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NHKスペシャル未解決事件 グリコ・森永事件

'11/7/29,30 放映  NHK総合

NHKスペシャル 未解決事件「file.01 グリコ・森永事件」感想
NHKスペシャルでは「未解決事件」をテーマにして今後、シリーズ展開する
そうで、その第1弾として「グリコ森永事件」が取り上げられました。
ドラマとドキュメンタリーをミックスさせた構成で、既にBS-hiでは3月にプ
レOAとしてドラマ部分88分を放送したそうです。


第一部「劇場型犯罪の衝撃」(ドラマ前編)
   トーク・ドキュメント 27年後のグリコ・森永事件
   (朝日、毎日、読売、産経の元事件記者+靍村薫)
第二部「消えた"かい人21面相"」(ドラマ後編+ドキュメンタリー)
第三部「目撃者たちの告白」(ドキュメンタリー)

ドラマパートでも随時、当時のニュース映像や解説が入り、この事件をよく
知らない世代の方にも分かり易い内容だったと思います。

私は当時、高校生でした。この事件のことはよく覚えていますが正直言って、
かなりミーハー感覚で見ていた様に思います。「劇場型犯罪」という目新し
い言葉、刺激的な犯人からの脅迫状や挑戦状。まさに観客の一人でした。

しかし、この事件のお陰で大きく生活・人生に影響が出た方も多いでしょう
し、人殺しはしていないとは言え、滋賀県警の本部長が退職の日に焼身自殺
し、ハウス食品の社長は先代(父親)の墓前に事件終結を報告しようとして
日航123便に搭乗し、墜落事故に巻き込まれて亡くなっています。結果的に
この二人を殺した、とも言えるでしょう。

絶対に捕まえなくてはならなかった。しかし、逮捕することは出来なかった。
なぜ、どこがいけなかったのか?

「なんで今更」ではなく、「今だからこそ」見直して、検証することも必要
なのでしょう。


事件の顛末をドラマとドキュメンタリーで描くスタイルは、興味深く観るこ
とが出来ました。大同門の前や京都行き各停などで犯人を待ち受ける刑事達
には結果は分かっているけどハラハラドキドキ。1部放送後の「ジウ」とは
エラい違いのサスペンスな演出でした(テレ朝系の「ジウ」は感想書くつも
りでしたけど、あまりに残念な出来に止めました…)。
少々、主役の新聞記者たちをカッコ良く描きすぎな印象はあります。主演の
読売新聞記者を上川隆也が熱演していましたが、大阪弁は今イチ。田丸麻紀
の女刑事は似合ってました。他の刑事たちも、まあ目つきの悪いこと(笑)。
熱演でいい感じでしたが、もっとネイティブ大阪弁の俳優さんを使って欲し
かったかな。
あと、あの時代は若者もまだシャツinでした(笑)。けっこうシャツを出して着
ている通行人役が多かったけど。

NHKがここまで実在の企業を扱ったドラマを撮るとは…、と感心しましたが、
演出家の両名は「5年D組」という番組製作会社に所属しており、このドラ
マパートは外注されていたようです。

毎日とサンケイに犯人からの手紙が届いた際に、主人公たち読売では
「なんでウチには来えへんねん!」
「そんなん、知りませんわ!」
というやり取りがあったのには笑いましたが、他社を抜いてウチが特ダネを、
という意識はどの新聞社にもあったでしょう。それがどんどんヒートアップ
し、警察にとっても「敵」となる状況は現代でもあり得ることかも。


ドラマパートもかなり力が入っていて面白かったですが、ドキュメンタリー
の方がこの番組では興味深かったです。
録音テープで送られて来た指示内容。このテープの声から当時の捜査本部は、
犯人グループの中には3,40代の女性と男の子一人がいる、と判断していたの
ですが、最新の音声鑑定によって、10代半ばの少女と男の子二人、と判明し
ます。つまり、子供が3人いたということになります。
こういう新事実が、ほかにも最新の技術で検証すると出てくるかもしれませ
んね。ぜひ引き続き行って欲しいです。

第3部で、当時の警察関係者にも多数インタビューしていますが、これを観
ていると意図的かも知れませんが、明確に警察の問題点が浮かび上がってい
ます。現場を理解しない上層部、府県が違えばまるでよそ者のような縄張り
意識。当時大阪府警本部長だったS氏などは、以前放送された、太平洋戦争
において自分の失策を棚に上げて他人のせいにする元エリート将校、を思い
起こさせます。

放送中でも元一課長の方が言われていた様に、未解決だから総括出来ないの
ではなく、未解決だからこそ総括すべきなのでしょう。「失敗学」という考
えが最近は注目されています。失敗した事例だからこそ学べることもある。
改めてそのことを強く感じさせる番組でした。



【未解決事件 file.01 グリコ・森永事件 ドラマパート キャスト】

▼読売新聞
上川隆也 ………加藤譲:大阪府警記者クラブ捜査一課キャップ
近江谷太朗 ……蔵楽知昭:大阪府警記者クラブサブキャップ
水橋研二 ………福良純一:大阪府警記者クラブ捜査一課担当
中村靖日 ………上原:大阪府警記者クラブ捜査一課担当
宅麻伸 …………徳永:大阪府警記者クラブキャップ

▼毎日新聞
池内博之 ………吉山利嗣:大阪府警記者クラブ遊軍記者
鶴見辰吾 ………津野恭誉:大阪府警記者クラブキャップ
山崎樹範 ………幸良雄史:大阪府警記者クラブ捜査一課担当
石丸謙二郎 ……古野喜政:大阪本社社会部長
田中要次 ………村田:大阪本社社会部デスク
山本篤 …………遊軍記者
牧徹 ……………遊軍記者

▼大阪府警
眞島秀和 ………辻 正義:特殊班係長
大杉漣 …………鈴木邦芳:刑事部長
升毅 ……………平野雄幸:捜査一課長
平賀雅臣 ………永井:特殊班班長
比留間由哲 ……武田寛:特殊班捜査員
池下重大 ………山下:特殊班捜査員
田丸麻紀 ………小田葉子:特殊班捜査員
加藤忠可 ………寺原:特殊班係長
金井良信 ………井上:特殊班捜査員
南周平 …………熊谷:特殊班捜査員
峯村淳二 ………藤田:特殊班捜査員
大鷹明良 ………吉永:捜査一課刑事
国分佐智子 ……辻の妻
三好杏依 ………辻の娘

▼その他の登場人物
石井トミコ………食料品店のおばちゃん
渡邉紘平 ………府警担当記者
前田一世 ………府警担当記者
野村修一 ………府警担当記者
陰山泰 …………他紙社会部長
福本伸一 ………大阪府警広報官
木村靖司 ………キツネ目の男

ナレーション:伊東敏恵

【スタッフ】
脚本:田子明弘 
テーマ音楽:川井憲次
ドラマパート演出:池添博 大野秀樹 
制作統括:中村直文 海老原史




テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント

すごく参考になりました。

tateさん

こんにちわ
私は、このドラマはノーチェックだったので
見てみたかったなと思いました。

「シャツイン」だったというのは、素敵な視点だなと読んでいて思いました。
昔の事件を新たに検証してみる、入れ替わりブームも面白いですが、こういった
「社会に問いかける」ドラマも大好きです。

先日、TOKYO FM(土曜日の午前中)に大河ドラマのチーフプロデューサーが話をしていまして、白菜は江戸にはなかったから使わないようにとか、拍手はしないようにとか気をつけているんだと話をしていました。

読売新聞ネタは面白いですね。

また、遊びに来ます。

  • 2011/08/07(日) 15:21:55 |
  • URL |
  • Tacky #Ixv1Zp7A
  • [ 編集 ]

Re: すごく参考になりました。

Tacky 様
いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

そうなんです、あのころはシャツインでしたね(笑)。
いつごろからでしょ、シャツインが「ありえねー」となったのは・・・

白菜は知ってましたけど、拍手は知りませんでした。そうか、「かしわで」はあっても
「拍手」は明治になるまでなかったんですね。勉強になりました。

昨年の「龍馬伝」ではネコが随所に出て来てましたが、その中にアメショがいたらしく、
ネコ好きからは「江戸時代にアメショかい!」とツッコまれていたそうで(笑)。
創り手は細部まで気を配らないと、どこから突っ込まれるか分かりませんね。


実話の再現ドラマはいろいろと大変なことも多いでしょうが、この未解決事件シリーズは
期待出来そうです。再放送も多分、あるでしょうね。

今後ともTATEVISIONをよろしくお願いします。

  • 2011/08/08(月) 00:42:45 |
  • URL |
  • tate #7EGgl1.w
  • [ 編集 ]

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