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アニメ あの夏で待ってる 最終回 …8mm・映画とフィルム…

2012,3,28深夜放映 サンテレビ

「あの夏で待ってる」12話(最終話) 感想

「自主制作映画を、それも8mmを扱ったアニメ作品がある」と聞きまして、
興味津々で視聴開始。
視聴対象の年齢層には少々オーバーしているようで(笑)、観ていてムズガユ
クなることも再三ありましたが、まあ楽しく観ることが出来ました。

当ブログ管理人も、実は学生時代に自主映画、やってました。楽しかったで
すねぇ。8ミリというメディアは当時(80年代後半から90年代前半)既にもう
ビデオカメラの台頭で衰退しておりましたが、フィルムを扱い映画を撮る、
という行為が楽しくて。「映画ごっこ」だったかも知れませんが、ワクワク
する作業でした。


この「あの夏で待ってる」でも、主人公の高校生たちは8ミリを用いて夏休
みに映画を撮ります。ヒロイン役になる転校生の先輩は実は宇宙人で・・・
というライトコメディですが、ボーイミーツガールものですからキュンキュ
ンくる描写も当然あって、青春ものの佳作として未見の方にもオススメ出来
ます。特に自主映画やってた人は是非(笑)。
主人公のキャメラはフジカシングル8 P300。檸檬センパイはZC1000だ!。
エディターや試写風景に、若者には感じることの出来ない懐かしさを覚える
ことでしょう(笑)。

anonatsu001.jpg

anonatsu002.jpg



しかし、本作品の時代設定はいつなんでしょうか?デジタル機器が浸透して
いる現代、高校生が8ミリを使って自主映画を制作するのは、まずあり得な
いでしょう。現代の必須アイテム、携帯電話も一切出てこない。それを考え
ると私が8ミリやってた頃、80年代後半から90年代前半ぐらいなのかも知れ
ませんが、背景の街並みや自動車はあの頃っぽくない。主人公の眼鏡、下だ
けフレームの逆ナイロールもあの頃らしくないし。
あえて製作サイドは曖昧にしたのかも知れません。



ですが、それよりなによりこの作品が2012年に製作された、ということに
一種の感慨を持って観てしまいます。


一昨年、昨年と好評だった『午前十時の映画祭』ですが、今年も第3回が開
催されています。しかし、もう今回でひとまず終了だそうです。

これは、全国の映画館のデジタル化が急速に進んでおり、新作映画の劇場上
映はデジタルデータによって配信され、デジタル・プロジェクターで上映す
る方式が主流となっているから。今年中には日本各地の映画館のほとんどが、
デジタル上映方式になるそうです。
ですから、懐かしの名作も、フィルムによる上映はもう出来なくなる。


製作サイドも、デジタル化は進んでいます。日本では映画の撮影でも現在は
デジタルが半分以上とのことで、撮影時にもフィルムは使われなくなってき
ています。


「映画=フィルム」
当然のようだったこの図式も、もう成り立っていない状況なのです。


あの頃、私たちがビデオよりも8ミリで自主映画を撮ることを選んだのは、
何より「フィルム」に映画を感じたから、というのが大きく作用していまし
た。映画とはフィルムで撮られるもの、それが当たり前でした。

懐古厨になるつもりはありません。デジタルの方がクリアで劣化しない映像
を楽しめます。より創り手の意図する映像を受け取れるでしょう。創り手の
側からも、多くの利点があることは容易に理解出来ます。

でもね、、、。
やっぱり、寂しいんですよぅ。
カタカタ廻る映写機。学生の頃、大阪梅田にあった名画座「大毎地下名鑑」
は映写室が無く、映写機がロビーにむき出しだった(笑)。1階席はフラット
な床にパイプ椅子でしたから、新参者はよくスクリーンに影を映してた(笑)。
あそこで映写機を見るのも楽しみの一つでした。

名画座はフィルムの傷も多く、数コマ飛ぶこともしょっちゅう。
「2001年宇宙の旅」をリバイバル上映で観た時、突然画面が止まり、「?」
と思ったら熱でフィルムが溶け、画面がグニャァ…なんてこともありました。

そういえば、正直ジャマなこともあったあの右上のパンチマークも、最近は
無くなってる?んでしょうね。「刑事コロンボ」のアリバイも、「ニュー・
シネマ・パラダイス」の切なさもなくなってしまうんだ・・・


いかん。
どーみても懐古厨だ(笑)。

とにかく、映画とフィルムとの関係に、一つの区切りが付けられようとして
いるこの2012年に放映されたアニメ作品で、主人公たちが「8mm」という
フィルムメディアを使って作品を残そうとしていた。というだけでもう、こ
の作品に愛おしさを感じてしまうのです。


ちなみに、8ミリの現在ですが。
富士フイルムから発売されていたシングル8用フィルム(フジクロームR25N)
も今月(2012/03)の最終出荷にて販売終了(現像サービスは来年9月で終了)。
ですが、「レトロ通販」という専門店が独自にフィルム販売、現像も継続し
て行っていますので、どうしても8ミリを使いたい方はこちらのショップを
利用すれば、まだ8ミリで撮影出来ますね。

レトロ通販
http://film.club.ne.jp/






以下、自主制作映画を題材・舞台にした小説・マンガ等をリストアップして
みました。


「あどりぶシネ倶楽部」(全1巻)
 細野不二彦:作 小学館ビッグコミックス (1986/08)(文庫版(2001/03))
8ミリ、大学の映研。
当時、自主映画をやってた人の殆どはこれを読んでたでしょーね。


「クランク・アップ」
 橋本浩:著  小学館 (1997/10)
第14回パレットノベル大賞受賞作。8ミリ、高校2年生。


「サマロブシネマ―SUMMER OF CINEMA」
 西田俊也:著  小学館 (1998/07)
1975年、夏。文化祭で8ミリ映画を撮ることになった高校生たちの恋と友情。
オススメです。


「映写機カタカタ」
 吉増茂雄:著  マガジンハウス (1999/04)
第5回坊っちゃん文学賞大賞受賞作。8ミリ、大学の映研。


「虹の女神―Rainbow Song」
 桜井亜美:著  幻冬舎文庫 (2006/09)
同題映画作品の原作。8ミリ、大学の映研。
映画が結構良かったんですが、この小説版8ミリに関する記述が無茶苦茶で、
8ミリを知っている方には興ざめかと。「フジ(シングル)のカートリッジに、
コダック(スーパー)のフィルムを詰め替えて使う」という上級者テクを用い
る下りがある(当時、私も「スゴい人はそんな裏技を使うらしい」と聞いて、
感心した覚えがありました)のですが、これは映画版プロデューサーの岩井
俊二が8ミリ時代に実際やったことの模様。そんなマニアックな描写もある
のに、8ミリカメラをビデオカメラと勘違いしているかのような記述がされ
ているのが残念すぎます。


「 [映] アムリタ」
 野崎まど:著  アスキー・メディアワークス文庫 (2009/12/16)
DV、芸大生。
ライトノベルな文体で、てっきり明るい青春ものだと思って読んでいたら、
実はかなり衝撃的なミステリーでござった。いい意味で呆気にとられ、裏切
られました。。。天才が造りし絵コンテ。それを基にした映画とは・・・


以上は既読、未読のマンガ作品ではこんなのもあるそうです。

『いちご100%』 河下水希 集英社マンガ(全19巻)、アニメ化
『群青シネマ』 都戸利津 白泉社花とゆめCOMICS(全2巻)


ここを読まれている方で、他にも自主映画を扱った小説、マンガなどの作品
をご存知でしたら、是非教えて頂きたく、お願い致します。



【あの夏で待ってる キャスト(声の出演)】

貴月(たかつき)イチカ〈声:戸松遥〉
 …1学期の終わりに留学生として現れた少女。記憶に残る原風景を探している。
 映画制作ではメインヒロインであり、地球を訪れた宇宙人の役を演じる。
霧島 海人(かいと)〈声:島崎信長〉
 …主人公。1年B組に所属。両親は他界し姉の七海と二人暮らし。妄想癖あり。
 祖父の遺した8mmカメラでの撮影が趣味。映画制作では撮影兼イチカの相手役。
谷川 柑菜(かんな)〈声:石原夏織〉
 …海人のクラスメイト。明るく活発。海人をかなり意識している。
石垣 哲朗〈声:荻原秀樹〉
 …海人の親友で柑菜の幼馴染。身長が高く、ルックスも上々のモテ男。柑菜に
 片想いしながら、それを隠して海人との仲を応援している。
北原 美桜(みお)〈声:阿澄佳奈〉
 …海人のクラスメート。柑菜の親友。清楚かつグラマラスな美少女だが、性格
 は引っ込み思案。哲朗に惹かれているが、彼の柑菜への想いも察している。
山乃 檸檬(やまの れもん)〈声:田村ゆかり〉
 …高校3年生でイチカのクラスメイト。小柄でツインテール。他の生徒とは違う
 制服を着ている。かなり策士で「うふふ」が口癖。高級8mmカメラ(フジカZC
 1000)を愛用し、映画制作ではいつのまにか製作総指揮。
りのん〈声:日高里菜〉
 …イチカがペットとして飼っている謎の生命体。「なっ」。

霧島 七海(ななみ)〈声:久川綾〉
 …海人の姉。海外出張することとなり、イチカに海人との同居生活を勧める。
小倉 真奈美〈声:大浦冬華〉
 …哲朗の姉。既婚だが夫とケンカする毎に帰省しては哲朗に面倒をかけている。
樹下 佳織(きのした かおり)〈声:茅野愛衣〉
 …沖縄で偶然再会した海人の小学校時代の友人。
有沢 千春〈声:井口裕香〉
 …佳織の友人。哲朗に一目惚れした。
貴月 エミカ〈声:堀江由衣〉
 …イチカの姉。イチカを連れ戻しに来るも海人との仲を知り残留に協力する。
小倉 聡(おぐら さとし)〈声:川田紳司〉
 …真奈美の夫。

【スタッフ】
原作:I*Chi*Ka
監督:長井龍雪
脚本:黒田洋介
キャラクター原案:羽音たらく
キャラクターデザイン:田中将賀
メカデザイン:海老川兼武
美術監督:川本亜夕
音楽:I've sound/井内舞子
チーフプロデューサー:大澤信博
プロデューサー:小倉充俊、川上竜太郎、松倉友二
プロデュース:GENCO
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:なつまち製作委員会


anonatsu003.jpg



テーマ:アニメ・感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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  • 2015/05/11(月) 11:04:47 |
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