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映画 机のなかみ

2010,7,22深夜放映 テレビ大阪「シネマクラブ」

「机のなかみ」(2006)
オリジナル104分、放映時間140分、放映本編時間104分。
大学受験を控える女子高生の望(鈴木美生)の元に家庭教師としてやってきた
フリーター、馬場(あべこうじ)。同棲している彼女がいながら、また望の父
親からくれぐれも間違いを犯さないようにと念を押されながらも、望の汚れ
のない可憐さにすっかり魅了された馬場は、何かと彼女にちょっかいを出す。
一方の望は、馬場のアタックをうまくかわしながら猛勉強を続ける毎日。そ
んな彼女の第一志望は、現在の学力では到底受かりそうもない向陽大。望に
は、周囲から反対されながらも、この学校に絶対入学しなければならない秘
密があったのだ。そんなことには全く気づかない馬場の片想いは次第にエス
カレートしていく。
ーーーー以上、goo映画、あらすじより


家庭教師の馬場の視点で進むストーリーが緊張の一瞬を迎えた時、突然画面
は暗転し、またタイトルが。再度時間軸は冒頭にさかのぼり、今度は女子高
生の望の視点でストーリーが進められます。
ある出来事を異なる立場の登場人物からの視点で複数回見せていくという、
いわゆる「羅生門」スタイル。

まあ前半部の馬場視点は前フリといっていいでしょう。中盤からの望視点、
これが本筋となってこそ、この映画の物語としての素晴らしさがあります。


大体、大事にしている愛娘の家庭教師をあんな男に頼む父親がいるのかよ、
というツッコミはおいといて。
あんなにカワイイ女子高生で、誤解しかねない言動があれば馬場ぐらいの若
い男は気持ちがグラグラ揺れてしまうのは仕方の無いことで。
また、若い男が女の子に抱く妄想はもう、エロ全開になることも仕方のない
ことであるわけで。
でもそんな性欲満載のなかにも純情な感情もあることが人間のおもしろさ。

そして、男の私には分かりかねますが、おそらくは女の子の中にもそういう
純情と性欲が混ざり合ってあるのでしょう。その辺りを本作品は容赦なく、
グイグイ描いていきます。

家庭教師の馬場、同級生の藤巻と男は情けない限りなんですが、間違いなく
一番ダメージを受けた望が立ち直って行くであろうラストのシーンは爽やか
であり、グチャドロな物語に救いを与えてくれます。


女子高生の望を演じる鈴木美生が魅力的。純真さとドロドロな感情を併せ持
つ10代の女の子を実に上手く演じています。
半ケツ(代役かも)、入浴シーンや恥ずかしいシーンも体当たり演技で立派。
本作以降はメディアに出て来ていないようですが、もう実質引退されたので
しょうか?本作品を観る限り、今後も楽しみな女優さんですが・・・


監督は吉田恵輔。照明技師から監督になった、というのは珍しいんじゃない
でしょうか。「純喫茶磯辺」「さんかく」などでも注目されています。
他作品はまだ未見ですが、どうやら女の子を描くことに興味あり、で力を入
れているみたいですね。大林宣彦、今関あきよし、犬童一心と少女を描くの
が上手い監督がこれまでにもいますが、その系譜に繋がる逸材になることが
期待できそうな監督です。


親子で観るには全く適さない映画ですが(笑)、単なるお色気コメディでは終わ
らない、青春時代の純真さと愚かしさ、バカバカしさをしっかり描き切った
なかなかの作品です。



【机のなかみ キャスト】
馬場 元/あべこうじ…調子のいいフリーター。望の家庭教師となる。
望月 望/鈴木美生 …大学受験を控えた高校生。
藤巻 凛/坂本爽 …馬場が家庭教師している男子高校生。多恵の彼氏。
多恵/清浦夏実 …望の友人。
棚橋美沙/踊子あり …馬場の同棲している彼女。
望月栄一郎/内藤トモヤ …望の父。娘を溺愛している。
峯山健治
野木太郎
比嘉愛
三島ゆたか  他

【スタッフ】
監督:吉田恵輔
製作:古屋文明
   小田泰之
プロデューサー:片山武志
        木村俊樹
脚本:吉田恵輔
   仁志原了
撮影:山田真也
音楽:神尾憲一
エンディング曲:クラムボン 「THE NEW SONG」




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