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スペシャルドラマ 坂の上の雲 第8話

'10,12,19放送  NHK総合

「坂の上の雲」 第8話「日露開戦」感想
良かったですね。政治ドラマとして、家族ドラマとして充分に堪能しました。

今回、個人的に名シーンは作戦参謀に任命された真之が家族と会うシーン。
兄・好古が名刺に一筆したためて真之に渡す。「這回の役(今回の戦)、一家
全滅すとも怨みなし」凄まじき決意。陸軍騎兵隊を率いる好古は明治の世と
いえど、まだまだ武士の精神が根強く残っているのでしょう。
「アシはその覚悟でやる」と好古。家族に何と書いてあるか聞かれ、
「いつものアニさんの口癖じゃ。単純明快にあれ、いうことです」
と答える真之。おもいっきし意訳ですが、間違ってない(笑)。家族には心配
かけまいとするその思い。思わず感心してしまう兄(笑)。ダメじゃん、アン
タが書いたことなんだから。

兄弟の戦地に赴くにあたっての覚悟、家族らへの優しいまなざし、無邪気な
子供たち、息子の決死の覚悟を察した母の涙。
素晴らしい脚本、演出、演技でした。さりげなく父・久敬の遺影を写すとこ
もいい。

家族では、今回で季子が好古の妻となりました。演じる石原さとみ、その他
のドラマでは思いませんでしたが、なかなか和風な顔立ちですよね。明治の
ハイカラさんなお嬢様も似合っています。どじょうを捌けずに律に助けを求
めるあたり、まだまだ台所仕事も慣れていないようです。そんな季子を見る
律、「そんなことも出来ないで嫁になったの?」とでも言いたげな表情では
ありますが、素直に教えを請い、少年時代の好古について興味津々の季子に
どうやら打ち解けていったようで、好古も一安心です。

印象的だったのが、好古が下駄を履く際につま先を軽く押さえ、履き易くす
る季子の心配り。今はいませんよねえ、そんなこと出来る人(笑)。逆に男性が
そういう心配りを女性にしなきゃいけないようであります(苦笑)。


さて、今回は家族内のドラマだけでなく、政治ドラマもアツく魅せてくれま
した。日露両方のトップは戦争を望んではいなかった。しかし情勢は確実に
開戦に向けて動いていく。模索し苦悩する男たち。

前々回といい、どうも冴えない印象の伊藤博文ですが、もしも戦争になって
ロシアが日本に迫れば「銃を取り、兵卒になってロシア上陸軍を防ぎ、砲火
の中で死ぬつもりじゃ」と秘めたる決意を吐露します。泣けた。
伊藤博文、未だ長州藩士の心意気。
一兵卒となって民主党を支えるとぬかしたあの人、その覚悟があったのかい?



女学生の自転車競争シーンでチラッと言及された人気新聞小説「魔風恋風」、
マンガ「はいからさんが通る」のモデルと言えるような内容だそうです。
その小説のヒロインのモデルとなったのが、競争をトップで走り抜けた女性、
柴田環。当時としては珍しい自転車に洋装の彼女が乗って通学する姿は見物
が出るほど評判になり、小説のモデルとなったそうです。
後にプッチーニのオペラ『蝶々夫人』の「蝶々さん」に扮して世界的に有名
なオペラ歌手になります。


ニコライ2世役のティモフィー・ヒョードロフ、写真に残されている本人に
とてもよく似ていますね。ロシアでもニコライのそっくりさんとして有名な
俳優さんだそうです。
4人の皇女たちもお人形さんみたいにかわいい子たちを揃えていました。
この後生まれる待望の皇太子が病弱で、その治療に関わったのがあの有名な
ラスプーチンです。
ロシア革命でこの皇帝一家は、召使いも共に銃殺される悲劇の運命が待って
います。
ちなみに、アレクサンドラ皇后に取り入ったラスプーチンと皇后の間に生ま
れた5人目の皇女が革命後も生き残り、日本人男性との間に男の子を出産。
その子が後に世界的なスナイパーとなる・・・という話はあまり詳しく話す
と、その眉毛が太くて背中に人が立つのを許さない殺し屋に狙われてしまう
ので、やめときます(笑)。



来週はいよいよ、広瀬、死す。杉野は何処、杉野は居ずや!第2部完結。


===坂の上の雲 第8話キャスト===

【秋山家】
秋山真之(さねゆき):本木雅弘
 …幼名は淳五郎。海軍にて連合艦隊参謀を務め、日本海海戦における作戦を
  立案、バルチック艦隊を壊滅させ、日露戦争を勝利に導いて行く。
秋山好古(よしふる):阿部寛
 …真之の兄。幼名は信三郎。陸軍軍人で「日本騎兵の父」と呼ばれる。
秋山 貞(さだ):竹下景子
 …好古、真之の母。
秋山多美(たみ)(佐久間多美 → 秋山多美):松たか子
 …好古の妻。
秋山季子(稲生季子→秋山季子)(すえこ):石原さとみ
 …宮内省の書画鑑定士、稲生真履の三女。真之の妻となる。
与志子:新井優歌
 …好古・多美の長女。
健子:松浦愛弓
 …好古・多美の次女。
信好:小山颯
 …好古・多美の長男。

【正岡家】
正岡子規(まさおか しき):香川照之(回想)
 …俳人、歌人。真之の幼なじみ。日本の近代文学に多大な影響を及ぼす。
正岡 律(りつ):菅野美穂
 …子規の妹。

【陸軍関係者】
児玉源太郎:高橋英樹
 …陸軍大将。陸軍大学校初代校長。日露戦争では、満州軍総司令部総参謀長。
大山 巌(おおやま いわお):米倉斉加年
 …西郷隆盛のいとこ。日清戦争では第二軍指令。日露戦争時は満州軍総司令官。
乃木希典(のぎ まれすけ):柄本明
 …日清戦争では第一旅団長。日露戦争では第三軍司令官として旅順要塞を攻略。
乃木静子(のぎ しずこ):真野響子
 …乃木希典の妻。
明石元二郎 (あかし もとじろう):塚本晋也
 …ロシア公使館付陸軍武官。密かにロシア革命支援工作を行う。
大庭二郎:海部剛史
 …日露戦争で第3軍参謀副長として旅順攻囲戦に参戦。


【海軍関係者】
東郷平八郎(とうごう へいはちろう):渡哲也
 …元帥海軍大将。日清戦争では「浪速」艦長。日露戦争時は連合艦隊司令長官。
山本権兵衛(やまもと ごんべえ):石坂浩二
 …海軍大将、政治家。第16、22代内閣総理大臣。日清戦争時は海軍省官房主事。
八代六郎(やしろ ろくろう):片岡鶴太郎
 …大将。真之、広瀬武夫の海軍兵学校時代の教官。日露戦争時は「浅間」艦長
島村速雄(しまむら はやお):舘ひろし
 …日露戦争時は参謀長として旗艦三笠に乗艦、旅順港封鎖に参加。
有馬良橘(ありま りょうきつ):加藤雅也
 …日露戦争で2度の旅順港閉塞作戦を立案、作戦に参加。東郷の側近中の側近。
伊東祐亨(いとう すけゆき):山野史人
 …日清戦争では連合艦隊司令長官、日露戦争では軍令部長として大本営に勤務。
伊地知彦次郎(いじち ひこじろう):ダンカン
 …日露戦争では、連合艦隊旗艦「三笠」艦長。
永田泰次郎(ながた やすじろう):頼三四郎
 …日露戦争中は東郷平八郎の幕僚副官となり参謀部につく。
山下源太郎:鷲生功
 …軍令部第1班長。対露作戦立案の中心的役割となる。
日高壮之丞:中尾彬
 …常備艦隊司令長官。連合艦隊の編成において司令長官を外された。
財部 彪(たからべ たけし):飯田基祐
 …広瀬武夫の同期。イギリス駐在武官。後の海軍大臣。
久保田大尉:櫻庭博道
琵琶の士官:荒井紀人
舞鶴の士官:河野智宏

【政界関係者・皇族】
伊藤博文(いとう ひろぶみ):加藤 剛
 …初代内閣総理大臣。4度に渡り、総理大臣を務める。
高橋是清(たかはし これきよ):西田敏行
 …真之、子規らの英語の先生。日露戦争時、日銀副総裁として戦費調達に奔走。
井上 馨(いのうえ かおる):大和田伸也
 …元内務大臣。陸奥と共に不平等条約の改正交渉に関わる。鹿鳴館を建設。
小村寿太郎(こむら じゅたろう):竹中直人
 …日清戦争開戦時の清国代理公使。日露戦争時は外務大臣として戦時外交を担当。
山縣有朋(やまがた ありとも):江守 徹
 …元帥陸軍大将。政治家。日本陸軍の基礎を築き「国軍の父」とも称された。
桂太郎(かつら たろう):綾田俊樹
 …日英同盟・日露戦争時の内閣総理大臣(第11代)。 
松方正義(まつかた まさよし):大林丈史
 …第4,6代内閣総理大臣。7度の大蔵大臣歴任した財政家。
栗野慎一郎(くりの しんいちろう):利重剛
 …駐ロシア公使。
金子堅太郎(かねこ けんたろう):緒形幹太
 …日露戦争時、アメリカに渡り世論工作、外交工作を行った。
書記官・秋月:市山貴章
明治天皇:尾上菊之助

【ロシア】
ニコライ2世:ティモフィー・ヒョードロフ
 …ロシア帝国最後の皇帝。皇太子時代に来日、大津事件で負傷する。
アレクサンドラ・フョードロヴナ皇后:ナターリア・ベンチーロワ
ウィッテ:バレーリー・バーリノフ
 …大蔵大臣。日露戦争への回避論者。
アレクセーエフ:ゲンナジー・べンゲロフ
 …極東総督として日本に対する敵視政策をとる。
参謀・ミルスキー:アントン・シェームゲン
労働者風のスパイ:アレクサンドル・イワノフ
アレクセーエフの副官:イワン・チムチェンコ
オリガ:タリア・メチチュリナ
 …ニコライ2世の第1皇女。
タチアナ:マリア・フェイギノワ
 …ニコライ2世の第2皇女。
マリア:マリデ・バリフマン
 …ニコライ2世の第3皇女。
アナスタシア:クシェニア・ペトロワ
 …ニコライ2世の第4皇女。

【その他】
稲生真履:加納竜
 …真之の妻・季子の父。
漁師:エド山口
柴田環(しばた たまき)[三浦 環]:松田珠希
 …小説「魔風恋風」のヒロイン萩野初野のモデル。後にオペラ歌手となる。
中野新吉:嶋尾康史


=== スタッフ ===
原作/題字:司馬遼太郎(『坂の上の雲』より)
脚本:野沢尚、柴田岳志、佐藤幹夫
脚本監修:池端俊策、岡崎栄
脚本諮問委員:山折哲雄(国際日本文化研究センター所長)、
       鳥海靖(東京大名誉教授)、宮尾登美子(作家)、
       松原正毅(国立民族学博物館教授)、松本健一(評論家)、
       関川夏央(作家)、川口幹夫(NHK名誉顧問)
音楽:久石譲
メインテーマ:『StandAlone』 
   作曲:久石譲
   作詞:小山薫堂
   歌:森麻季(第2部)
語り:渡辺謙
エグゼクティブ・プロデューサー:西村与志木
制作統括:菅康弘、中村高志、藤澤浩一
演出:佐藤幹夫(6、7、8話担当)
   柴田岳志(1、2、3、4話担当)
   一色隆司(5話担当)
   加藤拓、木村隆文
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テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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