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佐野元春のザ・ソングライターズ Vol.11・Vol.12

'09/9/19,26 放映 NHK教育

佐野元春のザ・ソングライターズ  ゲストKj(Vol.11・Vol.12)

「ソングライター=現代の詩人」
「ポップソングは時代の表現であり、時代を超えたポエトリー」
「テーマは歌詞。音楽における言葉が一体どのように生み出され、多くの人に届いて
いくのか。学生達と探求していきます」

そんな佐野元春の言葉で始まる「ザ・ソングライターズ」。いよいよ最後のゲストは
Dragon Ash のKj(降谷建志)。彼らの音楽は正直あまり聞いてないので、そんな私
がどうこう言うことも変なのでサクッと。いつも通り抜粋で書き起こしです。


佐野元春とDragon Ashは、1998年のデビュー間もない頃に佐野元春主催のイベント
<THIS!>にライヴ出演したという縁がある。

リーディングは Viva la revolution 。

定型質問
好きな言葉。
 ー気持ち。
嫌いな言葉。
 ーしょうがない。
好きな映画。
 ーあんまりビックバジェットなものよりは、どっちかって言うとやってる事は全然
  違うんだけど、観るのは内面的なえぐられかたをする作品の方が好きかも。
なるほど。僕はガス・ヴァン・サントの映画をよく観るけれどKjは?
 ーガス・ヴァン・サント一番好きですね。「LAST DAYS」ってカート・コバーンを
  題材にした映画には曲提供させて貰いました。
  (トリビュート・アルバム『LAST DAYS tribute to Mr.K』)
死ぬ前に愛する人に残す伝言。
 ーありがとう。


「百合の咲く場所で」という曲について。
これを書いた時の事覚えてる?デスクに向ってとか、ドライブしながらとか。
 ー自分は作詞する時は、絶対家でしか書かない。家でしか書けないです。
フローとしてはもうリズムから何から出来た上で、詩を書き込んでいく・・・
 ー90%そうですね。
この曲は評価の高い、人気の高い曲ですがリリックについて聞きたいんだけれど・・・
 ー自分の言いたい事を言葉にして、伝わって、その喜びがどんどん歌詞とか曲にも
  影響して。特に伝わり易い、個人に刺さってくるっていう、対誰かっていうのを
  意識して曲を書き始めたのがこれかな。
もうゴキゲンなライムが冒頭からあるんだけれど、韻を踏む、rhymingというのは
Kjにとって楽しい作業なのかな?

 ーうーん、難しいな。楽しい、って言えばどうなんだろう?でもまあMixtureって
  胸張ってやってる以上、そのミックスしているルーツとか色濃く出てなきゃいけ
  ないし、ミックスしている元のカルチャーのいい所は絶対打ち出さないと。二つ
  のピュアなものを薄めて新しいものを創ってる、っていう感覚じゃあないから。
  やっぱ本当に良いものを融合させて、もっと新しい良いものを創ろうぜみたいな。
Mixtureの真髄だね。
 ーそうですね。だからいわゆるラップとかブルースとか…例えばボブ・ディランと
  か、全然韻踏んでるし、ラップアーティストも韻踏んでるし、そこはやっぱり…
一つのマナーとして、押さえておこうと。
 ーそうですね。うん、韻を踏む為に音楽やってる訳じゃないし。
もちろんそうだよね。
 ーそんな重要視はしてないけど、メッセンジャーであるとか、アイコンであるとか、
  発言を出来る立場、っていう前に音楽家だから。「空が青い」っていうのをただ
  空が青いと言うんじゃ無くて、自分のアートフォームに落とし込んで空が青いと
  伝えることによって、皆に伝わるのがカッコいい、と思う。それが遠回りでも、
  全然構わない。
よく分ります。ありがとう。

詞を書く時にはポジティブなエネルギーを意識している、と語る。どうせ何か思って
くれるんだったら、持ち上がる方の感情であって欲しい、と意識して書くと。

降谷さんにとってソングライティングとは何?
 ー好きだから、じゃないですか?好きなことを人生懸けて消化していって、それを
  生業としていくのって、もう俺、労働とは言わないと思うんです。生き甲斐だと
  思う。だから俺は、労働なのかもしれないけれど、生き甲斐だと思ってる実感が
  一番大事で。何故やるのか?って絶対好きだから、に決まってるし。それ以外の
  理由で、高校にも行けない奴がこんな物事頑張れないと思うんですよ。だから俺
  は好きな事を生業に出来て、死ぬほど幸福やと思うし、皆もそうであったならば
  すげえ楽しいだろうなって思う。
  
自分たちこそが時代を新しくしていくっていう気概がね、ずっとDragon Ashの作品
の中、リリックに僕は感じているんだけど、十年振り返ってみて、その成果について
今、どういう風に感じていますか?

 ーうーん、難しいな。いい事も悪い事も沢山あったと思うんですけど、俺らが割と
  カジュアルな表現方法で、やりたくない事はやらない、やりたい事だけをやる、
  そういう俺たちが音楽をやって、90年代をならして。それはそれで良かったし、
  成果もあったと思うんですけど、今それがどんどんインスタント・ミュージック
  化されてて、ポン出しで感謝って言えばいいんじゃねえのみたいになっちゃって
  ることの責任の一端は確実に俺らにあるなと思ってる。
Dragon Ashが市民権を獲得してきて、そうすると最初に思ってた権威に対する反抗、
というスピリットは今、どうなんだろう?

 ーうーん、・・・
自分が権威になってしまって・・・
 ーそうですね。あれ、俺マイノリティじゃねえ?みたいな事ですよね。その葛藤は
  もう大分前でした。てめえが好きな様にギター弾いて、好きなこと言って、人に
  聞いてもらえるんだから多くの人に聞いてもらえていいと言ってもらえるのは、
  全然カッコいいじゃんと思うし。


歌詞作成時の手書きの紙を持参したKj。便せんにきれいに書かれた詞、という感じ。
これはもう出来たものを清書したもの?
 ーいや、違います。これ完成形なんですけど、バァーっと書きなぐってそれを最後
  に清書するとかじゃなくて、俺のルールとしてサビを先に書いたりせず、Aメロ
  の一行目から、最初から最後まで順序通り書くって。当たり前のことかも知れな
  いけど。
 ー詞は夜に書きます。俺、昼に詞は書けないんで。
  
一番苦労した曲はどれかな?
 ー「繋がりsunset」です。詞を書くのに2ヶ月ぐらいかかった。20代最後に書いた
  曲なんで、20代に自分は何をかすがいにして生きて来たかなって。絶対に繋がり
  だなって。
  

学生からの質問。
「よく歌詞の中に百合、lilyとかがよく出て来ますがどんな思いを込めていますか?」
 ー自分は音楽を通していい思いも嫌な思いも沢山してるし、音楽をやってる、って
  いうだけじゃなくて音楽ビジネスの中にいるじゃん?だからそんなに胸張っては
  言えない事もあるし、だけど音楽に対する気持ちだけは絶対にピュアじゃなきゃ
  アーティストはいけないと思う。それが後で人に伝わった時に、評価されるもの
  だから、自分はこれが正しい、好きなことだと思ってないと何かおかしいと思う
  のね。だから、花言葉がすごい清らかなものだとか、純白な純真なものっていう、
  百合はそういう意味だから。音楽に対する気持ちとか姿勢っていうのは、白百合
  のようなものでありたいなっていう、そういうことです。
 
「これから大人になっていく僕たちに望む事とアドバイスがあればお願いします」
 ーまああの、イタいロックバンドのボーカルの話だと受け止めて欲しいんですけど。
  しょうがない、っていう言葉が大嫌いで、それはいくつになってもそうで、単純
  に諦めてるだけなのに「しょうがない」とか言ってみるとか。言っちゃったら、
  何でも済んじゃうから。若い頃からしょうがないとか絶対に言わないほうがいい
  と思う。しようがあるから。



今回でこの番組も終り、残念ですね。もっと続いて欲しい興味深いプログラム。
佐野元春の司会進行も簡潔で丁寧で、お見事でした。
また、いつか続きがあることを願ってます。


ゲスト 矢野顕子(Vol.9・Vol.10)へ

シーズン2 Vol.1・Vol.2(ゲスト桜井和寿)へ


テーマ:NHK - ジャンル:テレビ・ラジオ

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