ドラマ ダブルフェイス 偽装警察編

'13,1,5放映 TBS系

ドラマ「ダブルフェイス 偽装警察編」感想

あけましておめでとうございます。
ことしもTATEVISIONをよろしくお願い致します。


さて。
昨年10月に、前編となる「潜入捜査編」が放映され、その出来映えに続きが
楽しみでした。後編にあたる「偽装警察編」は、WOWOWにて一足早く放映
されましたが、今回地上波でも待望の放映。

細かいところでは、色々と不満やツッコミたいところもありはしますが、総
じて充分に満足のいく、レベルの高いドラマだったと思います。


西島演じる潜入捜査官・森屋純を中心に描いた「潜入捜査編」と違い、今回
の「偽装警察編」では、香川照之演じる織田組のスパイである高山が中心に
描かれていました。

どうしても、原作である香港映画「インファナル・アフェア」と比較してし
まうのですが、オリジナルではアンディ・ラウが演じた、マフィアから警察
に潜入したラウに比べると、この香川演じる高山のキャラクターがもう一つ
弱いかなあ、と思えて来ます。健闘してるんですけどね。

ラストのエレベーターで、笑いながら泣くシーンはよかったです。高山の運
命を思うとあまりに無情、皮肉ですから。


オリジナルでは単にラウの恋人であった女性を、この「ダブルフェイス」で
は政治家の娘・末永万里と改変して登場させています。

高山が万里に抱いた感情は、恋愛というより親子のような、疑似家族のよう
な想いだったのではないか、と思われます。

「俺のファミリーを守るためです」
組長の織田に銃を向けた高山が言っていました。
彼女を守るため。その為に、育ての親を殺した。

この辺りが、ちょっと弱いかな。
もう少し、高山が万里に寄せた想いを描いて欲しかったです。


そうまでしたのに、万里は高山から去って行く。そして、警官として善人と
して生きて行くことは出来ず、またヤクザのスパイとして生きて行かなくて
はならない。
ラストのエレベーターにて、高山が電話しようとした相手は万里だったので
しょう。電話は通じず、地獄に向かうように墜ちて行くエレベーター。

オリジナルとは少々異なるエンドでしたが、まあこれも良かったのでは。
オリジナルを超えることは出来ませんでしたが。


ちなみに、オリジナルのエンドですが。
エンドのネタバレですから白文字にしておきます。映画未見の方は出来たら
ご覧になることをお勧めしますが、知りたい方は反転してお読み下さい。

潜入捜査官のトニー・レオンが死亡した後、テロップにて半年後、精神科医
が彼は警察官であるデータを発見、その身分は回復された。と表示され、警
察墓地にて警視正の隣に埋葬されるシーンで終わります。その墓の前で実は
はマフィアのスパイであるアンディ・ラウが、正装で墓に向かい敬礼。こち
らでも、彼のスパイとしての人生は続いて行きます。


以上、オリジナルのネタバレ終わり。



ちなみに、オリジナルの「インファナル・アフェア」ですが、「地獄の」を
意味する「Infernal 」、「Affair」は「出来事、事柄」を意味します。
また、「internal affairs」で内部調査という意味だそうで、そこにもかけて
いる題名ですね。
ですが、香港での原題「無間道」についても本作では知っておくべきかと。


オリジナルでは冒頭とエンドに、以下のようなテロップが流れます。

 涅槃経 第十九巻
 八大地獄の最たるを「無間地獄」という
 ”絶え間なく 責め苦にあう” ゆえにそう呼ばれる
 
 仏陀曰く「無間地獄に死は無い 長寿は無間地獄 最大の苦しみなり」
 
 
オリジナルでは上記の中国仏教に由来した言葉が、とても重要な意味を持っ
てきます。そして、この「ダブルフェイス」でも、この言葉について考えて
みると更に作品理解が深まるのではないでしょうか。

「死ぬも地獄 生きるも地獄」などと言ったりもしますが、正に本作の高山
は生きながら地獄を味わう「無間道」「地獄道」に陥ったわけです。

ですから、最後で高山が死ななかったことに不満を抱く方がいるかも知れま
せんが、本作品では高山が死なないことにこそ、意味があるのです。

また、改めて振り返ると、前作「潜入捜査編」で冒頭シーンが、主役2人と
「犬」だったことも面白いですね。



さて、こうして高山は死なず、続編があるような雰囲気で終了しましたが。
続きはあるのでしょうか?

オリジナルは3部作となっています。「2」は「1」の前日譚となっており、
主要人物たちがより一層深く描き出されます。更に「3」では「1」で描か
れなかったこと、そして「1」のその後が判明します。
気になる方は是非是非、この3部作をご覧になることをお勧めします。
3本とも、とてもよく出来ています。「3」は時間軸が複雑に入り組んでい
たり、観客に優しくない演出(笑)なので少々、分かりにくいところもありま
すが、見応えありますよ。





【 ダブルフェイス 偽装警察編  キャスト 】

高山亮介:香川照之 …神奈川県警警備部公安第一課。実は織田組のスパイ。
森屋純:西島秀俊 …織田組幹部。実は警察の潜入捜査官。
末永万里:蒼井優 …フリーターをしている作家の卵。大臣の娘。
西田奈緒子:和久井映見 …精神科医。森屋と診察を通して交流を深める。
織田大成:小日向文世 …織田組の組長。高山を警察に送り込んだ。

堀部圭亮、高橋光臣、平田満、角野卓造(回想)、伊藤淳史(回想)、他


【 スタッフ 】
原作:「インファナル・アフェア」(2002年・香港映画)より
脚色:羽原大介
音楽:菅野祐悟
撮影:大嶋良教
監督:羽住英一郎
プロデューサー:渡辺信也、井上衛(WOWOW)、
        森川真行・渡邉義行(ファイン)、森井輝(ロボット)
制作協力:ファイン
製作:TBS・WOWOW
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テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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