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ドラマ JIN -仁-完結編 第6話

'11,5,22 放送  TBS系列

TBS開局60周年記念番組「JIN-仁-」 第6話「坂本龍馬の闇」感想
まずは、あらすじを。

・仁は長崎精得館でペニシリンの講義を。熱心に質問をしてくる老人・岡田
・精得館の医師、ボードウィンは最先端の医学を知る仁に不信感を持つ
・目の辺りを切られたグラバーを抱えて龍馬が精得館に現れる。再会を喜ぶ仁
・仁に手術を任せるボードウィン。そのオペをみて感服し、仁に握手を求める
・仁に対しどこかぎこちない龍馬。グラバーとは小銃の取引をしていた
・昆布で偽装して運ぶ銃を見てしまった仁に、シークレットで、と釘を刺す龍馬
・酒宴の席、銃で金儲けをしようとする龍馬に、変わってしまったと言う仁
・龍馬に保険の話は出来ても、暗殺の話は頭痛に襲われて言えない仁
・龍馬と共に写真を撮った仁、誘われて長州へ向かう
・桂小五郎と面会する仁、ペニシリン製造を持ちかけるも使うことは無いと桂
・龍馬が売った高性能な銃で圧倒的に優勢な長州、バタバタと倒れる幕府軍
・同じ日本人同士が戦い殺し合う現状に仁は適応できないでいた
・目の前に現れた幕府軍負傷兵に冷たい態度の龍馬に仁は怒りを爆発させる
・戦だけが国をまとめる手段なのか、暴力は暴力を生むだけだ!と仁
・先に殺されたら終わり、と龍馬。まずは力で従わせないと考えを述べられない
・私も国を良くしようと戦っている、と兵士の治療にかかる仁、龍馬立ち去る
・治療後の幕軍兵士、仁が離れた隙に長州軍に銃撃され死亡。無力感に絶望する仁
・気になった龍馬が引き返すも、仁の姿は無い。幕府軍営を訪れ治療を始めていた
・しばらくは幕府軍で治療にあたった仁は幕府軍により長崎に返された
・結局、龍馬に暗殺のことは話せなかった。歴史への介入は許されないのか…
・帰る前にお礼を、と精得館に老人岡田が現れる。実は彼は田中久重だった。
・手術の際にも使った無尽灯、からくり人形、蒸気船などを作った発明家
・時代の渦に飲まれた人生、と田中。渦に飲まれ自分の立ち位置が分からなくなる
・私の友がそうだと言う仁に田中、道標になればいい、明るく輝く無尽灯の様に…
・別れ際、田中にペンライトの電球を渡す仁。同じものを作りお知らせすると田中
・一人海辺の龍馬に探していた、と東。迷子になっていた、のう先生…と呟く龍馬
・そのころ横浜では、野風が胸の痛みを感じていた…
・そして恭太郎は、龍馬の動きを探れと上役から命じられていた…



また5分延長となった第6話、内容の濃い、なかなかの回でした。
延長の回はいい出来、というパターンかな(笑)。

駆け足過ぎず、ダレ過ぎず。納得のいく内容でした。ラスト近くの田中久重
と仁の会話が若干、こう言わせたいからこその強引な展開には感じましたが、
ま、許容範囲(笑)。テーマ、ストーリーの流れとしてとても意味のある会話
シーンだったと思います。


仁がキレイごとを言い過ぎてる、という気がしなくもないですが、彼は医者
であり、医療で一人でも多くの人を救いたいと思っている訳で、そんな人間
が目の前でバッタバッタと倒れ、死んでいく人々を見ればはっきりと拒否反
応を示すのも無理が無いことです。

今の価値観、現代の論理を歴史に持ちこんでも仕様のないことです。
さりながら戦国時代、幕末、昭和初期等を描いたドラマや映画に現代的な価
値観を持ち込んできて、観ていて「何だかなー」と思ってしまう作品も多々
あります。

その辺り、今回では逆に上手く利用していますね。タイムスリップした仁は
当然ながら現代的感覚で思いを語る。考え方が柔軟で進歩的な龍馬といえど
全て即時に同意できる訳では無い。埋められない溝。

けれども、開けた考え方が出来る龍馬は思い返し、熟考する。
漆黒の海岸。龍馬は己の心の闇をも見つめ返したのかもしれません。

「どちらにいかれたのかと…」という東に、
「道を間違えてしもての。迷子になっちょったがじゃ…のう、先生」
と呟く龍馬。

戦わずして新しい日本を切り開く策=大政奉還

のアイデアが、この時内野龍馬に浮かんだのかも。


保険の話をして、「国の払う係が大変じゃのう。…あ!講のかたちにすれば
ええがじゃ」と気付く龍馬。頭の回転の速さ、考え方の柔らかさを実に上手
く表現していたシーンだと思います。
あれがあるから、暗闇の中で考え方が修正出来たような龍馬のシーンも更に
生きるのではないでしょうか。


今回は「龍馬のダークサイド」を明確に描いた点も興味深いですね。小銃を
長州に売って利益を得ていた。仁の言う通り「武器商人」です。
また内野龍馬が「企んでまぁ~す」って顔してるから(笑)。

もっともこれも現代の視点でいえば、好ましくない行動かも知れませんが、
あの頃の時代の流れからいえば、龍馬の行動も当然のこととなるでしょう。


ちなみに「講」とは字幕が出ましたが、相互扶助の団体のこと。もともと、
同一信仰を持つ人々による集団を講といい、氏神講・庚申講などいろいろと
あります。そして各地の有名な寺社にお参りする為の講も作られ、講の中か
ら代表者数人が参拝する「代参講」が盛んに行われました。
例えば、江戸時代に多くの庶民が「お伊勢参り」が出来たのは、「伊勢講」
という代参講の仕組みがあったからなんですね。
この代参講から派生して、相互扶助団体として出し合ったお金で参拝に行く
のではなく、団体加盟者に融通する仕組みも「講」として広まったそうです。
今でも「ねずみ講」といいますが、あれは相互扶助を謳いながらも実は…と
いう組織ですね。


さて、今回登場した田中久重。「からくり儀右衛門」として有名な人です。
この人こそ、現代を覗いたタイムトラベラーじゃないか、ってぐらい独創的
な発明を数多く残した技術者。
劇中に登場した「無尽灯」は空気の圧力を利用し、菜種油が管をつたって自
動的に補給できる仕組みを持った灯明で、当時としては画期的に明るく、長
時間安定した明かりを供給したそうです。
彼が設計・製作した万年自鳴鐘(万年時計)という置時計も、現代の一流技術
者が舌を巻くほど精密・精巧なもので、和時計・洋時計・天球儀・月齢など
の表示をゼンマイ仕掛けで、しかもゼンマイを一度巻けば200日は作動する
というすぐれもの。内部に使われた「虫歯車」と名付けられた特殊な歯車は、
世界中のどんな機械にも同様のものは無い独創的なものだそうです。

精力的に発明、西洋技術の吸収に努めた田中久重は、蒸気船、製氷機、アー
ムストロング砲なども製作、明治14年82歳で没。明治8年に彼が銀座に開設
した田中製造所を、後を継いだ田中大吉(二代目久重)が東京・芝浦に移転し、
これが現在の東芝に繋がるのです。
原作にも登場するらしい田中久重、番組スポンサーが東芝でよかったねー(笑)。
もしスポンサーに同業他社がいたら、このエピはボツだったろうなー(笑)。



歴史が大きく変わる前に必ず訪れる混沌とした時代。

仁と龍馬、進む道は違えども、世を照らす道しるべとなるべく突き進む。
さあ、次回も楽しみです。



【 JIN-仁- 第2期(完結編)第6話 キャスト 】

南方仁:大沢たかお…脳外科医。幕末の江戸にタイムスリップする。
橘咲:綾瀬はるか…恭太郎の妹。仁のもとで看護婦として医療を手伝う。
坂本龍馬:内野聖陽…土佐の脱藩浪人。仁の親友となる。

野風:中谷美紀(二役・特別出演)…元・吉原の花魁。今は横浜で手習いの塾を。
橘恭太郎:小出恵介…仁に命を救われた侍。勝の元で働いている。
佐分利祐輔;桐谷健太…華岡流の麻酔術を学んだ若き医師。仁の片腕となる。
山田純庵:田口浩正…西洋医学所の医師。仁友堂にてペニシリン製造を担当。
福田玄孝:佐藤二朗…もと医学館の医師。胃を仁が手術した縁で仁友堂の一員に。
八木:斉木テツ…仁友堂の一員。
横松:中江大樹…仁友堂の一員。
松本良順:奥田達士…西洋医学所頭取助。亡き緒方洪庵の遺志を継ぎ、仁に協力。
勝海舟:小日向文世…龍馬・恭太郎の師。仁の医術に深く興味を抱く。
東修介:佐藤隆太…長州藩士。龍馬・仁に命を助けられ、以後、龍馬の護衛役に。
桂小五郎[木戸孝允]:山口馬木也…長州藩士。薩長同盟を結び倒幕運動を推進。
喜市:伊澤柾樹…母の怪我を仁が治して以来、仁と交流のある少年。
田中久重:浅野和之…からくり儀右衛門と呼ばれた発明家。東芝の創業者。
恭太郎の上役:中原丈雄
板倉勝静:河野洋一郎…幕府の老中首座。
ボードウィン:グレッグ・デール…オランダ人医師。長崎精得館で日本人に教える
グラバー:ウィル・ゲラック…長崎で貿易を営むイギリス人。
ルロン:ジャン・ルイ・バージュ…野風と結婚したフランス人。


【スタッフ】
原作:村上もとか『JIN-仁-』(集英社「スーパージャンプ」)
プロデュース:石丸彰彦、中井芳彦
脚本:森下佳子
演出:山室大輔(第6話担当)
   那須田淳(第4,5話担当)
   平川雄一朗(第1,2,3話担当)
音楽:高見優、長岡成貴
主題歌:平井堅 「いとしき日々よ」
時代考証:山田順子
制作著作:TBS
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テーマ:JIN-仁- - ジャンル:テレビ・ラジオ

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