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スペシャルドラマ 坂の上の雲 第13話

'11,12,25放送  NHK総合

「坂の上の雲」 第13話(最終回)「日本海海戦」感想
すっかり遅くなってしまいました。今更ですが、最終回だけ記事書かないの
も変なので。

いよいよこれで、最終回。皆様はどうでしたか?3年かかって、やっと結末
を迎えましたが、もうこれで終わっちゃうのか…と、残念な気もします。

今回は日本海海戦がメインで描かれました。よく出来ていたとは思いますが、
あれもやって欲しかった、あのエピも観たかった、と色々不満に思ってしま
うところもあります。欲張りでしょうけど。

でも、海戦において第2艦隊の活躍、海戦後に捕虜になったロジェストヴェ
ンスキー司令官を見舞う東郷のエピは観たかったですねー。

敵前大回頭による丁字戦法をとった連合艦隊の砲撃で、この海戦の大勢は決
したのは事実ですが、実はこの後に東郷の判断ミスによって、あやうくバル
チック艦隊を取り逃がすところだったのです。

バルチック艦隊旗艦の戦艦クニャージ・スワロフ(国親父座ろう、です)が
日本の砲撃で舵を損傷し、突然戦列からコースを外します。これを東郷たち
「三笠」は逃げようとしての回頭と判断し、後を追います。第1艦隊は三笠
の後に続きますが、第2艦隊の佐藤参謀・上村司令長官は舵の故障と判断し、
三笠からの指示を無視してバルチック艦隊の追撃を開始したのです。

第2艦隊は巡洋艦が中心の構成であり、まだ戦艦が残っているバルチック艦
隊に、第1艦隊抜きで戦いを挑むにはかなり危険でありますが、速力と練度
に勝る第2艦隊は次々とバルチック艦隊を撃破。こりゃあかん、とバルチッ
ク艦隊は北に回頭して逃げ出します。

しかし、この時第1艦隊は判断ミスに気付き、バルチック艦隊を追って北か
ら戻ってきていたのです。結果的にバルチック艦隊は挟み撃ちされることに
なりました。もうボコボコです。

こういう予想外の出来事も、日本海海戦の大勝利に大きく作用していたこと
はとても興味深いですね。ですから、もう5分は海戦シーンに割いて、この
第2艦隊の活躍を描いて欲しかったなあ、と、ちょっと残念でした。

とはいえ、CGを活用した海戦シーンは、過去の映画に見られるミニチュアを
用いた特撮では描写し得ない迫力があり、戦闘の激しさをよく伝える映像で
あったと思います。


そしてドラマは日本国内に移り、漱石ら文人たちが登場。
鑑賞時は、海戦シーンの興奮がまだ残ってましたので、ここらの漱石たちの
会話シーンを観ながら「こんなの描く必要ねーだろ。もっと海戦シーンをや
らんかい!」といらついてしまったのですが(笑)。
後で思い起こしてみると、あれはあれでドラマとして、やはり必要だったか
とは思っています。若き日の仲間、真之への複雑な感情。正岡子規はもうい
ませんので、漱石や妹の律が代弁するかたちになっています。縁側で微笑む
子規の姿もありました。

こういう題材のドラマでは、ドラマが好きな人、歴史マニア、軍オタと実に
いろんな立場からの要望・不満・文句が出てくるだろうなと思います。私も
ライトな歴史ファンながら、こうして意見しちゃってますし(文句ではありま
せんよ(笑))。
本作は歴史再現もの、ではないのですから、戦闘シーンばかり続く訳にはい
きません。当然ですね。決まった尺の中で、描く場面を取捨選択しなければ
ならない。

わかってはいるけれど。
でもねー、第2艦隊観たかったなー。
奉天会戦だって、もっとやって欲しかったなー・・・。
せっかくなんだからさー・・・

ははは。グチです。ごめんなさい。



さて、無事に帰国した真之ですが、そこに笑顔はありませんでした。帰りを
待ち続けていた、母の死。
「わしは少しは世の中のお役に立てたのじゃろうか」
その問いに、答えはなく。

しかし、そんな真之に、兄の好古。
「淳……おまえはようやった。ようやったよ…」

泣けた。
笑顔無き勝利、哀しみに沈む弟の心中を、ちゃんと兄さんは察している。

思えば、この兄さんはずっと親代わりであったんですね。この一言で、真之
はどんなに救われたでしょう。
ジーンと来るいいシーンでした。


ちなみに、真之が坊主になって戦死者の供養をしたいと泣くシーンがありま
したが、晩年の真之は坊主にこそなりませんでしたが、かなり宗教や霊の研
究に没頭していたそうです。
実は、日本海海戦で真之が乗艦した三笠は、日露戦争の終結直後、佐世保港
内にて弾薬庫が爆発、沈没しています。この事故で339名が死亡。激しい戦
争を生き抜いて無事に祖国に帰って来たのに、多くの戦友がこうして死んで
しまった。その運命。無情。真之は大きくショックを受けたようで、この事
故も宗教に興味を持つことに多大な影響を与えたそうです。



これにて「坂の上の雲」も終了。部分々々では不満に思うところもいくつか
ありましたが、トータルに観て質の高い、満足出来るドラマだったと思いま
す。通常のドラマより、お金と時間がかかっているだけに、特に映像におい
ては素晴らしく見応えがありました。
ただ、あえて言うなら脚本がちょっとこなれていないと言うか、ダイジェス
トを観ているような感覚になることがありました。その辺り、少しもったい
ないなと思います。




===坂の上の雲 第13話キャスト===

【秋山家】
秋山真之(さねゆき):本木雅弘
 …幼名は淳五郎。海軍にて連合艦隊参謀を務め、日本海海戦における作戦を
  立案、バルチック艦隊を壊滅させ、日露戦争を勝利に導いて行く。
秋山好古(よしふる):阿部寛
 …真之の兄。日露戦争時は陸軍少将、騎兵第1旅団長。「日本騎兵の父」。
秋山 貞(さだ):竹下景子
 …好古、真之の母。
秋山多美(たみ)(佐久間多美 → 秋山多美):松たか子
 …好古の妻。
秋山季子(稲生季子→秋山季子)(すえこ):石原さとみ
 …宮内省の書画鑑定士、稲生真履の三女。真之の妻となる。
与志子:新井優歌
 …好古・多美の長女。
健子:松浦愛弓
 …好古・多美の次女。
信好:小山颯
 …好古・多美の長男。

【正岡家】
正岡子規(まさおか しき):香川照之
 …俳人、歌人。真之の幼なじみ。日本の近代文学に多大な影響を及ぼす。
正岡 律(りつ):菅野美穂
 …子規の妹。
正岡八重:原田美枝子
 …子規の母。大原観山の長女。

【陸軍関係者】
児玉源太郎:高橋英樹
 …陸軍大将。陸軍大学校初代校長。日露戦争では、満州軍総司令部総参謀長。
乃木希典(のぎ まれすけ):柄本明
 …日清戦争では第一旅団長。日露戦争では第三軍司令官として旅順要塞を攻略。
津野田是重(つのだ これしげ):永井浩介
 …第三軍参謀。大尉。
中屋新吉 (なかや しんきち):辻輝猛 
 …騎兵大尉。好古の副官。
長岡外史(ながおか がいし):的場浩司
 …好古と陸軍大学校第一期生で同期。日露戦争では大本営陸軍参謀次長。

【海軍関係者】
東郷平八郎(とうごう へいはちろう):渡哲也
 …元帥海軍大将。日清戦争では「浪速」艦長。日露戦争時は連合艦隊司令長官。
島村速雄(しまむら はやお):舘ひろし
 …参謀長として旅順港封鎖に参加。封鎖作戦後、第二艦隊第二戦隊司令官に転任。
加藤友三郎(かとう ともさぶろう):草刈正雄
 …連合艦隊参謀長兼第一艦隊参謀長として日本海海戦に参加。後に総理大臣。
有馬良橘(ありま りょうきつ):加藤雅也
 …日露戦争で2度の旅順港閉塞作戦を立案、作戦に参加。東郷の側近中の側近。
伊地知彦次郎(いじち ひこじろう):ダンカン
 …日露戦争では、連合艦隊旗艦「三笠」艦長。
永田泰次郎(ながた やすじろう):頼三四郎
 …日露戦争中は東郷平八郎の幕僚副官となり参謀部につく。
飯田久恒(いいだ ひさつね):蟹江一平
 …日清戦争では少尉候補生として「愛宕」に乗艦。日露戦争時は第一艦隊参謀。
伊東祐亨(いとう すけゆき):山野史人
 …日清戦争では連合艦隊司令長官、日露戦争では軍令部長として大本営に勤務。
山田彦八(やまだ ひこはち):石井洋祐
 …日露戦争開戦時「朝日」艦長。日本海海戦には第三艦隊司令官として参加。
清河純一(きよかわ じゅんいち):小林高鹿
 …第一艦隊参謀。東郷の幕僚副官。
軍医総監・鈴木:永田耕一
山本信次郎:日野誠二
 …フランス語通訳。
長谷川清:宮下裕治
 …「三笠」乗員。艦橋において測距儀操作を担当。
安保清種(あぼ きよかず):土平ドンペイ(エンドロールでは清隆と表記。誤植か)
 …旗艦である戦艦「三笠」の砲術長。
今村信次郎(いまむら のぶじろう):伊東潤
 …日本海海戦には「三笠」乗組で砲術長安保清種付として参戦。
枝原百合一(えだはら ゆりかず):瑞木健太郎
 …「三笠」航海士。
布目満造(ぬのめ みつぞう):大窪晶
 …「三笠」航海長。
玉木信介(たまき しんすけ):磯野正一
 …「三笠」伝令。
山崎厳亀(やまざき げんき):明石鉄平
 …「三笠」伝令。
三浦忠(みうら ただし):神野崇
 …「三笠」伝令。
野口新蔵(のぐち しんぞう):増山耕平
 …「三笠」伝令。

【政財界関係者・皇族】
明治天皇:尾上菊之助
伊藤博文(いとう ひろぶみ):加藤 剛
 …初代内閣総理大臣。4度に渡り、総理大臣を務める。
山本権兵衛(やまもと ごんべえ):石坂浩二
 …海軍大将、政治家。第16、22代内閣総理大臣。日露戦争時は海軍大臣。
井上 馨(いのうえ かおる):大和田伸也
 …陸奥と共に不平等条約の改正交渉に関わる。鹿鳴館を建設。
桂太郎(かつら たろう):綾田俊樹
 …日英同盟・日露戦争時の内閣総理大臣(第11代)。 
松方正義(まつかた まさよし):大林丈史
 …第4,6代内閣総理大臣。7度の大蔵大臣歴任した財政家。
小村寿太郎(こむら じゅたろう):竹中直人
 …日清戦争開戦時の清国代理公使。日露戦争時は外務大臣として戦時外交を担当。
山縣有朋(やまがた ありとも):江守 徹
 …元帥陸軍大将。政治家。日本陸軍の基礎を築き「国軍の父」とも称された。

【ロシア】
ロジェストウェンスキー:アレクサンドル・チューチン
 …バルチック艦隊司令長官。
セミョーノフ:アンドリュス・ジューアウスカス
 …バルチック艦隊幕僚。
イグナチウス:アレクサンドル・ポリシューク
 …戦艦「クニャージ・スヴォーロフ」艦長。
コロン:ダリウス・メスカウスカス
 …第一艦隊参謀長。
スウェントルジェッキー:アレクセイ・スカトフ
レドキン:ドナタス・シムカウスカス
 …バルチック艦隊砲術士官。
スミルノフ:ルボミール・ミサック
 …戦艦「ニコライ1世」艦長。
ネボガドフ:ボリス・ヴラジク
 …第三艦隊司令長官。
クロッス:マーク・ベッソン
 …第三艦隊参謀長

【文人たち】
夏目漱石:小澤征悦
 …日本を代表する文豪。本名は金之助。真之や子規と大学予備門で知り合う。
高浜虚子(たかはま きょし):森脇史登
 …中学で碧梧桐と同級、彼を介し子規より俳句を教わる。
河東碧梧桐(かわひがし へきごとう):大藏教義
 …少年時、子規の友人で真之を敬愛していた。尋常中学で子規より俳句を学ぶ。
寒川鼠骨(さむかわ そこつ):菟田高城
 …正岡子規に師事。後に「子規全集」などの刊行につくす。
伊藤左千夫(いとう さちお):岸本光正
 …子規の弟子。後に「野菊の墓」を雑誌ホトゝギスにて発表
佐藤紅緑(さとう こうろく):薬師寺順
 …子規の弟子。後に少年小説の分野で人気作家となる。


=== スタッフ ===
原作/題字:司馬遼太郎(『坂の上の雲』『雑貨屋の帝国主義』より)
脚本:野沢尚、加藤拓、佐藤幹夫
脚本監修:池端俊策
脚本諮問委員:山折哲雄(国際日本文化研究センター所長)、
       鳥海靖(東京大名誉教授)、宮尾登美子(作家)、
       松原正毅(国立民族学博物館教授)、松本健一(評論家)、
       関川夏央(作家)、遠藤利男(元NHK放送総局長)
音楽:久石譲
メインテーマ:『StandAlone』 
   作曲:久石譲
   作詞:小山薫堂
   歌:麻衣(第3部)
語り:渡辺謙
エグゼクティブ・プロデューサー:西村与志木、菅康弘
制作統括:中村高志、藤澤浩一
演出:加藤拓(10,11,13話担当)
   柴田岳志(1、2、3、4話担当)
   一色隆司(5話担当)
   佐藤幹夫(6、7、8話担当)
   木村隆文(9,12話担当)
   
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テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント

ドラマの内容はよかったと思いますが、久石娘の主題歌があまりにも下手くそすぎで、ドラマの余韻が台無しでした。娘を出すこと自体には文句を言いませんが、あれだけ下手では、ブライトマンや森麻季に失礼すぎるし、「コネ」批判は免れないでしょう。オペラなら太ブーイングものです。

  • 2011/12/31(土) 19:05:13 |
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