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tateの観た映像、読んだ本、思った事、、、

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映画 プリンセストヨトミ

'12,5,12放送 フジテレビ系列 土曜プレミアム

『プリンセス トヨトミ』2011年度作品  感想
オリジナル119分、放映時間150分、放映本編時間分。地上波初。

大阪が好きで、綾瀬はるかが好みなブログ主としては、殆どのシーンが大阪
で撮影され、薄着で走る綾瀬はるかの胸がブルンブルンと暴れるシーンがあ
るだけで充分「オッケーです!」な映画ですが(笑)。
本作品の奇想天外、荒唐無稽な世界に入り込めるかどうかで、この映画への
評価、好みは別れそうです。

歴史ミステリーな要素を持った作品と思っていたのですが、その予想は大き
く外れ、むしろ親子愛を描いた作品でした。ちなみに原作は気になってはい
るのですが、未だ手を出してません。
で、私的にはそれなりに楽しく観れたのですが、それでも設定、描写の甘さ
が少々気になりました。

日常の世界に奇想天外なファンタジー要素を取り入れるには、それを納得さ
せ、抵抗無く思わせるだけの設定、周辺の地固め、細部のリアリティーが必
要だと私は思います。
そのあたりが本作にはちょっと足りないかな、と感じました。





【 以下、思いっきりネタバレ。未見の方は読まない方が良いかと。 】


OJOの職員たちが一斉に姿を消した理由ですが、展開的にはあの扉から皆が
出ていったように思われましたが、後に、あの扉から入って通路を歩くのは
人生で2度だけだ、というセリフがありました。ということは、あそこから
出て行ったのでは無いことになりますよね。ではどこから?他に抜け道が?
あれは説明不足だと思います。

大阪国の男たちが府庁前に集結し、街中には人っ子一人なくなる、という印
象的なシーンがありましたが、大阪国の真実を知る男はある程度年配の者だ
けです。若者、子供、旅行者、他府県から引っ越した人などは、知らない・
関係ないことであり、街から人の姿がなくなるのはあまりにオーバー過ぎ。
「大阪全停止」ということが強調する画が欲しかったのでしょうが、あれは
さすがに不自然です。シラケてしまいました。


大体、大阪国の真実を伝承するのは長男だけ?次男、三男は?主人公の松平
のように、父親が息子に伝える事無く死んでしまった事象もそれなりに発生
するでしょうし、どんどん大阪国を知るものが減ってしまいます。

「大阪国」という大ウソを、ひょっとしたらあるかもね、と思わせる諸設定
が不足しているのがとても残念。



関テレのニュース番組「アンカー」にて村西アナがそしらぬ顔でひょうたん
を取り出すシーンは笑っちゃいましたけど。そして山本アナは席を立ち、後
の群衆シーンにもちゃんと出ていました。関西人専用のネタでした。

エレベーターのおばちゃんシーンは上手かったですね。大阪のオバハンはや
たらカシマしい、という描写に思わせといて、実はキーとなる会話が松平と
旭の間でなされていた。私も完全に聞き逃していました。


大阪国側の登場人物は豊臣家関連の名前で、会計検査院側の登場人物は徳川
家関連の名前が付けられていることには、すぐに気が付きましたが謎だった
のが、旭ゲーンズブール。実は原作では旭は女性だったそうで、それで納得。
秀吉の異父妹で徳川家康の正室となった、「朝日姫(駿河御前)」に因んでいる
んですね。
このキャラの立ち位置もそれで更に理解出来ました。


プリンセス役の沢木ルカが、目力があっていい感じでした。ドラマ「13歳の
ハローワーク」にも出ていましたね。今は弁当屋さんだけど、かつてグラビ
アアイドルだった母親を持つ少女で主人公に補導されていました。

主役の堤真一は安定の上手さ。鬼の松平と呼ばれる存在ながらも、アイスク
リームが好きなのがいいキャラ設定。ホテルの机にもレディボーデンのでっ
かいヤツがあったのに笑いました。でも新幹線の車内では、あの信じられな
い程カッチカチに固いアイスを食べてて欲しかった(笑)。

ラスト、国松を見逃した武将は完全に声が堤真一でした。つまり、主人公の
松平元の先祖が国松を見逃し、そして松平元が大阪国を見逃した。戦国時代
と現代の、「トヨトミ」の見逃しが繋がる訳ですね。
ラストのオチとしては良かったと思います。


あの富士山麓の十字架は謎ですが。。。
奈良の鹿が喋ったり、大阪に国があるように、静岡にもなにかとんでもない
秘密があるのでしょうか(笑)。




【 プリンセス・トヨトミ キャスト 】

松平 元:堤真一 …会計検査院第六局副長。「鬼の松平」と恐れられている。
鳥居忠子:綾瀬はるか …会計検査院の調査官。「ミラクル鳥居」と呼ばれる。
旭 ゲーンズブール:岡田将生 …会計検査院の調査官。
真田幸一:中井貴一 …空堀商店街のお好み焼き屋「太閤」の主人。
真田大輔:森永悠希 …幸一の息子。中学生。セーラー服を着て登校する。
橋場茶子:沢木ルカ …中学生。大輔の幼なじみ。男勝りな性格。
長曽我部:笹野高史 …財団法人OJO(大阪城趾整備機構)の経理担当。
真田竹子:和久井映見 …幸一の妻。
蜂須賀 勝:上村響 …不良中学生。大輔をいじめている。
大阪府庁幹部職員:甲本雅裕
空堀中学校校長:宇梶剛士
大阪城趾歴史研究所所長:村松利史
国会議員秘書:合田雅吏
大阪某団体職員:河原健二
漆原修三:江守徹 …元京大教授。大阪城趾にまつわる研究者。
蜂須賀組組長(勝の父):ト字たかお
松平の父:平田満
国松:加賀瀬翔
伊茶(国松の母):菊池桃子
アナウンサー:山本浩之、村西利恵(関西テレビアナウンサー)
たこ焼き屋の兄ちゃん:玉木宏(特別出演)
南場勇三:宅間孝行(特別出演)

【スタッフ】
原作:万城目学(文藝春秋)
脚本:相沢友子
監督:鈴木雅之
製作:亀山千広、堤田泰夫、島谷能成
プロデューサー:土屋健、稲葉直人、前田茂司
音楽:佐橋俊彦
撮影:佐光朗
VFXスーパーバイザー:石井教雄
製作:フジテレビ、関西テレビ、東宝
配給:東宝


テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

コメント

こんにちは。ポトスです。
テレビ放送をうっかり見逃してしまったんですが、tateさんの記事が読みたくてレンタルしてきました(笑)。
ワタシは原作「プリトミ」が万城目ワールドの最初でした。

>地下通路
 これは「普通=何事もなければ」一生に二度だけ、とワタシは解釈しました。
 実際、真田幸一も松平と歩いているわけですし、大阪国の中枢?に関わる人間達は別なのでは。

>大阪全停止
 ワタシもあのすっからかんの町はちょっとしらけました。
 tateさんと同じ様な理由で、やりすぎかと思います。
 確か原作ではそれぞれに役割がある…みたいな設定もあったように記憶してますが…(未確認ですみません)

 また、原作では、女性は表向き何も知らない事になっていますが実はちゃんと分かっている、黙っているだけなのよ、という設定になっています。
 その方が最後、竹子の「大阪の男は」という台詞が生きるんじゃないかと思いますし、粋ですよね。
 とはいえ、尺の都合や旭と鳥居の性別が原作と逆になってしまったという事を考慮すれば無理があるんでしょう。

・万城目ワールドつながり
 最後、唐突に玉木君が出てきてびっくりしましたけど、ああ鹿男か!(こちらも原作のみ読了)と笑いました。^^

とにかく、堤真一と中井貴一の対決が良かったと思います。
ワタシ的には、「情けない男を演じたらピカイチ」のお二人なんですが(笑)。
背広がイマイチ似合ってない主人公の姿を中井さんは上手く演じられていたと思います。

ただ、原作に感じたような「ホントにこんな事があるかも」とニヤリ感が今ひとつだったのが残念でした。
原作では大阪国が立ち上がる過程が丁寧に描かれていて、そこにリアルを感じましたし面白かったのですけど。

tateさんの記事を拝読すると、映像というのはとにかく情報量の多いメディアなんだなと思います。
小説では書いてあることの背景をいかに連想させ得るかというのが作家の力量なんでしょうが、そこはやっぱり妄想に助けられている部分もあるわけで、それが楽しみなのかもしれませんしね(笑)。
それに比べると、映像は、作り込まなければならない要素が多くて大変ですね。
機会があれば、原作も手にとってみてくださいませ。
ワタシは万城目ワールド、堪能しました。^^

(長くなってしまいスミマセン(_ _;)) 
 

  • 2012/05/25(金) 02:00:29 |
  • URL |
  • ポトス #Kyq53.yY
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ポトス様

> tateさんの記事が読みたくてレンタルしてきました(笑)。
スッゲー。この記事が観客を一人増やしたんだ。書いた甲斐があったというものです。

地下通路の件、なるほどですね。
大阪国の一般男性は一生に二度だけですが、大阪国スタッフは移動ルートとして利用
していると。あの通路に儀式的意味合いを強く感じてしまったので、スタッフの移動
ルートとしては考えにくかったです。

あの大阪府庁前に男たちが集結、のシーンは5千人のエキストラを集めただけあって、
なかなかの迫力でしたが、街中に人っ子一人いない…はちょっとやりすぎでしたね。

あのエキストラには私も行きたかったんですが…。実は私、その昔「ブラック・レイン」
のエキストラに参加した過去があったりして。


> 原作では、女性は表向き何も知らない事になっていますが実はちゃんと分かっている、
> 黙っているだけなのよ、という設定になっています。
あー、これはイイですねえ。「もー、しゃあないなぁ」と横目で見てる大阪のおかあちゃん、
おねーちゃんたち。うん、粋です。


> 映像というのはとにかく情報量の多いメディアなんだなと思います。
そうですね。だからこそ、何を写し、何を見せないのか。ワンカットごとにその画面の
中の描写にどれだけ注力し、配慮するか。監督はじめスタッフの力量が問われる訳です。
それでも、とてつもなく想像力をかき立てられるたった一行の文章には、かなわないこと
もあるんですよね。


> (長くなってしまいスミマセン(_ _;)) 
全然オッケーでございます。
単なる独り言としか思えない、返信しようのないコメントならともかく、ちゃんと記事に
対してコメント頂けるのは有り難いことです。今後ともよろしくお願い致します。

  • 2012/05/25(金) 02:49:01 |
  • URL |
  • tate #7EGgl1.w
  • [ 編集 ]

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