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「はやぶさ」はなぜ燃え尽きるのか

探査機「はやぶさ」に興味を持つ人が増えてうれしいことです。
当ブログのはやぶさに関する過去記事にも訪問して下さる方がコンスタント
におられまして有り難く思っております。

はやぶさに関心を持った方の多くが、「なぜ燃え尽きなければならないの?」
「何とか助けてあげられないの?」をいう思いになるようで、私も何人かの
知人に聞かれました。もっともですよね。せっかく帰って来たのに大気圏に
突入で燃えて消えてしまうなんて可哀相。そう思って当然だと思います。


実は、当初の予定では「はやぶさ」は燃え尽きる筈ではなかったのです。

詳しい説明は私には出来かねますが、なぜ助けられないか、ちょっと書き記
してみたいと思います。

2003年5月に打ち上げられたはやぶさは、予定では2007年夏に帰還すること
になっていました。
計画では、再突入の約10時間前にカプセルを地球に向けて投下した後、はや
ぶさは突入軌道から離脱し、太陽周囲を回る人工惑星軌道に乗る予定でした。
役目を終えたはやぶさは「星」になるはずだったのです。

しかし、はやぶさのリアクション・ホイール(姿勢制御装置)はxyz軸の3つの
内2基が壊れ、z軸の1基のみ。化学スラスタも推進剤が「イトカワ」離脱後
に漏れていることが判り、使えません。

今までの帰還の旅には、イオンエンジンの推進剤であるキセノンガスの直接
噴射というウラ技を使って姿勢制御してきましたが、地球に向けてのカプセ
ル投下のミッションにはより微妙な姿勢制御、投下後には急激な軌道変更が
必要です。その術が今のはやぶさにはありません。

そこで、ギリギリまで地球に近づいてからカプセル投下を行うことになりま
した。目標地点・オーストラリアのウーメラ砂漠へ正確に落とす為の変更。

カプセルを再突入の3時間前に分離。この変更は、はやぶさが地球の重力を
振り切って脱出することが出来なくなることを意味しています。

スタッフは、はやぶさを救う方法を検討したそうです。大気圏上層部でジャ
ンプ(水面に石を投げる水切りのように)させる案など検討したのですが、
熱の壁が先に来てしまい、救うことは出来ない。

サンプルリターンがなによりも重要であり、その為にはやぶさは大気圏突入
という選択をせざるを得ないのです。

しかし、スタッフは最後まではやぶさを活かします。
はやぶさの大気圏再突入時のデータは、地球に衝突する恐れがある小惑星の
軌道予測のためのシステム開発に役立てられます。最後のご奉公と呼ばれる
ミッションが加えられたのです。

《参考資料》
asahi.com:2007年03月19日の記事
「はやぶさ、消滅の運命? 地球の大気圏に再突入の公算大」
http://www.asahi.com/special/space/TKY200703190243.html



また、よくある感想で、スペースシャトルやISS(国際宇宙ステーション)から
はやぶさを回収できないのか、というのがあります。

しかし、はやぶさはかなりの高速で地球に近付いています。シャトルやISSと
ランデヴーするには、はやぶさが減速して地球周回軌道に入らないといけま
せんが、減速するために多量の燃料が必要で、はやぶさは持っていません。

地球の大気圏に対して、秒速12kmで突入しようとするはやぶさにシャトル
がコンタクトするのは無理です。ましてISSが軌道を変えて近づくなんて出来
ない相談です。


以上、参考になれば幸いです。検索すれば、もっと詳しいサイトもあるかと
思います。

とにかく、はやぶさが無事に地球に帰る、いや「地球に還る」ことが出来る
よう、皆で応援しましょう!



【当サイト内の関連過去記事】
はやぶさ、「とくダネ!」にて紹介されました

2010年、それは「はやぶさ」が帰ってくる年



テーマ:宇宙 - ジャンル:ニュース

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