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龍馬伝 第28話

'10,7,11放送  NHK総合

大河ドラマ『龍馬伝』 第28話「武市の夢」感想
セカンドシーズン完結の今回は参議院選挙の日。その回に龍馬の名文句
「日本を洗濯」がありました。製作陣、明らかに狙ったな・・・


演出、各出演者の演技、ともに気合いの入った力作だったと思います。
但し、脚本的にはちょっとだけ引っかかるところのある回でした。

まず龍馬、また引き返して半平太のところへ。
ファンタジー前回が台無しでは?
半平太との最後の会話。涙の別れでドラマ的にはおいしいシーンでしょう。
ですが前回、溝渕広之丞と弥太郎に実にいい表情で別れを告げていたのに、
こうして戻って来たことに「さめてしまった」思いが私にはありました。
妻に手紙を残したように、龍馬にも熱い思いを託した手紙を、でもよかった
のでは?
浅田次郎ではないですが、心を込めた手紙のモノローグにはスゴい破壊力が
あるのに。

半平太が自白したことも引っかかります。龍馬が東洋殺しの犯人のままでは
話が進められないので、容堂公が直々に来て言葉をかけられたことに感動し
た半平太が龍馬のためにも口を割る、ということでしょうが、やはり半平太
には最後まで口をつぐんでいて欲しかった。
「君主に対する不敬行為」で半平太は切腹となったのであり、勤王党の同士
のために口を割らなかったのだから。


そしてクライマックス、半平太の切腹。
牢を出たときの和助への感謝の言葉、あれは良かったですね。
武士・武市半平太の心を感じる名シーンだったと思います。

いよいよ伝説の三文字割腹ですが、どうみても四回切ってたように見えるの
ですが・・・

切腹には横一文字の他にも十文字、コの字、などがあります。勿論、大変な
苦痛を伴う行為であり、その苦痛を物ともせずにやり遂げることが武士とし
ての気概をみせることでもありました。
しかし大変な痛みを伴うことから、またその後の介錯を「きれいに」行う為
にも、腹に短刀を当てた直後に首を切り落としたり、もっと形式的なもので
は「扇子腹」といって短刀の代わりに扇子を用い、扇子に手をかけた瞬間に
介錯する、という方法も江戸中期からは多く用いられたそうです(あの赤穂
四十七士も殆どはこの扇子腹)。

ここで半平太は過去におそらくは例のない、三文字、つまり三度かっ切ると
いうとてつもないことをやったのです。

なぜそんなことをやったのか?

ウィキペディアによると、「新渡戸稲造が『武士道』の中で指摘した、「腹
部には、人間の霊魂と愛情が宿っているという古代の解剖学的信仰」から、
勇壮に腹を切ることが武士道を貫く自死方法として適切とされたとの説」が
切腹が行われる理由だそうです。

一つの説として、義憤の気持ち、無念腹としての切腹だった、と考えること
も出来るかも知れません。しかしこれは違うと私は思います。
他にも例があるように、切腹して腹から臓物をつかみ出す、という行為なら
間違いなく抗議の意味を込めた無念腹、遺恨腹でしょう。
ですが半平太の場合は大殿様に対しての忠義を見せる、腹に一物などありま
せん。と正に腹を割って見せつけた。己の理想とする武士道を追求し切った
行為だったと私は思います。

ちなみに、三文字切腹を行った半平太は前のめりになり、介錯人は首を切れ
ずに脇から心臓を突き刺して介錯したそうです。

突然の雨は大友演出のお約束、といったところでしょう。
また、冷静に夫の死を受け止める妻・冨の毅然さが哀しみをさそいました。


さらに、以蔵の処刑。
彼は下士であり、切腹を賜ること無く首を切り落とされました。
最後の表情も熱演の佐藤健。全てを諦めた中での回想、一筋の涙。
回想シーンが、龍馬や半平太との素晴らしき日々ではなく愛した女性なつ、
であったのが何故?というところですが・・・
ドラマとしては龍馬や半平太とのシーンの方が感情を揺さぶるでしょうに。
好きな女を思い出す方がリアルではありそうですが。


最後に龍馬の決意表明。
第2部でも何度も龍馬の「わしはどうすればええがじゃ!」と苦悩する台詞
を聞かされ、いい加減ウダウダ悩むの止めてくれ、とイライラしていた方も
多いのでは。私はそうでした(笑)。
以前、私は以下のように書きました(第11話にて)。

  第一次覚醒が黒船を見て。
  第二次覚醒が加尾との失恋。
  第三次覚醒、龍馬本格始動が勝海舟との出会い。
  そんな感じでしょうか。
 
本格始動には第四次覚醒が必要だったようです。即ち、半平太の死。
「武市の夢」を託された龍馬。海を見つめるその眼にはもう迷いがないよう
に見えました。

命の儚さを思い知り 
志の尊さを知り 
悲しみも 別れも
虚しさも 口惜しさも 恐ろしさも 
人の情けも 愚かしさも知り 
龍馬はこのときから 
あの『坂本龍馬』に 
なっていったがぜよ 

素晴らしい締めのモノローグでした。
これがあれば第1部で1話、第2部で1話で進んでもよかったかも(笑)。
いえいえ、これまでの色んなエピソードがあってこその言葉。


これにて「半平太伝」もとい、第2部は完結。武市半平太さん、以蔵さん、
お疲れさまでした。
正直第2部はちょっと長かったかな。イライラする展開もありましたが…。
先日第3部予告を観てもう、ワクワクして。
正に「あの坂本龍馬」が躍動しています。期待するしかありません。

シーズン3、長崎篇。RYOMA THE NAVIGATOR。
乞う御期待!
来週、「どうすればええがじゃ!」と言ったら石投げていいですか?(笑)


次回「新天地、長崎」。長崎にて新しい出会い。そして龍馬の、日本の生きる道。


==龍馬伝 キャスト==

坂本龍馬:福山雅治(少年時代:濱田龍臣)
 …坂本家次男。幕末の激動期を駆け抜けた志士。

【坂本家】
岡上乙女(おとめ):寺島しのぶ
 …坂本家三女、龍馬の姉。龍馬が母を亡くした後、母親代わりになる
坂本権平(ごんぺい):杉本哲太
 …坂本龍馬の兄。長男
坂本千野(ちの):島崎和歌子
 …権平の妻。
坂本春猪(はるい):前田敦子
 …坂本権平の長女。龍馬の姪だが8つ違いで兄妹のように仲が良かった。
坂本伊與(いよ):松原智恵子
 …龍馬の父・八平の後妻。
高松太郎(たかまつ たろう)[坂本 直(さかもと なお)]:川岡大次郎
 …龍馬の甥。勝塾に学ぶが、勤王党弾圧後に脱藩。維新後は龍馬の家督を継ぐ。
坂本八平(はちへい):児玉清[回想]
 …龍馬の父。八平は隠居後の呼称で、本名は坂本直足(なおたり)。
坂本幸(こう):草刈民代[回想]
 …龍馬の母。八平の先妻。
ぎん:林侑香
 …坂本家の下女。
さと:三宅ひとみ
 …坂本家の下女。
けい:渡邉沙織
 …坂本家の下女。

【岩崎家】
岩崎弥太郎(いわさき やたろう)・語り:香川照之
 …土佐藩の地下浪人。藩の商務組織・土佐商会主任となり、海援隊の経理も担当。
岩崎弥次郎(やじろう):蟹江敬三
 …弥太郎の父。
岩崎美和(みわ):倍賞美津子
 …弥太郎の母。
岩崎弥之助(やのすけ):ささの友間
 …弥太郎の弟。後に兄弥太郎の事業を助け、三菱財閥2代目総帥となる。
岩崎喜勢(きせ):マイコ
 …岩崎弥太郎の妻。

【武市家】
武市半平太(たけち はんぺいた):大森南朋[本名:武市瑞山]
 …土佐藩の白札(郷士だが当主のみ上士扱い)。土佐勤王党を結成する。
武市冨(たけち とみ):奥貫薫
 …半平太の妻。
 
【土佐藩主・上士】
山内容堂(やまうち ようどう)[豊信→容堂]:近藤正臣
 …土佐藩15代藩主。龍馬の策を受け入れ、徳川慶喜に大政奉還を建白した。
後藤象二郎(ごとう しょうじろう):青木崇高
 …義叔父吉田東洋の暗殺で失脚するも後に復帰、勤王党を弾圧。
森下又平(もりした またべい):松澤一之
 …御側御用役。
和助(わすけ):小市慢太郎
 …牢番。武市半平太の理解者。毒饅頭を手配した。
石川石之助(いしかわ いしのすけ):白井圭太
 …取り調べを行っていた役人。

【土佐藩下士】
岡田以蔵(おかだ いぞう):佐藤健
 …武市半平太の指示にて多くの暗殺に関与、「人斬り以蔵」と呼ばれた。
沢村惣之丞(さわむら そうのじょう):要潤
 …浪人の息子。龍馬と行動をともにし、亀山社中、海援隊に参加。
溝渕広之丞(みぞぶち ひろのじょう):ピエール瀧
 …郷士。江戸で千葉道場で龍馬と同門。後に砲術を学び土佐にて藩兵に指導。
千屋寅之助(ちや とらのすけ)[菅野 覚兵衛(すがの かくべい)]:是近敦之
 …勤王党に加盟、勝塾にて学ぶ。亀山社中に参加。妻の起美はお龍の妹。
望月清平(もちづき せいへい):本田大輔
 …亀弥太の兄。土佐勤王党に弟と共に参加。
川原塚茂太郎(かわらづか もたろう):原田裕章
 …龍馬の兄・権平の妻・千野の弟。土佐勤王党に加盟し、同志集めに奔走。
田山勝太郎:日向 丈
 …武市道場の門人。勤王党に加盟。

【土佐その他の人々】
近藤長次郎(こんどう ちょうじろう):大泉洋
 …饅頭屋の長男。勝海舟の元で航海術を学ぶ。英国への密航計画が発覚し切腹。
平井加尾(ひらい かお):広末涼子[回想]
 …土佐藩郷士平井収二郎の妹。龍馬の幼なじみで初恋の人と言われている。

【京都の人々】
楢崎龍(ならさき りょう):真木よう子
 …お龍(おりょう)と呼ばれる。寺田屋で奉公することとなる。
登勢(とせ):草刈民代
 …伏見の船宿「寺田屋」の女将。
なつ:臼田あさ美[回想]
 …飯屋の奉公娘。岡田以蔵と恋仲。

【江戸の人々】
千葉佐那(ちば さな)[さな子]:貫地谷しほり[回想]
 …千葉定吉の二女。「千葉の鬼小町」と呼ばれた。龍馬に思いを寄せる。
千葉重太郎(ちば じゅうたろう):渡辺いっけい[回想]
 …千葉定吉の息子。

【幕府】
勝海舟(かつ かいしゅう)[勝麟太郎]:武田鉄矢[回想]
 …幕臣、軍艦奉行。海軍塾を作り日本の海軍の為に脱藩者をも受け入れた。

【その他武士】
陸奥陽之助(むつ ようのすけ)[→陸奥宗光]:平岡祐太
 …紀州の脱藩浪士。海軍操練所で龍馬と出会い海援隊に加わる。維新後も活躍。


==スタッフ==
作:福田靖
音楽:佐藤直紀
制作統括:鈴木圭、岩谷可奈子
プロデューサー:土屋勝裕
演出:大友啓史(1,2,4,9,13,15,16,20,22,27,28話担当)
   渡辺一貴(7,8,11,12,14,18,21,25,26話担当)
   真鍋 斎(3,5,6,10,23話担当)
   梶原登城(17,19,24話担当)

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テーマ:大河ドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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