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『コレクター』(1965)

'08,10,9深夜放映 関西テレビ

オリジナル119分、放映時間108分、放映本編時間93分。
テレビ放映以来、HDDに置きっぱなしになっていたのをやっと鑑賞。学生時代に観
たはずですが、あまり覚えていなかったので新鮮に観れました。

ポスターにあるコピー"almost a love story "がこの作品を良く表しています。
ほとんど恋愛物語。でも、恋愛に成りきれなかった物語。


蝶の採集が趣味のおとなしく内向的な銀行員フレディーは、網を持って野原を歩いて
いた時、人里離れた一軒家をみつける。売家になっているその家で地下室を見たとき、
彼のなかにひとつのプランが生まれた。

サッカーくじで大金を手に入れていたフレディーはその家を購入し、計画を実行する。
ロンドンの町中で、ある美大生をクロロフォルムを使って誘拐し、地下室に幽閉した
のだ。着替えの服も用意し、美術に関する本も買い揃えた。金の為に誘拐したのでは
ない、乱暴もしない、ただ一緒に暮らして欲しい、と。

美大生ミランダは困惑し、帰してくれるよう懇願するが、無理だと判ったとき、その
奇妙な同棲生活を期間限定で承諾する。監視の目がゆるむ事はなかったが、ミランダ
はたえず逃げる努力を止めなかった。しかし、脱出出来ないまま、やがて約束の解放
の日が来た…


現代ならば、サイコパス、ストーカー、オタク、自閉症などのキーワードによって、
もっと過激なストーリーで性的描写もふんだんにあることになったでしょうが、'65
年当時の映画では、それほど過激な描写はありません。しかし、テレンス・スタンプ
の冷たく澄んだ青い瞳。それだけでもう充分に怖いです。

猫背で内股で伏し目がちな瞳。見るからに内向的で人付き合いが苦手な感じ。そんな
人は世の中にいくらでもいます。出会い方次第では彼と彼女も幸せなラブストーリー
を造り出せたかもしれない。でも、彼のとった方法は最悪の出会いとなり、恋愛物語
に進む事はなかった。

一瞬、理解し合えたような二人も些細な事でまた、彼の憎しみを生み出してしまい、
二人は監禁する者、される者でしかありえません。

強いコンプレックスと、「コレクター」の立場でしか女性に接し得ないフレディは、
結局、正常な恋愛関係に進めなかったのでしょう。

準備を整えても、なかなか決心がつかなかったフレディが計画を実行するに至ったポ
イントは、パブでミランダが誰か男性と親しげに会話しているのを見たときでした。
このミランダの恋人(と思われる)役は顔も映らず、クレジットもされませんが、実は
ケネス・モアが演じていたそうです。最終編集で彼の登場シーンは全てカットされた
らしい・・・

監督のウィリアム・ワイラーは、ありとあらゆるジャンルの映画を撮ったまさに職人
監督。まだ未見の作品も多いので、いろいろ観てみたいです。

最後に吹き替えのキャスト名みてびっくり。テレンス・スタンプを岸田森が演ってた。
とても雰囲気が合ってます。


Collector_B2.jpgCollector_C2.jpg


『コレクター』"The Collector"(1965) イギリス・アメリカ合作
監督:ウィリアム・ワイラー
製作:ジョン・コーン
   ジャド・キンバーグ
原作:ジョン・ファウルズ
脚本:スタンリー・マン
   ジョン・コーン
   テリー・サザーン(ゴースト)
撮影:ロバート・サーティース
   ロバート・クラスカー
音楽:モーリス・ジャール

出演:
フレディ:テレンス・スタンプ(岸田 森)
ミランダ:サマンサ・エッガー(田島令子)

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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