TATEVISION

tateの観た映像、読んだ本、思った事、、、

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

龍馬伝 第46話

'10,11,14放送  NHK総合

大河ドラマ『龍馬伝』 第46話「土佐の大勝負」感想
後藤象二郎と容堂公の存在感が際立った、二人の魅力炸裂の回でした。
「ねたましかったがです!」
後藤が心情を吐露するシーン、よかったですねえ。
認めたくはなかった。でも、大殿様には嘘はつけなかった。
蓋をしたままでいたかった本音。でも、この本音を吐き出すことが出来たか
らこそ、建白書を書いてもらった後での龍馬とのシェイクハンドという行動
につながるのでしょう。

思えば、登場した当初は上士としての権威を笠に着た憎々しいキャラでした。
龍馬暗殺の黒幕候補はダントツでこの人!と思った頃もありましたが(笑)。
こんなに魅力あるキャラになるとは。
成長しましたねえ。

史実では、龍馬が容堂公に直接訴えるという出来事はありませんでした。船
中八策を龍馬から聞いた後藤が龍馬の名前は出さずに容堂公に進言していま
す。だからこそ、龍馬を消して己の手柄にしたかった、ということで龍馬の
暗殺に後藤が絡んでいる説があるのですが、龍馬伝でのこの展開では後藤の
暗殺黒幕はなさそうですね。


容堂公も近藤正臣がさすがベテランの貫禄。魅せてくれました。
史実ではこの頃40歳で、もっと若い大殿様なんですが、ドラマ的には白髪の
御大にしたことは大正解でした。

後藤と盃シーン。グッと来ました。後藤に盃を渡したのは近藤大殿様のアド
リブだったそうですが、お見事と言うしかありません。
「武士の世を、終わらせるかぇ」
そう言って、グィと酒をあおる容堂公は不敵であり、どこか楽しげでもあり
ました。極楽浄土絵図を見つめて酒に溺れていた容堂公ですが、そんな人物
だったからこそ、武士の世を終わらせるというとんでもない役目を背負う事
も出来るのかも知れません。

なお、建白書を書くシーンで容堂公は松平姓を用いていました。「?」と調
べてみたのですが、土佐藩2代目藩主山内忠義が徳川家康・徳川秀忠に拝謁
し、松平姓を下賜されたそうです。ですから、徳川家に対して公式な文書と
して出す建白書には松平姓を用いるわけです。


さて、近藤大殿様と青木後藤の熱演で影が薄い印象になった福山龍馬ですが、
それでも健闘していました。容堂公を説得させるシーンでの話の内容はあれ
で説得出来るとは思えない内容であり、理論でしたが(笑)。
まあ、あれは龍馬と後藤の二人が短刀を差し出しての訴え(聞き入れなければ
切腹の意)であり、家来を思う殿様として、刀を納めや!となったのでしょう。

また、半平太の牢に容堂公がやって来て地べたに座って語るシーン、個人的
にはあれは好きではなかったのですが、あれを伏線として上手く活かしてま
したね。命をかけてぶつかってくる相手に対して答えない大殿様ではない、
そう龍馬は信じていたんですね。


最後の海岸でのシーンも、前半の傑作回「遥かなるヌーヨーカ」を思わせる、
きれいなシーンでした。ちょっと会話的に死亡フラグを立てすぎな、最終回
を意識しすぎな脚本ではありましたが。

ちなみに。
龍馬の久々の帰宅で大喜びの乙女姉さん、ぬか床を扱っていた手で龍馬の頬
を撫で回して龍馬が「臭い!」と慌てるシーンがありました。あれ、本当に
臭くて頬がピリピリ痛かったそうです(笑)。

「あんなに臭いとは…」。龍馬伝ウラ話。寺島しのぶが福山雅治にまたして
もやってしまった。
: Techinsight
http://japan.techinsight.jp/2010/10/otome-ryouma-nukadoko.html


今回は、過去に描いて来たシーン、エピソード、キャラ設定を伏線として、
実に上手く活用した連続ドラマならではの演出が印象的な回でした。
当たりの多い梶原演出、今回も当たり、です。


次回「大政奉還」。
ついに、大政奉還、成る。しかし、それがバッドニュースの者にとって龍馬は…


==龍馬伝 キャスト==

坂本龍馬:福山雅治
 …坂本家次男。幕末の激動期を駆け抜けた志士。

【坂本家】
坂本乙女(おとめ):寺島しのぶ
 …坂本家三女、龍馬の姉。龍馬が母を亡くした後、母親代わりになる
坂本権平(ごんぺい):杉本哲太
 …坂本龍馬の兄。長男
坂本千野(ちの):島崎和歌子
 …権平の妻。
坂本春猪(はるい):前田敦子
 …坂本権平の長女。龍馬の姪だが8つ違いで兄妹のように仲が良かった。
坂本伊與(いよ):松原智恵子
 …龍馬の父・八平の後妻。
ぎん:林侑香
 …坂本家の下女。
さと:三宅ひとみ
 …坂本家の下女。
けい:渡邉沙織
 …坂本家の下女。

【岩崎家】
岩崎弥太郎(いわさき やたろう)・語り:香川照之
 …土佐藩の地下浪人。藩の商務組織・土佐商会主任となり海援隊の経理も担当。
岩崎弥次郎(やじろう):蟹江敬三
 …弥太郎の父。
岩崎美和(みわ):倍賞美津子
 …弥太郎の母。
岩崎弥之助(やのすけ):今井隆文
 …弥太郎の弟。後に兄弥太郎の事業を助け、三菱財閥2代目総帥となる。
岩崎喜勢(きせ):マイコ
 …岩崎弥太郎の妻。
 
【土佐藩主・上士】
山内容堂(やまうち ようどう)[豊信→容堂]:近藤正臣
 …土佐藩15代藩主。龍馬の策を受け入れ、徳川慶喜に大政奉還を建白した。
後藤象二郎(ごとう しょうじろう):青木崇高
 …勤王党を弾圧。龍馬の大政奉還策を山内容堂に進言し、同策の実現に寄与。
高橋七右衛門(たかはし しちえもん):二階堂智
森田晋三(もりた しんぞう):井上恭太
上士:奥田達士

【土佐藩下士】
望月清平(もちづき せいへい):本田大輔
 …池田屋事件で自刃した亀弥太の兄。土佐勤王党に弟と共に参加。
川原塚茂太郎(かわらづか もたろう):原田裕章
 …龍馬の兄・権平の妻・千野の弟。土佐勤王党に加盟し、同志集めに奔走。
田山勝太郎:日向 丈
 …武市道場の門人。勤王党に加盟。
野上太郎(過去に野上清吉として登場。誤植?):駿河太郎
 …武市道場の門人
武市半平太(たけち はんぺいた):大森南朋[本名:武市瑞山](回想)
 …土佐藩の白札(郷士だが当主のみ上士扱い)。土佐勤王党を結成する。


==スタッフ==
作:福田靖
音楽:佐藤直紀
制作統括:鈴木圭、岩谷可奈子
プロデューサー:土屋勝裕
演出:梶原登城(17,19,24,32,37,42,46話担当)
   大友啓史(1,2,4,9,13,15,16,20,22,27,28,29,33,36,39,41話担当)
   渡辺一貴(7,8,11,12,14,18,21,25,26,30,35,38,40,43話担当)
   真鍋 斎(3,5,6,10,23.34話担当)
   福岡利武(31,44話担当)
   西村武五郎(45話担当)
   松園武大(40話担当)
 ※40話は渡辺・松園2名共同演出
======================

← 龍馬伝 第45話へ龍馬伝 第47話へ→




テーマ:龍馬伝 - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント

こんにちは。
今回は良い回でしたね♪
後藤がこんな魅力的になるとは、考えもしませんでした。
私も黒幕候補かと…。(笑)

>松平姓を下賜された
 そうだったんですね。あれ、と不思議に思っていたんです。さすがtateさん! ありがとうございます♪

龍馬も好演していましたね。
ついつい、自分の好みとして後藤&容堂に眼がいっちゃいましたけど、良かったと思います。

あと2回。どんな仕上がりになるのか楽しみですね(^^)。

  • 2010/11/16(火) 07:48:50 |
  • URL |
  • ポトス #Kyq53.yY
  • [ 編集 ]

福山龍馬かっこよすぎですね。期間限定の上から3枚目の画像ちょっとおもしろいですw

  • 2010/11/16(火) 14:02:27 |
  • URL |
  • 欲しい☆脱毛器 #u7nUeuig
  • [ 編集 ]

えがった、えがったー♪
ラストに向けて、盛り上がったし。
尻すぼみで終わるのは悲しすぎるです。

3人ともよかったーと思っていたのですが、
ブログを描くと、なぜか容堂公のことばかりに(笑)

ところで、何故、後藤は大政奉還、船中ハ策など
世の中がひっくり返るようなプランに乗ったのでしょう?既得権益の側にいながら?
彼の思想、思考はどうなってたんでしょうね?
ずっと疑問に思ってますので、ご存知なら
お教え願いますe-443

  • 2010/11/16(火) 16:01:38 |
  • URL |
  • holy #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ポトスさま
こんばんは。いつもコメントありがとうございます。

第4部に入っての後藤象二郎にはファン急増では。
ポトスさんもかなりお気に入りのようですね(笑)。

松平姓を用いていたこと、けっこう多くの方が気になったみたいですね。
こーいうことからも、歴史のお勉強になる訳で(笑)。感謝のお言葉、恐縮です。
調べたかいがあったというもの(笑)。



欲しい☆脱毛器 さま
はじめまして。コメントありがとうございます。

福山龍馬、かっこいいですねえ。
容堂公、魅力のあるキャラクター造形でしたね(笑)。



holyさま
こんばんは。盛り上がりましたねー。
ほんと、容堂公の魅力炸裂でしたね。

>彼の思想、思考はどうなってたんでしょうね?
また、歴史ミーハーな私に無茶ブリな(笑)。

後藤は土佐藩参与として、新しい時代への流れに土佐が乗り遅れる
ことを何よりも恐れていた。薩長同盟により、武力倒幕へ時流が傾
いていることを感じていた後藤にとって、龍馬から聞いた船中八策
は渡りに船だったのではないでしょうか。
将軍慶喜に大政奉還させても、朝廷には政権運営の能力はありません
から、天皇の下の新政府も徳川慶喜が主導となるでしょう。
新政府設立のきっかけを土佐藩がつくる、徳川家の勢力を維持した
まま。徳川家を擁護する立場の容堂公もこれなら納得。そして、土佐
の勢力、発言力も新政府において大きなものとなるでしょう。

薩長の志士たちと同様、後藤も土佐があっての倒幕だったのだと思います。
薩長が中心になり、土佐が置いてきぼりになるのを防ぐ為の妙案。それが
大政奉還だったのだと思います。
実際は「そんなこともあろうかと…」と討幕の密勅、王政復古の大号令、
そして鳥羽伏見の戦いへと武力倒幕派の公家、薩長の画策通りに歴史は
流れるわけですが。

こんな回答でholy先生、いかがでしょうか?(笑)

  • 2010/11/17(水) 01:40:59 |
  • URL |
  • tate #7EGgl1.w
  • [ 編集 ]

無茶ぶり、すみませんでしたi-179

また、丁寧な回答、ありがとうございます!
やっばり、武士の世を終わらすなんて、本気で思ってなかったという事ですね。藩が第一。殿様第一。
武士道っちゃあ、武士道だ。(笑)e-254
>>第4部に入っての後藤象二郎にはファン急増では。
実は・・・そうなんです。e-348

  • 2010/11/18(木) 13:24:56 |
  • URL |
  • holy #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

holy さま
上記回答が正しい保証はございませんが(笑)。

徳川幕府はもうダメだ、という時勢を読むことが出来、今の日本への危機感を
持つ志士であった。と同時に土佐藩の官僚ですから、新しい政治体制では土佐
が大きな力を持つことを目論んでいた。それは間違ってないと思うのですが。

「武士の世を終わらせるかえ…」
ドラマのセリフとしてはカッコ良くてシビレる言葉ですが、別に倒幕=武士の世
の終わり、ではないですからね。徳川幕府を倒そうとしていた志士たちも、それ
が武士の世を終わらせることだったとは思っていなかったのではないでしょうか。
新政府でも、薩摩や長州や土佐やらが影響し合うのは当然考えていたと思います。

  • 2010/11/20(土) 01:09:59 |
  • URL |
  • tate #-
  • [ 編集 ]

横レス失礼いたします。<(_ _)>
>別に倒幕=武士の世の終わり、ではない
 そうなんですよね。攘夷=倒幕ではなかったし、倒幕=武士の終焉でもなかった。結果としてそうなったということだと思います。私的には、その辺りを龍馬の魅力で括っちゃってるのがこの『龍馬伝』のファンタジーだと思ってます(笑)。

ただ、土佐はどうだったんだろうな、とこれを観ながら考えてました。
この後の自由民権運動とかへの繋がりを考えると(詳しくは知らないんですけど^^;)、上士と下士の差がなくなるってことは、容堂や後藤にとって武士の消滅ってことなのかな…と。
多くの志士たちにとっては、鎌倉幕府から足利幕府へと変わったように、徳川家から朝廷へ政権が移譲されるだけ、という認識だったんじゃないでしょうか。それに対して、この物語での大久保はそういった意味で龍馬の考える新政府を危惧していたのではないかと思われます。

内乱に向かっていた膨大なエネルギーを、龍馬がどう処理するつもりだったのか。彼が生きていたら問うてみたかったですね。

  • 2010/11/22(月) 10:53:26 |
  • URL |
  • ポトス #Kyq53.yY
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ポトスさま

横レス、大歓迎でございます。
なんか、すごく「ブログやってる!」って感じです(笑)。

> 私的には、その辺りを龍馬の魅力で括っちゃってるのがこの『龍馬伝』のファンタジーだと
極めて正しいご指摘ではないでしょうか(笑)。
福山龍馬というかっこいいキャラクターに魅了されて単純に「ドラマとして面白いよ」と
楽しめる人もいるでしょうし、歴史もの、としてこれじゃあダメだ、と感じる人もいるで
しょう。人それぞれですから。

「土佐の大勝負」で龍馬と容堂公の対面を観ていて改めて感じたんですが、龍馬は
土佐の上士・下士という構造を本当に憎み、無くしたかったんだな、と。
土佐を変えたかった。それが龍馬の行動の原点なんじゃないかな、そう感じました。
極端な言い方をするなら、日本を変えたら土佐が変わる。逆説的すぎるか。

武士という階級を無くしてしまおう、そこまで発想がいってなかったとは思うんですが、
上士・下士の垣根は取っ払いたい、そう思っていたはずです。

歴史的には、廃藩置県こそが武士の世をなくす事に繋がると思います。藩士を解雇する
わけですから。

でも、この当時の後藤象二郎や龍馬は「廃藩=武士の失業」までは考えてなかったん
じゃないかなあ、と私は考えています。


> 彼が生きていたら問うてみたかったですね。
学生時代、龍馬とJ.F.ケネディが天寿を全うしたらどんな世の中になったろう、と夢想
してました(笑)。
龍馬は世界の海援隊をやったのか。参議として政府に関わったのか。蝦夷で開拓者と
なったのか。想像が膨らみます。

  • 2010/11/23(火) 01:20:37 |
  • URL |
  • tate #7EGgl1.w
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tatevision.blog34.fc2.com/tb.php/314-1c722847
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。