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佐野元春のザ・ソングライターズ シーズン4 Vol.3・Vol.4

'12/10/19,26 放映 Eテレ(NHK教育)

佐野元春のザ・ソングライターズ  ゲスト:大木伸夫(Vol.3・Vol.4)

「ホピュラー音楽のソングライターこそ、現代の詩人」
「ポップソングは時代の表現であり、時代を超えたポエトリー」

そんな佐野元春の言葉で始まる「ザ・ソングライターズ」。
待望の4thシーズンがスタートしています。

2人目のゲストはACIDMANの大木伸夫。バンド結成15年、命や宇宙をテーマに
した壮大な詩の世界。様々なジャンルの音楽を取り入れた幅広いサウンドで人気
を集めています。


では、今回も抜粋ですが文字起こし。



洋楽を聞き始めたとき、ギタープレイに興味があって、詩には興味が無かった。
詩は大学2年のとき、当時のバンドのボーカルが詩を担当していたが辞めたので、
書いたことも無かったけど、仕方無く書き始めた。
書きたいことが無くて当初は悩んだが、自分は何が好きなのか、興味があるのか。
この世界のことだ。この宇宙のことだ。そう思ったら書ける様になった。


リーディングは「廻る、巡る、その核へ」(3rdアルバム「equal」より)。

これは輪廻について歌った歌。自分の中でもかなり特別な気持ちで作った歌で、
自分が作ったという感覚があまり無い。

ソングライティングというのは、大木さんにとっては違う何かと触れるような作
業? 自分の中から言葉が出てくると言うよりかは、何か、他と繋がる中から、
向こうから言葉がやってくるという感覚ですか?

 「それが一番……、もちろん、違う時もあるけど、そういうのが近いですね。
  曲を先に作ってから、この曲の答えは何だろうというのを探す旅に出る、と
  いうのが作詩の作業です」
なるほど。

化学的な用語とか宗教的な言葉がよく出てくる。薬学部出身で薬剤師でもある。
化学的なもの、特に有機化学は凄く好き。多くのリスナーが多分知らないであろ
う固有名詞を使うことには恐れは無い。初期の頃、「ベータ受容体」という言葉
を詩に使って、友人に「なんだこれ?」と言われ驚いた。え、知らないの? と。
天然で、皆知ってると思って使っていた。それからは、もっと分かり易い言葉を
使おうとは意識している。知らない人が多いだろうけど、手の届き易いマニアッ
クすぎない言葉を選んでいる。

そうしたところで大木さんは、とにかくポップソング、ロックンロールソングと
いうと、聴く相手があっての音楽だと思うんですけれど、ある種、共感を得たい
とか、伝達したい、そういう思いは人一倍あるんでしょう?

 「ありますね。でも特に一番大事にしているのは、その共感というのは、同じ
  位置に立って共感という感覚よりも、(上を指差し)同じところを目指す、
  というか」
ああ。
 「俺が提示して、みんな共感しろというよりは「ここに行こう」というのが一
  番欲しくて。だから歌詞も正直、訳分からなくていいと思ってて。もちろん、
  分かってくれた方が嬉しいけど、直感的になんとなく感覚で捉えてくれてて、
  自分も感覚で書いてるもんで。それで捉えた後、その先に同じ世界に行けた
  ら何か変わるんじゃないかなと」
面白いですね。


宇宙への関心は子供の頃からあった。小学校低学年の時に、父親に「伸夫、宇宙
には果てがないんだよ」と言われたのが、キーワードとして自分の中にもの凄く
引っかかった。子供ながらにドンドン調べ出し、考えると夢中になった。この世
界は不思議なことが多すぎる。普通、大人になると現実を知ってリアルになって
くるんだけど、自分は逆。化学や宇宙を勉強すればするほど、世界は不思議な事
だらけだと気付いた。「なるほど、合ってたんだ!」と。

でもそれが、後にソングライティングをする時の大きなモチーフになってくると
いうことでしょ?

 「もう本当によかったと。ラブソングが書けなくて、引き出しを開けまくって、
  もう何にも無い、俺には。って。最後の最後に開けた引き出しの奥の奥に、
  どっしりとしたものがあったから、必死に抱きしめて。やったー、俺、これ
  で詩が書けると思って」
   


定型質問。
好きな言葉。
 「誤解されちゃうかな……。「神は己にあり」と自分でもよく言ってるんです
  よね。これ、自分の言葉ではあるんですけど。それを思えば、全てが決着が
  つくんです」
嫌いな言葉は何ですか。
 「嫌いな言葉……。なんだろな。嫌いな言葉って考えたこと無いな。言葉って
  言われると分かんないな」
日常の生活でウンザリすることは何だろう。
 「毎日が楽しくってしょうがなくて生きてるんで。うんざりとかほとんど無い
  です」
それは素晴らしいな。
 「どんなこともポジティブに切り替えるんですんね。蚊に刺されても……ちっ
  ちゃなことですけど。蚊に刺されちゃった、チキショー、じゃなくて、蚊に
  刺されたってことは、この後、掻いた時の気持ちよさを味わえるラッキー。
  って」
アハハハ(笑)。他になりたかった職業。
 「絵描きでしたね」
絵を描くのが好きだった?
 「ハイ」
それは具体的な絵ですか?それとも抽象的な…
 「いろいろ描いてましたね。写実もしてたし。小学校の時にポスターとかある
  から。すごくこう、いつも表彰台に呼ばれて…」
素晴らしいですね。
 「そうなんです」
人から言われて、カチンと来る言葉は。
 「言葉っていうよりは、その人の言い回しとか…具体的なのじゃないけれど、
  思ったことを言ってない時は凄く嫌ですね。目が言ってない時」
分かります。
 「そういう時は「言えよ」って言う。言っちゃっていいよ。怒んないし。って。
  そういうのはありますね」
死ぬ前に愛する人に残す伝言。
 「ありがとう、でしょうね。きっと」
そこにつきますよね。
 「そうですね」
正直に答えてくれて、どうも有り難う。



バンド初期の代表曲「赤橙」について。
初めてちゃんと書いた曲。イメージはオレンジ色。夕陽のオレンジで、少年が砂
を撒いているシーンが浮かんだ。思いつく言葉と断片だけを無理やり言葉にして
繋ぎ合わせた。意味は深く意識せず、感覚で書いた。

視覚的な詩が多いが、それは意識的ではなく、結果。言葉にできないことを何と
か言葉にしたい。作詩とは、先に作ったメロディーに言葉では何か上手く言えな
いけど、その何かを探しに行く旅だ。

その時には、なにか具体的な映像が浮かんでいて、それをスケッチするかのよう
に幾多の言葉の中から、その言葉を選んでいくんですか?

 「曲によりますね。もう全然無い時もあるし」
ああ。
 「うん、もう色しかない時だって…」
それは苦しくないですか?
 「それは苦しいですね。そん時はもう何百という単語を……歌い心地とかもあ
  るからね。いっぱい出して、そこから一番いいのを開いてみて、当てはめて
  みて、やっぱり違う…」
その作業の苦労は分かります。我々は、活字として成立する詩というか、やはり
オーラルで、歌って成立する言葉、表現を作らないといけませんから、いくら単
語が浮かんできたとしても、韻律の制約はあるし、メロディーの制約はあるから、
かなり沢山の中から、限定した中で言葉を選択せざるを得ない、そういう苦しさ
はありますね。

 「佐野さんの楽曲は、ホント凄いなって思います」
(笑)。そうですか?
 「まあ、歌い方もあるんでしょうけど、詞を読むと読める。歌い心地の為だけ
  に作った詞じゃないなと感じるんだけれど、聴くと、すごく流れるように聞
  こえてくる。普通もっとゴテゴテしちゃう筈なのに。あれはすごい。あれは
  はうらやましいなと…」
それはやっぱり我々の工夫でしょうね。音、それから映像、それから意味ですよ
ね。この三位が一体となった時に、その伝達力が強くなるんじゃないかなあ、と
いう前提ですよね。しかし大木さんのソングライティングも、やはり容易に映像
化できるという点において、とても優れていると思いますね。

 


ワークショップ。
ACIDMANの「彩 -SAI-」というインストゥルメンタル曲と、この曲をイメージ
したアニメーション。ここから触発されたイメージを詩にする。

ちなみに、そのアニメーションはこちら。
ACIDMAN 彩 -SAI-
http://www.youtube.com/watch?v=cCdqhG8_Ju0

テーマは「鳥の視点」。

作品(1)(2)として、各3編の詩を二人がセレクト。それを大木が映像に合
わせてリーディングする。


作品(1)

 今はどこへ向かう? もうこんな時間か
 もうだいぶ長いこと 飛び続けて来た
 弾けた光が世界を放つ あの一瞬が全てを変えた
 繰り返される運命がくるくると
 ここはどこだ この姿はなんだ
 また私は飛んでいる ああ またここか またこの姿か
 抜け出せない運命ならば 次はどこへ向かおう


 触れる風が 何を感じる?
 誰もいない 誰もいない ただ藍の街
 動く車と揺れる灯火 ふいに燃えた
 浮かび始めた 鮮やかな色
 きっと知らないだけで 知ろうとしなかっただけで
 多くが側に在った
 嗚呼 あれは 光は 暖かかったのか


 飛ぶために生まれてきたのだと
 そう言える確証などなく
 翼の下には ただ無数の命
 風切る音を聴き 生きていることを知る




作品(2)

 探してた街はまだ見つからない
 優しい灯の中 僕らは飛んでいた
 君の産声を届けに
 はるか彼方から僕らは来た
 でも僕らの瞳に色は映らない
 世界は輝いているのに
 君はここで何を考える
 君はここでどう生きる
 優しい灯は君にぴったりだ
 世界の中心に君をおいていくよ
 さあ新たな世界の幕を開けよう
 そしてまた僕は飛んでいく


 色を宿す瞬間を身にまとうように
 追い立てられるように光に向かえ
 怒りも 悲しみも 恐怖も 孤独も
 ないまぜにした光の中
 拍動をかえて 無心に かわることなく
 追い立てられるように光に向かえ


 橙の世界に青と少しの金をこぼす時が来た
 それは僕らの時間 僕だけの世界
 ぽつぽつした光 どんどんした光
 僕は光の中へいく
 浅く深く 近く遠く 狭く広く
 右往左往 自由自在
 気がつけば青と少しの金をこぼした世界から 白い世界へ
 僕は再び羽を広げ 未来へと向かう



(作品(2)の3つめの詩について)
 「これって、勝手に解釈…深読みしちゃったのかも分からないけど。橙は赤を
  ベースにした色。青は青。金色は実は黄色なんですね。これって、意識しま
  した?」
学生「意識しました」
 「最後、それが混ざると、白い世界へ。金をこぼした世界から。それは多分、
  偶然?」
学生「偶然です。そこまで考えてないです」
 「なるほど。これ、上手く出来てるんですよ実は。赤と青と黄色。それが混ざ
  ると、白い世界へ。
  これが俺の思う、詩の面白い……醍醐味だなと思うんです」
これは、実は大木ソングライティングの中にもよくあって、一見、叙情的な表現
かなと思うと実はその裏に、とても深い理知的な英知が潜んでいるというね。こ
れは、そこに呼応した作品だなと、僕らは読み込んだんですけどね。
どうもありがとう。

 「偶然なんだね」
学生「偶然です」
 「ラッキーガールだなぁ、おい(笑)」
学生「ありがとうございます」
 「素晴らしいです。大事にして下さい」
  


3つ目の作品は、詩が長いので1編の詩にてまかなってみる、と佐野がリーディ
ング。


作品(3)

 日が落ちる 寝ぐらへ急ぐ
 星々を追い 古いなじみの森へ
 地をはうものたち 星をまね
 我々のもつ つばさをまねて
 決して土にかえることのない
 灰色の細かな山々を作りし かれら
 その間をぬって 我々は寝ぐらへと急ぐ
 昔々からうけつがれた古いコロニーへ
 昔々から 受けつがれたとおりに
 休まず つばさを動かして
 地をはうものたち
 固い羽根が気流をかきまわす
 風をさく音
 まるで 昔を取りもどそうとするかのよう
 遠い昔 道が分かれたその日
 かれらが「失った」と思っているもの
 本当は 何ひとつ 
 失われてなどいないのに
 身体の内に きざまれた いくつもの分かれ道
 それは いずれ一つになる
 我々は 寝ぐらへ急ぐ
 昔々から受けつがれた通りに
 休まず つばさを動かして
 昔々から 受けつがれたとおりに


これは文字の量は多いんですけれども、イメージが、すごくフォーカスが絞れて
いるので、リーディングしていて、あっち行ったりこっち行ったりすることなく、
一気に楽しめて読めた、という感じですね。



こうして3作品ならべてみると、どれも「鳥の視点」という課題の基に書かれた
ものなので、それぞれ、バックグラウンドが違う、赤の他人が寄せたものではあ
るけれども、1、2、3と、世界観が一つのまとまりとしてありましたよね。

 「ありましたね」
とても不思議ですよね。
 「そうですね。これは非常に有意義な実験ですよね、先生」
はい。……先生?
 「先生(笑)。教授?」



学生からの質問
学生「表現と一口にいっても、絵画だったり音楽だったり、大木さんの場合は薬
剤師もある意味、その表現する方法の一つだと思うんですけど、その中で、音楽
のみが持ちうる力だったり、音楽が他の表現に比べて秀でてるところはどういう
点だとお考えになっているのか、お聞きしたいと思います」
 「いい質問ですね」
これ本質的なことですね。
 「まあよく言ってるのは、音楽っていうのは、まず言葉を抜きにしたとしたら、
  音の響き、たった一秒で気持ちが暗くなったり明るくなったり、あるじゃな
  いですか。それって他の芸術じゃ、多分ありえないんですよね。どんな絵で
  も、やっぱりパッと見た印象の、例えば暗い、ピカソの「ゲルニカ」を観て
  悲しい気持ちになるのと、暗い低音の音が「ブォ〜」って、例えばコントラ
  バスでも何でもいいんだけど、ウゥーンと鳴るだけの不安な気持ちというの
  は、やっぱり絵より音楽なんだと俺は思うんですね。だから、音楽というの
  は一番そういうことに直結しているんです、人間の感情と。全ては響きで出
  来ているので。だからこそ俺たちは、そういうのとリンクするんだなと思う
  んですね。もちろん、他の芸術と全部……芸術って、何がいい、何が優れて
  いるって、俺はないと思うんですけど。全部、同じぐらいの素晴らしいもの
  だと思いますけど、唯一、音楽が勝てるところっていうのは、一瞬で変えら
  れるというか、気持ちを。そこだと思ってます」
学生「たった一秒で世界は変わると?」
  「あー、いい詩だねえ。それ。うーん!」(笑)
学生「ありがとうございます」
どうもありがとう。
  




次回、三人目のゲストは星野源。
その次には、山崎まさよしの名前が挙がっています。

只今発売中の雑誌「TVブロス(H24,10月27日号)」にて当番組が特集されて
いました。佐野元春へのインタビュー、収録直後の星野源へのインタビュー、
シーズン3にて登場した七尾旅人の寄稿文と、計4ページの特集です。
このプログラムに興味のある方は是非、ご一読されては。
次号は11/7発売ですので、6日までは探せばあるかと思います。



佐野元春のザ・ソングライターズ(第4シーズン) 
NHK・Eテレ 毎週金曜 23:00〜23:29(再放送は次週木曜 0:30〜0:59 )





← ザ・ソングライターズ シーズン4 Vol.1・Vol.2(ゲスト 中村一義) へ
ザ・ソングライターズ シーズン4 Vol.5・Vol.6(ゲスト 星野源) へ→






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テーマ:NHK - ジャンル:テレビ・ラジオ

ドラマ 高校入試 第4話

'12,10,27 放映 フジテレビ系列

ドラマ「高校入試」第4話 感想 
今回も楽しめました。45分があっという間。
これでまた1週間待たないといけないのですから、たまりませんね(笑)。


では今回も、気付いたこと、気になることをメモ。

・沢村翔太、昼休みに本部前をうろついていた。

・中学校の制服を着てバレー部室に忍び込んでいた在校生・石川衣里奈 。
 相田に「5分でいいから空いたかった」という。さらに続く会話「お前は
 全然こりてないな」「あの時みたいに助けて欲しかったんだもん(泣)」
 ”あの時” とは一体? 中学の制服を「懐かしいでしょ」と言うことから、
 衣里奈の受験時にケータイが鳴ったことを相田が助けた?
 今は何から助けて欲しいのか?

・受験生・麻美、予想通り携帯依存症。

・宮下、学校の近くに家を買ったばかりだと判明。

・回想シーン、寺島が「帰国子女の君には分からないよ」と落ち込んでいる。

・みどり、松島の弁当を届けに父兄控室へ。その間、職員室は無人に。
 
・みどりが戻ると太陽ツーリストの徳原(優ちゃん)が。杏子からの連絡で
 ゴールドカードを届けに来た。杏子、校門から出て行く徳原を目撃するが、
 その際、意味深な笑みを浮かべる徳原。
 校門、ちゃんと封鎖している訳ではなかった? 誰でも入れる?
 目撃した杏子「あれ?」と言っただけで名を呼ばなかったので、実はあの
 男性は「優ちゃん」ではない可能性が。ちなみに、徳原がみなみに渡した
 カードは、1話に登場したカードとは別物(ナンバーが下2ケタだけ違う
 ことを確認)でした。このカードがニセ物の可能性も。
 そんなすぐに、カードの再発行が可能なのかも疑問ですし。カードはイン
 ディゴリゾートで発行するものでは? なら北海道だから、絶対無理。
 但し、公式サイトでははっきり徳原優介と紹介されていますが。。。
 
・最終科目の英語、解答用紙が一枚足りないと補充する杏子。本当に足りな
 かったのか? 

・情報処理担当の荻野、以前は英語担当。

・麻美のケータイが発覚、過呼吸で倒れ保健室へ。その混乱の中で沢村翔太
 がカンニング。それを目撃する松島良隆。
 しかし、試験中で見られないのに応援メールを送る母親も変な話だ…
 ちなみに、先週の予告ではピリリリリと鳴ったが、本編では曲が鳴った。
 
・沢村幸造を追い返そうとした時に、石川衣里奈を目撃するみどり。
 みどりをからかう様に走り出す沢村。お茶目すぎ(笑)。まさか、衣里奈を
 逃がす為の行動?

・後援会長・沢村に「一点でも足りなくて不合格になったら」と言われ、
 動揺する松島。

・ずっと余裕の表情だった受験生・田辺淳一、5限目のケータイ騒動の後は
 余裕を見せていない。むしろ焦っているような雰囲気?

・試験終了後、受験生のケータイを取りにいく役は村井だったが忘れていた。
 取りに行こうとする村井を制止し、水野が取りに戻る。解答回収する村井、
 一枚足りないのに気付き、没収した麻美の解答用紙も加える。

・教頭、村井との会話で水野の監督責任を問うようなニュアンス。

・掃除用具入れで何かを発見した村井、ポケットへ。
 教室の片付中に思い出したようにポケットに手をやるが、「え?」という
 表情。
 用具入れにはなにがあった? 杏子のケータイを発見したのか?

・ラスト、小西が黒板を見て「これ、おかしくないか」でエンド。注意事項
 の張り紙が前年度のものだったことであろう。予告にて、失格と言われた
 麻美の母が「正式に訴える」と怒るシーン。これは、やはり前回の記事に
 て書いた、携帯の教室内持ち込みは失格となることを明確に記していない、
 言っていないことが問題になると思われる。

・予告の告発文。松島良隆が沢村翔太のカンニングを告発しているのでは。






ネットの掲示板を見ているミドリへの反応、立ち去る際の影をわざわざ写す
カット、荻野も怪しそうな感じに見せる描写でした。前回、試験前の校長と
教頭の会話に対し、横にいる荻野が見せる表情も妙でしたが……。
ミスリードだろうとは思ってますが、気になる演出ではあります。
校長と教頭はさすがに違うでしょうが、それ以外の先生は皆あやしい…
演じてる中の人では松島役の羽場裕一がいかにも、なんですが(笑)。


しかしミドリ先生、掲示板を熱心に見てますけど、ゴールドカードに関する
書き込みに気付いてないの? 「誰よ、これ!」ってなりそーなもんだけど。


英語の解答用紙が一枚足りない、と杏子が一枚追加したことが気になります
ね。本当に足りなかった?誰かに(田辺か)に2枚渡したとか?

英語担当の松島が、息子の受験で採点から外れること
英語担当の坂本女史は、過去に採点ミスを何度もしていること
英語の採点に美術宮下、体育相田が今回は参加すること
英語の時間にケータイ騒動が発生したこと
英語の解答用紙に告発文が書かれているらしいこと

ここら辺りからも、英語のテストに焦点は絞られそうですが、さて……


おそらく、犯人は複数、それも別個に活動するグループがあると予想してい
ます。先生と生徒が組んでいる可能性も高そうな気が。


前回記事で書いたように、主役の長澤まさみ杏子も充分に怪しいんですねー。
教師になれたからといって、配属される高校までは選べませんから、一高の
入試をぶっこわしたい、という理由では犯人説に無理がありますが、「高校
入試」自体をぶっこわしたい、となれば容疑者足り得ます。
その場合は、あの回想シーンが動機となりそう。回想で出てくる男性はおそ
らく昔の彼氏で、教師であった。何らかのミス(採点ミス?)をしたか、責
任を押し付けられて、破局・失踪・自殺などに至った…
あの回想シーンは杏子犯人説へのミスリードである可能性も高そうですけど。


うーん、いろいろ推理・予想できますねえ。

来週が楽しみです。



【 ドラマ 高校入試 第4話 キャスト 】

▼県立橘第一高校 教職員
春山杏子 (28):長澤まさみ
 …英語教師(1年目)。2年B組の担任。帰国子女。大手旅行会社から転職した。
滝本みどり (25):南沢奈央
 …音楽教師。地元の私立女子高OG。杏子と仲が良い。校内の誰かと交際中。
相田清孝 (28):中尾明慶
 …体育教師。一高OB。2年B組の生徒・石川衣里奈と交際している。
小西俊也 (33):徳山秀典
 …英語教師。杏子の初任者研修を指導。クールな二枚目風。杏子に気がある?
村井祐志 (25):篠田光亮
 …数学教師。常勤講師。何かとそそっかしい。一高の出身ではない。
宮下輝明 (43):小松利昌
 …美術教師。一高OB。職員室では杏子の隣席で、何かと助言している。既婚。
水野文昭 (43):阪田マサノブ
 …社会教師。一高OB。真面目で気軽に接しにくい雰囲気がある。独身。
松島崇史 (45):羽場裕一
 …英語教師。数学の村井はかつての教え子。息子が今年、一高を受験する。
坂本多恵子 (48):高橋ひとみ
 …英語担当。一高OG。娘も一高の卒業生。
荻野正夫 (55):斉木しげる
 …情報処理担当。入試部長で入学試験要項を取りまとめた。
上条 勝 (50):清水一彰
 …教頭。
的場一郎 (58):山本圭
 …校長。

▼学校関係者
石川衣里奈 (17):山崎紘菜
 …杏子が担任する2年B組の女生徒。体育教師・相田と交際している。
沢村幸造 (50):入江雅人
 …同窓会会長。母校愛が強い。
芝田昌子 (38):生田智子
 …受験生・麻美の母。夫は県会議員。

▼受験生
沢村翔太 (15):清水尋也
 …同窓会会長の息子。
芝田麻美 (15):美山加恋
 …入試の際、ケータイを提出せず、隠し持っている。
田辺淳一 (15):柾木玲弥
松島良隆 (15):高杉真宙
 …翔太と中学の同級生であり、いじめを受けている

▼その他
寺島俊章:姜暢雄
 …回想シーンで杏子と共にいた男性。
徳原優介:倉貫匡弘
 …杏子がかつて勤めていた太陽ツーリストの社員。

【スタッフ】
脚本:湊かなえ
演出:星護(1,2,3,4話)、北川学(4話[共同演出])
主題歌:back number「青い春」
企画・プロデュース:羽鳥健一
プロデューサー:栁川由起子
制作著作:フジテレビ
==============================


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テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

ドラマ 高校入試 第3話

'12,10,20 放映 フジテレビ系列

ドラマ「高校入試」第3話 感想 

さあ、面白くなってまいりました(笑)。
ゆっくりとですが、着実に物語は動いています。
でもこれ、週に1度の連続ドラマでは物足りなくなってきます。ストーリー
は決して派手な展開ではないので、一週間経つと前回どんなだったか忘れそ
うになってしまう(笑)。朝ドラみたいに毎日観たいぐらいですが、まあ、い
ろいろと推理、予想、妄想出来る時間が充分あると思えば(笑)。



で、来週まで忘れない為にも、今回も気付いた点、気になった点をメモ。

・相田、女子の受験生を品定めするかのような発言。年下が好きなんだね。
 やはり生徒との交際は石川だけではないのか?

・B組の注意事項の張り紙、「平成二十四年度…」とあり、水野が二十五に
 訂正「去年の使い回しか……」と発言。しかし、2話では張り紙を制作す
 る萩野の描写あり。荻野のミスで去年のを渡してしまった?
 平成二十五年度版(2話で荻野が制作)では
  『携帯電話は教室内に持ち込まないこと.
   着信の有無に関わらずカンニングとみなし
   見つけたらその場で失格と処す.』
 平成二十四年度版(黒板に貼られたもの)では
  『携帯電話は電源を切っておくこと.』
 と書かれている。
 水野は試験開始前の説明で、注意事項に背くと「これまでの努力が全て水
 の泡となってしまいます」と発言。失格とは言ってない。

・「問題が起きなければ変わらないんだから。受ける側は必死なのに」水野
 の言葉。自戒? 何かへの怒り?

・父兄控室の担当・みどりと、職員室担当・松島が同窓会会長・松村の意見
 により交替する。二人の配置が予定とは異なることとなる。

・ケータイ回収は相田が担当。一人で本部へ。何かしたか?

・受験生麻美、ケータイ(ピンクの折りたたみ式)を所有するも提出せず。
 (因に1話、最初に携帯掲示板が出て来た時もピンクのケータイだったが、
 少々色の濃さが違うかも)

・受験生淳一、廊下の机の中から何かを取り出した(入れた?)。

・みどり、職員室で自由に問題を見られる環境。掲示板に書き込みは可能だ
 が、職員室担当は直前に変更であり、計画的には出来ない。

・受験生淳一、トイレを下の階に降りて使う(2回目は2つ下の階まで降り
 ていた)。その際、通りかかった教師に「今年の桜がいつ咲くと思う?」
 か質問。1度目杏子は入学式の2日前、2度目の小西は3月21日(合格
 発表の日)と回答(その時の杏子の表情アップ。意味ありげ…)。
 ←何かの暗号?合い言葉?
 
・良隆もトイレは下の階まで降りてきて使用。

・父兄控室では、ある親の要望でドラマ「永遠の夜に咲く花(夜花)」のDVD
 を見始める。

・入試開始。1限目・国語。掲示板では実況が行われる。
 受験生が? 教師が? それともカメラが仕掛けられて外部から?受験生
 は実況などする余裕は無い様に思えるが…

・杏子の携帯、職員室に無し。持ち歩いている? 誰かに渡した?

・受験生淳一、余裕の表情で回答スイスイ記入。答えを知ってるから?

・みどり、ダメ元と「インディゴリゾート 応仁の乱」で検索し、掲示板を
 発見。しかし、そんなので検索するか(笑)。
 
・数学の時間に泣き出した女子、A組にもB組にもいた。故意の可能性?

・試験問題と回答用紙を本部で受け取り、教室まで持ち運ぶのは杏子担当。
 ここで一部余分に受け取り、トイレ等に隠れた生徒に渡したならば、テス
 ト中の実況は可能。だが追加した描写なし。萩野もグルでないと不可能。
 問題をケータイのカメラで撮影して誰かに送信、の可能性もあるが、それ
 だけの作業を行う時間があったか?

・前回にも登場した引きこもり、受験生田辺淳一の兄だった。回想シーンで
 合格祝いのパーティのはずが突然何かが起こり……という描写。合格する
 も採点ミス発覚などで後日合格取り消しになった?

・父兄は皆、DVDに夢中。松島が何かしても気付かないであろう…

・1,2話でもそうだったが、水野の歩き方が変。気取っているのかと思って
 いたが、ひょっとして…おネエ系?

・昼休み、職員室に戻って来た教師たちにみどりが掲示板の存在を知らせる。
 最初に駆け寄り教えようとしたのは相田。職員室には既に坂本女史がいた
 にもかかわらず。みどりの交際相手=相田説を裏付ける行動か?




1,2話では、やたらと講師村井が怪しげに描かれていましたが、今回は誰も
が怪しく見えてきます。誰が、何をしようとしているのか。


「採点ミス」が絶対に絡んでくると予想しているのですが、試験中にも不正
行為が行われているような描写。
美山加恋ちゃん扮する芝田麻美がケータイを隠し持っていたのはカンニング
などの為では無く、いわば依存症のようなもんではと思いますが、怪しいの
は受験生・田辺淳一。試験前に廊下の机の中から何かを取ったようなシーン、
そして試験中は余裕の笑みを浮かべながら回答をスイスイ記入。
勿論、ミスリードの可能性もありますが、怪しい。

杏子のケータイが職員室の机に無いことと合わせれば、受験生・田辺淳一が
廊下の机から取ったものは杏子のケータイであり、そこから解答を入手して
いるとも予想できます。
彼の席は一番後ろで、その後ろで監視する教師は杏子。彼女が絡んでいるな
ら淳一が不正行為をしていても当然スルーでしょうから。

杏子が何故、そんなことをするのかは不明です。彼女が教師になった理由は
1話で言ってた以外に何かあるのかも。
ポスターにもなった公式サイトのトップの画を見ると、長澤まさみがナニか
企んでそーにしか見えない(笑)。

フジテレビ:高校入試 公式サイトはコチラ




ドラマ本体を充分楽しんでいますが、受験生を演じる美山加恋ちゃんを見て、
「僕と彼女と彼女の生きる道」の凛ちゃんを思い出しながら「大きくなった
なぁ〜」と感慨に耽る親戚のおっちゃん状態なのでした(笑)。



【 ドラマ 高校入試 第3話 キャスト 】

▼県立橘第一高校 教職員
春山杏子 (28):長澤まさみ
 …英語教師(1年目)。2年B組の担任。帰国子女。大手旅行会社から転職した。
滝本みどり (25):南沢奈央
 …音楽教師。地元の私立女子高OG。杏子と仲が良い。校内の誰かと交際中。
相田清孝 (28):中尾明慶
 …体育教師。一高OB。2年B組の生徒・石川衣里奈と交際している。
小西俊也 (33):徳山秀典
 …英語教師。杏子の初任者研修を指導。クールな二枚目風。杏子に気がある?
村井祐志 (25):篠田光亮
 …数学教師。常勤講師。何かとそそっかしい。一高の出身ではない。
宮下輝明 (43):小松利昌
 …美術教師。一高OB。職員室では杏子の隣席で、何かと助言している。既婚。
水野文昭 (43):阪田マサノブ
 …社会教師。一高OB。真面目で気軽に接しにくい雰囲気がある。独身。
松島崇史 (45):羽場裕一
 …英語教師。数学の村井はかつての教え子。息子が今年、一高を受験する。
坂本多恵子 (48):高橋ひとみ
 …英語担当。一高OG。娘も一高の卒業生。
荻野正夫 (55):斉木しげる
 …情報処理担当。入試部長で入学試験要項を取りまとめた。
上条 勝 (50):清水一彰
 …教頭。
的場一郎 (58):山本圭
 …校長。

▼学校関係者
沢村幸造 (50):入江雅人
 …同窓会会長。母校愛が強い。
芝田昌子 (38):生田智子
 …受験生・麻美の母。夫は県会議員。

▼受験生
沢村翔太 (15):清水尋也
 …同窓会会長の息子。
芝田麻美 (15):美山加恋
 …入試の際、ケータイを提出せず、隠し持っている。
田辺淳一 (15):柾木玲弥
松島良隆 (15):高杉真宙
 …翔太と中学の同級生であり、いじめを受けている

▼その他
田辺光一:中村倫也
 …淳一の兄。引きこもり。
 

【スタッフ】
脚本:湊かなえ
演出:星護(1,2,3話)、北川学
主題歌:back number「青い春」
企画・プロデュース:羽鳥健一
プロデューサー:栁川由起子
制作著作:フジテレビ
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ドラマ 薄桜記 第1話

'12,10,18 放映 NHK総合

ドラマ「薄桜記」第1話「密通」 感想
BSプレミアムでの放送が先月に全11回にて終了し、地上波でも放送が始まり
ました。予想外に早い地上波で、しかもゴールデンタイム。日曜日のお昼に、
しかも飛び飛びでの放映だった「新選組血風録」とはえらい違い。それだけ
内容に自信があるということでしょうか?

この「薄桜記」、原作は1959年に刊行され、過去に何度も映画化、ドラマ化
されています。私は過去の作品はどれも未読・未見。ただ59年に市川雷蔵が
主演した映画「薄桜記」のあらすじを読んだ覚えはあります。

主人公の名前が『丹下典膳』というのも、原作が発表された時代性が出てい
るんでしょうね。その頃の国民的ヒーローは、隻眼隻腕の剣士・丹下左膳に
覆面のヒーロー・鞍馬天狗。この鞍馬天狗は普段、倉田典膳と名乗っていま
す。この二人の名前を合わせたことは想像に難くありません。
現在なら安易すぎる、と笑われそうですが、そんな時代だったんでしょう。


物語は、あの有名な忠臣蔵の外伝といえる展開。忠臣蔵外伝といえば、お岩
さんで知られる四谷怪談も有名。お岩さんの夫・伊右衛門は赤穂浪士です。
映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」(1994)では赤穂浪士の吉良邸討ち入りシーン
もありましたね。


第1話では典膳と千春の出会いから結婚、そして典膳と安兵衛の出会い、典
膳が大坂への単身赴任中に起こった江戸の大火、そこで三之丞が千春を手込
めにするまでが描かれました。さすが脚本はベテランのジェームス三木、ス
ムーズな展開で上手い。実生活ではスキャンダルで株を下げちゃいましたが、
仕事は確かです。

主演の山本耕史は、NHK時代劇ではもうお馴染み。筋の通った涼しげな剣士、
と言えばこの人の顔を思い浮かべてしまう様になりました。
その他のキャストも手堅くまとめています。堀部安兵衛役の高橋和也が少し
違和感ありましたが、陽気な快男児ということで、見慣れるとたぶん問題な
いでしょう。吉良上野介役の長塚京三がいい感じ。悪役イメージの濃い吉良
をどう演じるのか楽しみです。

という訳で、本作品も当然継続視聴したいと思います。夏ドラマとはうって
変わって、この秋ドラマは面白そうなのが多くて大変だ(笑)。


【 薄桜記 第1話 キャスト 】

丹下典膳:山本耕史
 …旗本にして江戸随一といわれる一刀流の剣豪。妻の名誉を守り隻腕となる。
長尾千春:柴本幸
 …上杉家家老・長尾家息女。典膳の妻となるが、三之丞に手込めにされる。
中山(堀部)安兵衛:高橋和也
 …典膳に認められ堀内道場に入門した浪人。典膳と深い絆で結ばれた武士。
 
丹下ぬひ:檀ふみ …典膳の母。病がちではあるが、明るく典膳と千春を見守る。
瀬川三之丞:石垣佑磨…長尾家に仕える侍。千春に恋い焦がれ強引に関係を持つ。
千坂兵部;草刈正雄 …上杉家江戸家老。典膳を陰で支え続ける。
長尾権兵衛:辰巳琢郎 …千春の父。上杉家江戸家老。
お菊:かとうかず子 …千春の母。
長尾龍之進:忍成修吾 …千春の兄。
高木敬之進:葛山信吾 …堀内道場の師範代。典膳の親友。
池沢武兵衛:青山草太 …堀内道場では典膳と同門の仲間。
堀内正春:寺泉憲 …堀内道場の道場主。
後藤七左衛門:徳井優 …丹下典膳の伯父。
嘉次平:沼田爆: …丹下家に長らく奉公している下男。
富樫頼母:石丸幹二 …大坂大番頭。典膳に江戸の大火事を伝えた。
上杉綱憲:古川悦史 …米沢藩主。吉良の実子。
吉良上野介:長塚京三 …高家筆頭・吉良家の当主。赤穂浪士たちの仇敵となる。


【スタッフ】

原作:五味康祐
脚本:ジェームス三木
音楽:濱田貴司
主題歌:城南海「Silence」
制作統括:佐野元彦、鹿島由晴
演出:清水一彦、榎戸崇泰
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK

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佐野元春のザ・ソングライターズ シーズン4 Vol.1・Vol.2

'12/10/5,12 放映 Eテレ(NHK教育)

佐野元春のザ・ソングライターズ  ゲスト 中村一義(Vol.1・Vol.2)

「ホピュラー音楽のソングライターこそ、現代の詩人」
「ポップソングは時代の表現であり、時代を超えたポエトリー」

そんな佐野元春の言葉で始まる「ザ・ソングライターズ」。
待望の4thシーズンが放送開始です。

第1回目のゲストは中村一義。1997年、21歳でメジャーデビュー。2001年に
バンド「100s」(ヒャクシキ)を結成。今年、再びソロでの活動を始めた。


では、今回も抜粋ですが書き起こし。いつまで続くか。



リーディングは「素晴らしき世界」(3rdアルバム「ERA」より)。


幼い頃は、夢と現実の狭間で生きているような、今で言う不思議ちゃんだった。
小さい頃に両親が離婚し、祖父母に育てられる。そこが音楽漬けの家で、アルゼ
ンチンタンゴやベートーベンがいつも爆音で聞こえてくる日々だった。中村家は
叔父も含めて皆、音楽が好きで、部屋にはドラムスティックやギターがあり、そ
れを一人でいじくりだした。

ポップ音楽に目覚めたきっかけは、沢田研二。夢と現実を行き来している子供に
とっては、とても魅力的だった。
10歳ぐらいの時に、初めて曲を作った。1曲作るのに4年かかった。


思わず使ってしまう言葉があるか、と問われ、「疑問形」と答える。単語では?
と聞かれると、要所要所で「だろ?」を使ってしまう。でも、それで一つ、皆と
握手できてるのであれば、それがまた、次のステージに「だろ?」を高めてくれ
るような気がする、と答える。前の「だろ」と、時を経過して今、使った「だろ」
は違うと。

創作する時のことを少し掘り下げて聞きたいんですが、作詩をするやりかたは、
ソングライターさまざまだと思うのですが、ズバリ中村さんは、作詩をする時は
どういう風にして作るんですか?

 「強い言葉というのは、メロディと同時に落ちてくるんです」
メロディと同時に言葉が出てくる。それは何か強いインパクトを持った、例えば
「どう?」みたいな……

 「はい。一緒に出てくる…」
ですよね。
 「センテンスのほうになると、わりと書く直前までずっとイメージを溜めてお
  くんですよね、何ヶ月も何ヶ月も。で、とりあえず曲はそこそこ完成してい
  るかも分かんないけど、ま、ちょっと待っとけや、っていう……。で、待た
  せておいて、3ヶ月ぐらい練ったアイデアを、ある一日に一気に書く…」
ああ。
 「で、待っておいてもらった曲に再登場してもらって、そこで合わせて、もう
  ちょっとこうした方がいいかな? って感じで作り合わせていきますね」
つまりそれは、どんどん曲のフォーカスを合わせていってる作業なんですか?
 「そうですね」
つまり、フォーカスするということは、自分が本当に言いたいことを煎じ詰めて
いく、という作業なんですね?

 「(頷く)本当、煎じている作業ですね。最後に残ったこれぐらいのものが、凄
  い強さだったりっていう…」
面白いですね。

中村さんは、創作の環境はどのようなものなんですか?
 「街の中をブラブラして、本当はそこで見ながら書きたいんですけど、なかな
  かそこでやってるのも、怪しい人になってしまうんで(笑)。だから、そこを、
  どう……自分の頭の、脳みその中のシャッターを押して焼き付けるか、って
  いう作業に長けるようになってしまって。で、家に帰って、覚えてる写真、
  頭の中の写真のリズムをもう一回思い出して、言葉にしていくこととかが多
  いですね。言葉を書くのは家で。メモでも何でも家で、ということです」
なるほど。


バンドでやるときと、ソロでやるときと、ソングライティングに変化はあります
か?

 「ありますね。特に歌詞はありますね」
ああ。分かります。
 「と言うのは、やっぱり、僕らは6人で演奏していたんですが、6人分の共有
  しているものが皆に伝わらないと、聴く人達が分からなくなっちゃうんじゃ
  ないかって……プレイも散漫になるし、だから、割とフラッグ的な言葉選び
  にはなっていましたね。」

「Honeycom.ware」という曲について。
『爆音』『ジーザス』など濁音が多い。これは意識的にとのこと。言葉の意味よ
りも言葉の響きを優先した。一発一発刻んでいくような、五感に響いてくれたら
いいなという思いを込めた、と語る中村。
面白いですね。多くの人たちが、僕らソングライターに向かって「この曲の意味
は何ですか?」って聞く。実際に意味なんて考えて無い。そうして作られた曲も
ある。言葉の響きを優先して「その先に人々は何を感じるんだろう?何を共感出
来るんだろう?」そうした実験を密かにソングライターはやったりする……

 「やってますね」
 

定型質問。
好きな言葉。
 「これは…。これを言うと身も蓋もないかも知れないですけど、「好き」」
逆に、嫌いな言葉。
 「これも、身も蓋もないんですけど「嫌い」」
日常の生活で一番うれしいことは。
 「僕、一緒にフクロウと生活しているんです。家にフクロウがいるんですよ」
ちょっと待って。鳥のフクロウだよね?
 「鳥のフクロウが。これぐらい(手で表して)ちっちゃいコキンメフクロウって
  いうのと同居してまして。その子に、すごい「好き」っていうオーラを出さ
  れる時が、あの、凄い至福の時ですね」
フクロウから、愛のメッセージが……
 「来てると感じる瞬間が。グッドバイブレーションが来てる感じ(笑)」
分かりました。人から言われてカチンとくる言葉は。
 「らしくない、とか。なんかイヤですね。日々、その人は変わって行くはずな
  のに「らしい」とかで片付けるなよ、って思っちゃいますね」
死ぬ前に愛する人に残す伝言。
 「俺の骨は東京湾に撒いてくれ」
(笑)。俺の骨は東京湾にまいてくれ…
 「俺に墓はいらねえっていう…。ずっと言ってるんです、これ」
実際に言ってるんですか?
 「ずっともう、会う人会う人に言ってますね」
いろいろと正直に答えてくれて、どうも有り難う


「希望」という曲について。
この曲は佐野元春の「約束の橋」にインスパイアされた曲とのこと。
この「約束の橋」の作者としては、どんなところにインスパイアされたのか聞い
てみたい気がするんですが。

 「やっぱり、取りあえず走ってるという主人公…ですよね。橋も越え。「希望」
  を書いた時というのは、この先どこに行ったらいいのだろう、ってちょっと
  考えてたタームがあったんですよね。その時に、佐野さんの音楽と出会った
  日を強烈に思い出したことがあったんです。その時に、そういうことで音楽
  を始めたんじゃなかったのかと。すごく……頭をカチンとやられたような。
  「走らなきゃダメだよ」っていう風に言われたような気がして。
  まさにそうだ、僕と佐野さんは…「音楽の約束」じゃないか。なんか、思っ
  たんですよね」
僕らソングライターは、孤独な作業をしているんじゃないかと寂しくなる思いも
あるんですけど、こうして、中村さんの証言を聞いてみると、決して僕は一人で
はなく、長いソングライティングという作業を通じて、一つの流れの中に中村さ
んもいて自分もいるんだな、ということが認識出来て、とてもホッとする話です
ね。多分、中村さんが書かれた曲をまた、他のソングライターの誰かが聴いて、
またそれと同じモチーフで新しい表現が生まれているんじゃないかなと、思いま
すね。

 「若い子たちも、面白い子も一杯出て来ているんで、そういうことが続いてい
  けば面白いなと…」
そんな景色がずっと続いて欲しいなと、正直思いますね。
 「(大きく頷き)はい」



ワークショップ
学生たちに一行詞を書かせる。中村が提示したテーマは「約束」。この言葉を体
言止めにした一行を学生たちが書き上げる。その全てに目を通す佐野と中村。

ピックアップされたのは以下の8作品。ここに中村も言葉を加えて、歌の歌詞に
する。


「言葉にせずとも伝わる約束」
「どうすんだ 消えない空っぽの約束」
「忘れないように何度も繰り返した約束」
「僕がそこにいるための約束」
「雨の日の風の日の雪の日の約束」
「Love & Peace 世界の約束」
「国境を越えた 喧嘩のない約束」
「何度も交わしたのに叶わない約束」


皆さんが書いてくれたそれぞれのラインが、後に中村さんが歌うフックで、どの
ように意味が連なっていくのか、あるいは意味がどのように変容していくのか、
後でしっかり見ていきたいと思います。


学生たちに手拍子・足拍子でビートを刻んでもらい、そこに合わせて生ギターで
演奏、即興で作った歌を歌い出す中村。

歌われた歌詞は以下の通り。


言葉にせずとも伝わる約束
どうすんだ 消えない空っぽの約束
忘れないように何度も繰り返した約束
僕がそこにいるための約束
 なんか、スゲェ! みんな、スゲェんだ。
 「守る」方じゃない。「叶えたい」約束だろ? だろ?
 なんだ? スゲェ! なんてスゲェんだろう。
 今日という吉き日に出会えた約束。
雨の日の風の日の雪の日の約束
Love & Peace 世界の約束
国境を越えた 喧嘩のない約束
何度も交わしたのに叶わない約束
 なんか、スゲェ! みんな、スゲェんだ。
 「守る」方じゃない。「叶えたい」約束だろ? だろ?
 なんだ? スゲェ! なんてスゲェんだろう。
 今日という吉き日に出会えた約束。
 この唄は、きっと、ずーっと、約束。



 「下手くそでもいいんですよね」
もちろん。
 「楽しむということが、一番音楽に近付くことと思うんですよね」
そうだね。言葉というのは、僕は歌の中では理知を司っていると思う。僕たちの
感情や肉体は、やはりリズムが司って……

 「そうですね。そういう意味では今日、素晴らしかったです皆さん。本当に」
ポップソングやロックンロールソングというものは理知よりも、むしろ、少し感
情とか体の方が優先している、ということだね。
やっていて、やはり言葉がリズムにフックしてくると、気持ちいいという感想と、
それから、本来のその言葉が持っている意味が少し変わって聞こえる…、そんな
経験を今、僕はしています。


この実験について、聴講生の意見。
「普通、歌詞って一人で考えるものだと思うんですよ。でも、こうして、ここに
いる人たちが今すぐ考えて、それぞれ本当に全く違う「約束」を挙げて、それが
今、この場で一つになったっていうことに感動しました」

その通りだね。
 「うれしいよね」
優れたソングライターは一人の中で、そうした複合的な視点で一つの言葉にフォ
ーカスして曲を書いていく人もいるけれども、たとえばジョン・レノンやボブ・
ディランはそうですね。でもこうして、多くの人たちとコラボレーションして、
曲を作るという機会は実をいうと、僕たちそんなに……

 「ない……」
ないですよね。
 「孤独な作業なんで、いつも」
だから、おっしゃってくれた共同作業から生まれる創作物っていうのかな。これ
は何か特別なものではないかなと僕も思いますね。ありがとう。


 

学生からの質問
学生「ソングライターとして必要なものはなんだと思いますか?」
 「うーん……、一番必要なものは……しつこさは、結構必要ですね。ずっと、
  つきあわなきゃいけないんで。言葉や……うん。だから、忍耐は結構必要で
  すよね。全く何も浮かばない日は、本当浮かばないんで。でも、浮かばない
  のは何のせい、って考えてもおかしいし、「浮かばない日なんだ」って思う
  しかない(笑)。耐える、っていうのは結構な作業ですね」
学生「それは苦痛なんですか?」
 「そう、そこなんだよ。いい質問だね。そこを楽しめるっていうのが一番必要
  なのかもね。そこに対してすらもワクワクしちゃうみたいなのは、もの作り、
  ソングライターだけじゃないかもしれないね。必要なとこかも知れないです」
学生「ありがとうございました」


思考が止まった時に心がけていることは?との質問には。
 「信じているもの」を確認する。詰まっている時は「信じる」というピュアな
  ことから外れたことをやっていることが多い。例えば僕が信じている佐野さ
  んの音楽だったり、ビートルズの音楽だったりを確認しだす。
  あと、単純に違うことをする。洗濯するとか。 との回答。

中村の回答後、この質問に佐野がのっかる。
僕は創作に詰まると、ふだんしないことをしますね。
学生「たとえばどんな?」
パジャマ(のズボンを)をずらすとか。
 「あー!分かります分かります(笑)」
普段しないようなバカなことをして、少し頭柔らかくして、詰まった時はそれを
打開してる。正直に言うとね。

学生「ありがとうございました」
 





相変わらずの簡潔で的確な元春進行役でした。
気のせいか、少しだけ発言の量が増えたかな?

地デジの環境になって、書き起こしも少し楽になった。字幕が出せますから。
シーズン3まではアナログ環境でしたから、聞き取りにくかったら何度も何
度も聞き直して……(笑)。
でもでも、完走できないかも知れませんので、その際はご容赦を。


次回のゲストは、ACIDMANの大木伸夫。
さらには、星野源、山崎まさよしの名前がゲストの予定として挙がっています。
今シーズンも興味深いプログラムとなりそうです。



佐野元春のザ・ソングライターズ(第4シーズン) 
NHK・Eテレ 毎週金曜 23:00〜23:29(再放送は次週木曜 0:30〜0:59 )
============================================  
  
  
ソングライターズ シーズン3 Vol.11・Vol.12(ゲスト 七尾旅人) へ

ザ・ソングライターズ シーズン4 Vol.3・Vol.4(ゲスト 大木伸夫) へ →


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