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映画 アマルフィ 女神の報酬

あけましておめでとうございます。
今年も「TATEVISION」をよろしくお願いいたします。


'11,1,3放送 フジテレビ系列 金曜ロードショー

『アマルフィ 女神の報酬』2009年度作品  感想
オリジナル125分、放映時間155分、放映本編時間分。地上波初。
中盤まではそこそこいい感じ。終盤から息切れ失速、グダグダなのが残念。

13日からドラマ「外交官・黒田康作」が始まり、さらにこの夏にはドラマの
続編として映画版パート2も公開が予定されているそうで、青島刑事に続い
て外交官黒田もフジテレビを潤してくれそうです(笑)。

フジテレビ開局50周年記念作品ということで、映画「踊る大捜査線」の様に
イベントムービー、お祭り映画な作品だと思っていたら、案外「映画」して
いましたので驚きました。
冒頭、いかにもなイタリアの街並みや人々を写した後、織田と天海の宿泊す
るホテルから映画は始まりますが、その約3分ほどのカメラワークがいい。
最近はテレビドラマと変わりない撮り方の邦画が多いですが、「本格派」な
匂いを感じさせるショットでワクワクさせます。
ま、最後まで観たら、匂いだけだったんですが(笑)。


本作の問題点はいろいろありますが、一番ダメなのはテロリストたちの行動、
プランがグダグダ。偶然に頼りすぎな点にあります。

以下、ネタバレですので注意。決定的なネタバレはしてないと思いますが。






クリスマスシーズンにG8という国際的イベントを開催、というのが無茶だな
と大前提で思いますが、日本の外務大臣をイタリアで日本人が襲撃するのは
違和感ありまくり。日本で襲撃したほうがよっぽどリスク少ないのでは?

外務大臣と同時期にあの母娘がイタリア旅行に来ると分かっていた?そして
あの美術館に見学に来ると分かっていて事前に女テロリストを美術館に就職
させていた?都合良すぎ。

天海に拳銃持たせてサーバールームに侵入させる。ボディチェックしないと
いう保証は?そもそも厳重警備の中枢部に外国人を簡単に入れるか?

イタリアの交通システムにも関わるサーバー。ビルの電源を落としたらサー
バーも落ちた(笑)。今どき中小企業のファイルサーバも無停電電源装置(UPS)
付けてるでしょうに。

外交官特権でイタリア警察に銃を向ける黒田。警備会社から悠々と抜け出し、
車に乗る。脱出成功してから現れる警官たち。「もーいーかい?」と百まで
数えてくれていたのでしょうか。


警備会社の下りからがとにかくグダグダ。それ以前からも突っ込みたい所は
ありましたけど。大体、タイトルにも用いられたアマルフィ、ここが物語的
にまったく重要でないのが「???」で・・・
誘拐犯に指示されて訪問するも何も起こらず。矢上紗江子が初めて弱いとこ
ろを黒田に見せて、唯一といっていいメロドラマ的要素が発生することと、
藤井の訪問にて黒田が車の汚れの有無で疑惑を持ったこと、ストーリーの上
ではそういうポイントはありましたが、タイトルになる地名とは思えません。

タイトルでは「女神の報酬」というのも意味不明です。当初、開局50周年に
掛けて「女神の50秒」だったらしいのですが、これなら、女神=ミネルヴァ、
50秒=サーバをハッキングする時間、と想像出来ます。しかし、報酬?
予想されるのが08年に公開された英映画「007 慰めの報酬」からのパクリ。
黒田も007ばりに活躍するってことで。しかし、このネーミングは事実なら、
かなりダサくないですか?


なお、本作品は脚本のクレジットが無記名となっています。ここに本作品の
最大の問題点があると思われます。

ウィキペディアによると、
・シナリオは小説版作者の真保裕一と監督の西谷弘が担当した
・「一人で書き上げたわけではない」と真保が辞退し、最終的に仕上げたは
 ずの西谷も表示を辞退したため、クレジットがなくなった
・真保は「小説家仲間にこれが自分の脚本だとは思われたくない」と話した
・映画と小説では内容が大きく異なる
・真保「最初のアイデアが気に入っていたので小説ではそちらを採用した」
とあります。

ここから想像するに、
・シナリオでは真保の考えた物語の展開・整合性よりもロケが困難等の理由
により、撮り易さを優先する方向に修正された
・現場でさらに脚本は真保の望まない改変がなされた
・出来上がった映画は真保が自分の脚本作品と呼びたくない状態になっていた
・これにより、真保は自分の名がクレジットされるのを拒否
・西谷も単独で書いた訳ではないのでクレジットを辞退
ということになったのではないでしょうか。
あくまでも推測ですが。

しかし、これによって本作品は脚本に対して、責任を取る者がいない状態に
なったといえます。これは非常に問題だと思います。日本シナリオ作家協会
も、「『脚本』および『脚本家』の存在意義を無視もしくは軽視するもの」
として制作者側に抗議しました。

後半のグダグダが脚本の改悪によるものだとしたら、残念ですね。
小説版では犯人グループの行動理由とアマルフィの由来が関連して、映画版
より展開が無理の無いものとなっているそうです。


外交官黒田というキャラクターが、仕切り直された「ドラマ」という舞台で、
どういった活躍をするのか興味があります。ドラマ放映を楽しみにしたいと
思います。



【 アマルフィ 女神の報酬 キャスト 】

黒田康作:織田裕二 …駐イタリア日本大使館一等書記官
矢上紗江子:天海祐希 …娘を誘拐された旅行者。元看護師
藤井昌樹:佐藤浩市 …紗江子の知り合いの商社マン。ロンドン勤務
安達香苗:戸田恵梨香 …駐イタリア大使館研修生
羽場良美:大塚寧々 …駐イタリア日本大使館員
谷本幹安:伊藤淳史 …駐イタリア日本大使館員
西野道生:佐野史郎 …駐イタリア日本大使館参事官
菊原清文:小野寺昭 …駐イタリア特命全権大使
川越亘:平田満 …外務大臣
矢上まどか:大森絢音 …誘拐された紗江子の娘。目の手術を控えている
パルトリーニ:ロッコ・パパレオ …ローマ市警の警部
サラ・ブライトマン:サラ・ブライトマン …ソプラノ歌手。本人役
佐伯章悟:福山雅治 …G8を取材するフリーライター(特別出演)
片岡博嗣:中井貴一 …外務事務次官(声の出演)
アルマ:ALICE PALAZZI …美術館職員、テロリスト
ファトス:DAVIDE LORINO …修道士、テロリスト
イスマイル:ANDREA GHERPELLI …ベルボーイ、テロリスト

【スタッフ】
監督:西谷弘
原作:真保裕一『アマルフィ』(扶桑社刊)
脚本: ノンクレジット
主題歌:サラ・ブライトマン「Time To Say Goodbye」
製作:堀口壽一、島谷能成、高田佳夫、尾越浩文、杉田成道、永田芳男
エグゼクティブプロデューサー:亀山千広
企画・プロデュース:大多亮
プロデューサー:臼井裕詞、和田倉和利
音楽:菅野祐悟
撮影:山本英夫
編集:山本正明
配給:東宝


テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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