TATEVISION

tateの観た映像、読んだ本、思った事、、、

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

特選映画:Vol.1 ストリート・オブ・ファイヤー "Streets of Fire"

ストリート・オブ・ファイヤー('84)Streets of Fire 93分

スタッフ
監督:ウォルター・ヒル Walter Hill
製作:ローレンス・ゴードン、ジョエル・シルヴァー
脚本:ウォルター・ヒル、ラリー・グロス
撮影:アンドリュー・ラズロ
編集:フリーマン・デイヴィス
音楽:ライ・クーダー Ry Cooder

キャスト
トム・コーディ(マイケル・パレ)Michael Pare
エレン・エイム(ダイアン・レイン)Diane Lane
レイヴェン(ウィレム・デフォー)Willem Dafoe:“ボンバーズ”のボス
ビリー・フィッシュ(リック・モラニス)Rick Moranis:エレンのマネージャー
マッコイ(エイミー・マディガン)Amy Madigan:陸軍あがりの女兵士
リーバ(デボラ・ヴァン・バルケンバーグ)Deborah Van Valkenburgh:トムの姉
バーテンダー(ビル・パクストン)Bill Paxton

当時高校生、今は亡きOS劇場でロードショーを観て以来、何度観た事か・・・
私が洋楽に興味を持つきっかけともなり、ライ・クーダーのCDも何枚か購入した
ものです。当然、本作のサントラCDも大好きでよく聞いています。当時レコード
レンタルで持っていたカセットはすり切れるほど聞きました。

私の頭の中に「ヒーロー=コートを着ている」という図式が刷り込まれ、バタフライ
ナイフを買って、何度もチャカチャカ練習したのも、この映画、SOFのせい。
そんなひと、他にも多いと思います。

ストーリーはシンプルそのもの。ロックシンガー、エレンは故郷リッチモンドで
ライブを行うが、そこで地元のストリートギャング“ボンバーズ”に誘拐される。
リーバは弟のトムに手紙でエレンの危機を知らせる。かってトムはエレンの恋人
だった。トムは「あくまでも金のため」といいつつも救出に向かう・・・

流れ者が危機を救い、また去っていく・・・かって西部劇でもよくあったパターン
であり、まさに娯楽活劇として直球ど真ん中なノリであります。だからこそ当然、
面白い。カッコいい。これこそが映画、といいたい。

"A ROCK&ROLL FABLE”
“ANOTHER TIME ANOTHER PLACE"
映画の冒頭に掲げられるメッセージ。
ロックンロールの寓話。いつか、どこかでの物語。
だからこそ、不必要なリアリティは排除したおとぎ話なのです。撮影は主にシカゴ
で行われたそうですが、舞台となる街の名前リッチモンドはアメリカではよくある
地名ですし、街並にはコカコーラやマクドナルドなんかのサインはありません。

配役に当時それほど有名でない俳優を用いたのも、寓話として効果的だと思います。
主演のマイケル・パレはどちらかと言えば演技は大根な感じだし、ロックスターの
ダイアン・レインはリズム感のないお人形さん、に見えなくもない。それでもこの
おとぎ話の中で彼らは光り輝いています。はたしてマイケル・パレはその後、B級
作品ばかりの俳優となりますが、この一作だけで、映画史に残るヒーローとなりま
した。

実は本作品で終わらず、トム・コーディ三部作と続く予定もあったのですが、この
作品はアメリカではそれほど客が入らす、評価もあまり芳しくなかったので続編は
創られる事はありませんでした。とでも残念。
そのあたりのことは、映画ライター・高橋ヨシキ氏のブログでつっこんで評論されて
いますので、ご一読下さい。
http://d.hatena.ne.jp/satan666/20080413/p1

まだまだ、この映画への想いは語り足りないですが、文章力がついていかないので
この辺で。後はトリビア的な事をいくつか。


・「ストリート・オブ・ファイヤー」という題名はブルース・スプリングスティーン
のアルバム「闇に吠える街"Darkness On The Edge Of Town"」('78)収録の"Streets
of fire"に由来する。当初、劇中にも使用される予定だったが、スプリングスティーン
が別人が歌う事を許可しなかった為、使用されなかった。

・初期の脚本ではロック・スター役はポール・マッカートニーにオファーされたが、
彼は「ヤァ! ブロード・ストリート」('84)のプロジェクトに取り掛かった為に、
脚本は書き直され、エレン・エイムとしてダイアン・レインがキャスティングされた。

・エイミー・マディガンのマッコイ役は当初男性で、役名はメンデスとなっていた。
トム・コーディの姉役としてオファーされた彼女は脚本を読んで、自分をトムの相棒
役として使うようウォルター・ヒルに提案。脚本は書き直された。

・帰って来たトム・コーディといきなり騒動になるThe Roadmastersのメンバー
の殆どはスタントマンが本職。道理で見事なヤラレっぷり。

・一部地方では、「俺たちの明日」('84)"RECKLESS" と併映された。

・ストリートギャング”ボンバーズ”のNo.2を演じるリー・ヴィングLee Ving は、
パンクバンド"FEAR"のボーカル。他出演作に「ゲット・クレイジー」<未>('83)、
「フラッシュダンス」('83)など。

・トムとレイベン1対1の果たし合い後、このリー・ヴィング演じるNo.2がギョロリ
と目を剥き、「引きあげだ!」と怒鳴るシーン。実際に「ヒキアゲ!」と言ってる
ように聞こえませんでしたか?当時、私の周りでも、「クロサワ映画の影響とかで
『ヒキアゲ』と言ったんじゃないか」などと話していた覚えが・・・ ここは、
「Get out of here!」と言っています。空耳アワーですね。

・トムの乗る赤いロードスターはカスタムされた51年式マーキュリー。奪回時に
使用するライフルはウインチェスター銃。西部劇ではおなじみの銃です。しかし
レバーアクションのライフルは構造的に威力の高い弾丸を使えず、廃れていきます。
併用して持っていた大口径のリボルバーはたぶん、スタームルガー・レッドホーク。

・ストリートギャング”ボンバーズ”の溜まり場であるストリップ・バー"トーチーズ"。
この店名はW・ヒル監督の「ザ・ドライバー」「48時間」にも登場する。

・"トーチーズ"で踊っているストリッパーは「フラッシュダンス」('83)で主役の
ジェニファー・ビールスのダンスシーンを吹き替えしたマリーン・ジャハン。

・そこで演奏しているバンド"ブラスターズ"は劇中で唯一、実在するロックバンド。
ワン・バッド・スタッド"ONE BAD STUD",ブルー・シャドウズ "BLUE SHADOWS"
の2曲をSOFに提供しているが、本作以外にもいくつかの映画に音楽提供しており、
「ロードハウス66」('84)「誰かに見られてる」('87)に"MARIE, MARIE"、「さよなら
ゲーム」('88)に"SO LONG BABY, GOODBYE"(この曲はプレステ2のレーシング
ゲーム「グランツーリスモ4」にも使用されている)、「フロム・ダスク・ティル・
ドーン」('96)に"Dark Night"などがある。
~彼らのHPあります。
http://www.theblasters.com/

・エレン・エイムの歌はダイアン・レインではなく、すべて吹き替えられている。
ラストのライヴで歌われる名曲"TONIGHT IS WHAT IT MEANS TO BE YOUNG"
(邦題「今夜は青春」…)は、この映画の為に作られたバンド、Fire Inc.が担当。
ボーカルはローリー・サージャント、ホーリー・シャーウッド、ロリー・ドッドが
加わった混声合唱になっている。Fire Inc.はもう一曲、冒頭のライヴシーンでの
"Nowhere Fast"も担当、ボーカルはローリー・サージェント。

・その他、劇中でかかるエレン・エイムの歌"SORCERER"はマリリン・マーティン
(バックボーカルに作詞作曲のスティービー・ニックス)が歌っている。彼女は
後に映画「ホワイトナイツ」('85)のサントラでフィル・コリンズとのデュエット
"Separate Lives" が大ヒット。
"NEVER BE YOU"はマリア・マッキーが吹き替え。彼女は他に「デイズ・オブ・
サンダー」('90)の"SHOW ME HEAVEN"、「パルプフィクション」('94)に " If
Love Is A Red Dress "でサントラ参加している。

・ローリー・サージェントはバンド Face To Faceのボーカリストとして活動。
彼女は吹き替えのみだが、他のバンドメンバーはエレン・エイムのバックバンド
The Attackersとして出演している。

・Fire Inc.の二曲を作曲したのはジム・スタインマン。彼と関係の深いミート・
ローフのアルバム"Bad Attitude"に"Nowhere Fast"が収録されている。

・Fire Inc.は本作品の為のみに結成されたユニットだが、後に殆ど同じメンバー
で Pandora's Box を結成。'89年にアルバム"Original Sin"を発表した。

・ジム・スタインマンが作曲担当したミュージカル「ダンス オブ ヴァンパイア」
Tanz der Vampireにて、"TONIGHT IS WHAT IT MEANS TO BE YOUNG"が
クライマックスで使用されている。当然歌詞は異なる。"吸い尽くせ!"
ミュージカル版"TONIGHT~"の音曲と一部シーンはこちらで見られる。

http://www.stage-entertainment.de/musicals/tanz-der-vampire-oberhausen/multimedia/multimedia.html
6. Der Tanz der vampire
たまに再生ボタン押しても無反応の時があるようですが、その時は
本ページをリロードして再度試すと再生できると思います

(追記2010,12,16:上記ビデオリンク先が変更されていますので、以下の
リンクよりご覧下さい。1:06。最初にCM有。)
http://www.stage-entertainment.de/stage-tv/stage-tv.html#v=GDbPPZ8vS46dS$tG44gq4m

(追記2013,12,5:上記サイトから動画が消去されています。YouTubeにて
Tanz der Vampireの予告動画をご覧下さい。)
Part 18 "Trailer TANZ DER VAMPIRE Berlin"
http://www.youtube.com/watch?v=R9qjhzcrzwE

Tanz der Vampire Wien Trailer.mp4
http://youtu.be/aB_XwxexITA?t=4m47s


・黒人コーラスグループ"ソレルズ"が歌っている"I CAN DREAM ABOUT YOU"
(邦題"あなたを夢みて")は、実際は白人のダン・ハートマンが歌っている。
全米ヒット・チャートで最高位6位を記録する大ヒットとなった。

・終盤、ボンバーズが大挙して街へやってくるシーンで流れている曲は、サントラ
に収録されていない。この曲は、リンク・レイ[Link Wray]の"Rumble"。'58年に
発表当時、歌詞の無いインストにも関わらず、「暴力を扇動する」として多くの
ラジオ局で放送禁止になった。SOF以外にも「インデペンデンス・ディ」('96)
「パルプフィクション」('94) 「ブロウ」('01)で使用されている。


最後に。私的にはビッグニュースを。


ストリート・オブ・ファイヤー2が制作されました!!



いや、正確には違うのですがw

SOFが大好きな監督がいて、彼は昨年、「ROAD TO HELL」なる作品を製作。
この作品のキャストを紹介すると・・・

MiCHAEL PARE` as "CODY"
CLARE KRAMER as "CAITLIN"
COURTNEY PELDON as "ASHLEY"
ANITA LEEMAN as "ELLEN"
LAUREN SUTHERLAND as "McCoy"
DEBORAH VAN VALKENBURGH as "SISTER"

マイケル・パレがコーディ!?
デボラ・ヴァルケンバーグが姉(修道女じゃないよねw)!
で、他にはマッコイ!エレン!しかもエレンはロックスター!!!!!

まんま、じゃないですか、もう。

ストーリーは、元兵士、今は殺人者狩りのハンターであるコーディ。彼は疲れ果て、
かって愛したロックスター、エレンの姿をいつしか追い求めていた。しかし、彼が
ヒッチハイクで乗り合わせた2人組は緊急警報で警察に追われる悪人達だった…

観たい、激しく観たい!!!


Cody_rth001_c2.jpg
コーディ2008。これはこれでカッコいい。

Ellen_rth003_c1.jpg
エレン。D・レインとはかなり雰囲気違うが、クラシックマイクは変わらず。

Sister_rth002_c1.jpg
デボラさんもすっかりおばちゃん。変わらずいい姉貴でいて欲しい。



だが、ここで気になる問題が。この映画の監督はアルバート・ピュンだということ。
私は以前、「サイボーグ」('87)を観た気がするのですが、全く覚えていない…
他の彼のFilmographyを見てみると、かなりの不安が・・・
いや、実際に自分自身で観ていないから、評価はできませんが、激しくB,C級の
匂いがする作品ばかりです。うーん。
果たして、「ROAD TO HELL」はどういうことになっているのか。おそらく、
日本では劇場公開はなく、よくてDVDリリースでしょう。最悪観られないかも。
今後の展開を期待します。


RTH_Poster_s.jpg


テーマ:お気に入り映画 - ジャンル:映画

コメント

ご訪問ありがとうございます。

「ROAD TO HELL」、気になりますね。
みてみたいですね。(^^)
「ストリート・オブ・ファイヤー」もA級とは言えるかどうかと思ってますので、
「ROAD TO HELL」も案外、、、かもしれませんね。
日本公開を期待したいですがね。。。

  • 2009/03/30(月) 00:33:58 |
  • URL |
  • laerl38 #.WglqWq6
  • [ 編集 ]

Re: ご訪問ありがとうございます。

laerl38 さん、ようこそ。コメントありがとうございます。
> 「ROAD TO HELL」、気になりますね。
やっぱり!?(笑) 気になりますよねー。
「ストリート・オブ・ファイヤー」ファンには、とっても気になる、
もし観たら「あイタたたぁ」と頭抱える可能性ありありだけど、
それでも気になる映画だと思います。

  • 2009/03/30(月) 11:49:18 |
  • URL |
  • tate #-
  • [ 編集 ]

ダンス オブ ヴァンパイア

ダンス オブ ヴァンパイアは今年7月から東京帝国劇場で再演
されます。日本語で安心して楽しめますよ。
http://www.tohostage.com/vampire/top.html

  • 2009/05/12(火) 02:19:55 |
  • URL |
  • たみん #-
  • [ 編集 ]

Re: ダンス オブ ヴァンパイア

コメントありがとうございます。
初演時、東宝のサイトにて"TONIGHT~"の日本語ミュージカル版
が一部聞くことが出来ましたね。今回もまた聞けたら良いのですが。

  • 2009/05/12(火) 10:28:03 |
  • URL |
  • Tate #-
  • [ 編集 ]

「第二回 午前十時の映画祭 Series1/赤の50本」

こんにちは。
『ストリート・オブ・ファイヤー』、2011年の「第二回 午前十時の映画祭 Series1/赤の50本」に選ばれましたね。個人的にはロードショー以来のスクリーンでの再会になるのでとても楽しみです。
▼「ストリート・オブ・ファイヤー」 Series1/赤の50本 作品詳細 - 第二回午前十時の映画祭
http://asa10.eiga.com/2011/series1/cinema/124.html
P.S.『ROAD TO HELL』はやっぱり日本ではビデオリリースもないんですかね?

  • 2010/12/16(木) 13:07:00 |
  • URL |
  • 祐吉 #jqfANxTU
  • [ 編集 ]

Re: 「第二回 午前十時の映画祭 Series1/赤の50本」

祐吉 様 こんばんは。コメントありがとうございます。

「第二回 午前十時の映画祭」にSOFがセレクトされた件は、当ブログでも
記事にさせてもらいました。
http://tatevision.blog34.fc2.com/blog-entry-316.html

喜ばしい限りです。トム・コーディに大スクリーンでまた会えますね。

『ROAD TO HELL』はビデオリリースされませんねえ・・・
IMDbでは、vote of 7.4 / 10 と予想外(笑)に高評価です。
ぜひ、鑑賞したいですね。

  • 2010/12/17(金) 01:54:53 |
  • URL |
  • tate #7EGgl1.w
  • [ 編集 ]

敵役に恵まれた映画

この映画が本質的に西部劇だと云う事は共通認識ですね。そして良い西部劇には良い(!?)悪い(?)悪役が不可欠ですね。この映画もシェーンのウィルソン(ジャック・パランス)にも匹敵するようなイヤ~ナ感じの悪役に恵まれたからこそと云うのもあるのではないでしょうか。

Re: 敵役に恵まれた映画

T_Bone_Talker 様
はじめまして、コメントありがとうございます。

仰る通り、良い西部劇(活劇、と言った方が良いかも知れません)には、主人公を
引き立てるキャラの立った悪役が不可欠ですね。本作でもウィレム・デフォー演じる
ボンバーズの頭、レイヴェンというキャラクターの個性が光っていました。

私がブログを開設して最初に書いたこの記事、訪問して下さる方も多くて有り難い
ことです。それだけこの『ストリート・オブ・ファイヤー』という映画が未だに人気
ある作品なんだと思います。これからも、T_Bone_Talkeさんの様に本作を愛する方と
思いを共有出来たなら嬉しいですね。

  • 2013/12/05(木) 01:43:41 |
  • URL |
  • tate #7EGgl1.w
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tatevision.blog34.fc2.com/tb.php/2-a02447a7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ストリート・オブ・ファイヤー

随分前はテレビでよくやっていたのですが 最近は全然やりませんねぇ。 公開されたのは1984年。 主演のマイケル・パレはともかく ダイアン・レイン、リック・モラニス、 ウィレム・デフォーと なかなか良さ気なキャストだと思うのですが やっぱり昔とは違うのでしょ

  • 2009/03/30(月) 00:30:19 |
  • 映画、言いたい放題!

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。