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tateの観た映像、読んだ本、思った事、、、

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ドラマ 蒼穹の昴 第1話

'10,9,26放送  NHK総合

蒼穹の昴 第1話「紫禁城」感想
BShiでは字幕版がこの1月から7月まで放送されていた「蒼穹の昴」が地上波
でも放送開始されました。この放送は吹替え版で、好みもあるとは思います
が吹替えの方が観やすいと感じる人が多いでしょうし、字幕で観た人も改め
てどうぞ、ということなんでしょう。

浅田次郎は好きな作家なんですが清国末期の歴史もの、というジャンル的に
は全く興味が湧かない内容にて原作本は未読。このドラマも見続けるかどう
か、最初の数話を観てから判断したいと思います。


キャスト・スタッフは殆ど中国人、ということで日中合作のこのドラマ、資
金は日本が出して中国に使ってもらったのか?と邪推したくなりますが(笑)、
数少ない日本人キャストとして田中裕子が西太后を熱演。オーラさえ感じる
ような迫力です。怖いです。

西太后といえば冷酷な悪女というイメージですが、ドラマでは冷酷さを感じ
させるシーンもありましたがそれと同時に、魑魅魍魎うごめく紫禁城で政治
を取り仕切る孤独な権力者であり、そして人の親としての心情を持っている
ことを感じさせる見事なキャラ造形です。名女優・田中裕子にまた一つ、代
表作が生まれる予感。


中国の俳優はよく知らないのですが、光緒帝を演じる張博という俳優も本当
に若き王様がよく似合う爽やかな青年。
この11代皇帝光緒帝の次が12代、宣統帝。光緒帝の弟の子で、またの名前
を愛新覚羅溥儀、映画「ラスト・エンペラー」で有名な人ですね。


面白いドラマではありそうですが、何せ舞台が興味の湧かない世界。
さて、今後どうしましょうか・・・案外ハマってたりして(笑)。
ドラマ終了時には日中関係も改善してれば良いのですが、ねえ。。。。


【 蒼穹の昴 キャスト<声の出演> 】

春児・李春雲(り しゅんうん):余少群(ユィ・シャオチュン)<水島大宙>
 …病気の母の為に去勢し宦官となり宮廷に入る。西太后に仕える。梁文秀の義弟。
梁文秀(りょう ぶんしゅう):周一囲(ジョウ・イーウェイ)<福田賢二>
 …科挙の試験に合格、光緒帝に仕える。清朝の政治改革に立ち上がる。
西太后(せいたいごう):田中裕子
 …清朝第9代皇帝咸豊帝の妃。甥の11代皇帝光緒帝に代わり政治の実権を握った。
光緒帝(こうしょてい):張博(チャン・ボー)<平川大輔>
 …清朝第11代皇帝。西太后の甥。国の改革に乗り出すが西太后と対立する。
ミセス・チャン:殷桃(イン・タオ)<藤本喜久子>
 …北京でバーを経営する謎の多い女性。
岡圭之介(おか けいのすけ):小澤征悦
 …北京駐在の日本人記者。
李蓮英(り れんえい):石小満<後藤哲夫>
 …宮廷宦官の統領。西太后の側近として現体制の維持に努める。
楊喜楨(ようきてい):王奕<佐々木睦>
 …光緒帝の師。公正無私な人格者。若き皇帝による国政改革を願っている。
栄禄(えいろく):初暁<岩崎ひろし>
 …西太后の腹心。守旧派として文秀ら改革派の前に立ちはだかる。
順桂(じゅんけい):周駿<丸山壮史>
 …科挙に合格した文秀の友人。満州族。
玲玲(リンリン)趙麗穎:<嶋村侑>
 …春児の妹。文秀に思いを寄せている。
醇親王(じゅんしんのう):楊芸<佐々木省三>
 …第9代咸豊帝の弟。光緒帝の実父。
喜子:桑桑<永木貴依子>
 …西太后の姪。西太后の意向で光緒帝の妃候補となる。
晴雪:庄玉婷<田中晶子>
白太太(パイタイタイ):付亜南<すずき紀子>
 …占い師。春児の未来を占った。
 
語り:松平定知
 

【スタッフ】
原作:浅田次郎  「蒼穹の昴」講談社
監督:汪俊(Wang Jun)
脚本:楊海薇(Yang Hai wei)
   黄珂
主題歌:浜崎あゆみ 「BALLAD」




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テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

龍馬伝 第39話

'10,9,26放送  NHK総合

大河ドラマ『龍馬伝』 第39話「馬関の奇跡」感想
いよいよファイナルシーズン「RYOMA THE HOPE」に突入です。
今回はテンポもよく、全体的にも楽しめる回だったと思います。

冒頭の明治15年のシーンもスムーズな導入部として活きています。しかし、
あんなに龍馬を嫌う弥太郎、まだ龍馬と弥太郎の間にいろいろ起きそうです。


第二次長州征討の戦闘シーンも1日で決着が付いてしまったような印象で、
少々物足りない感はありますが、それなりに迫力ある画を創っていたと思い
ます。戦闘直前の船上シーンは緊迫感ありましたし、CG?の船も違和感無し。

問題は高杉晋作。着流しで三味線抱えて戦場へ。あんた仕事人か(笑)。
闘いのまっただ中で三味線弾いて一節うなる。襲いかかる敵兵には三味線を
持ったまま刀でバッサリ。シュールです。シュールすぎます。
あれをカッコいいと観るか、ギャグと観るかは紙一重な感じ。貴方はどっち?


戦闘が終わり、14代家茂死去後の長州・薩摩の喜びと高揚もいいシーン。
西郷が「変わっど!」と何度も呟くシーンがありました。歴史が変わろうと
していることを皆が実感し始めています。その高揚感がこちらにも伝わりま
した。

この戦いに龍馬はユニオン号を指揮して参戦していますが、実際は戦闘には
加わらずに観戦していたようです。この海戦の進行状況を戦況図付きの手紙
で兄たち家族に送っています。

下関海戦図その1
下関海戦図その2
図の中に書かれた龍馬の手書き文字を活字に変えたもの。


さて、弥太郎は土佐商会を任されて、久しぶりにちゃんとストーリーに絡む
役割。しかしながら、行くとこ行くとこ龍馬の存在がまとわりつきます。
只でさえ龍馬への対抗意識が高い弥太郎。最早、彼の龍馬への感情は憎しみ
でしかないようです。


「坂本さんに関わる人は、みんな心がざわめくとやろか」
お元のもらした言葉。名セリフですね。
男も女も敵も味方も、出会った人たち誰もに強烈な印象を残し、感情を揺さ
ぶられる存在。現在の人々が龍馬に抱くイメージは、まさに「心がざわめく」
人なんじゃないでしょうか。



第3部はちょっと残念に思う回が多かったように感じます。第4部の1回目
はなかなか楽しめたので、まだ今後に期待できそう(あ、でも第3部の1回
目もいい出来だったなあ・・・)。残り少ない第4部、視聴率もあまり良く
ないようですが、視聴者を納得させる締め方に期待します。


次回「清風亭の対決」。
後藤象二郎との関係修復、それは徳川家を、土佐を、日本を救うことに繋がる。


==龍馬伝 キャスト==

坂本龍馬:福山雅治
 …坂本家次男。幕末の激動期を駆け抜けた志士。

【坂本家】
高松太郎(たかまつ たろう)[坂本 直(さかもと なお)]:川岡大次郎
 …龍馬の甥。勝塾に学ぶが、勤王党弾圧後に脱藩。維新後は龍馬の家督を継ぐ。

【岩崎家】
岩崎弥太郎(いわさき やたろう)・語り:香川照之
 …土佐藩の地下浪人。藩の商務組織・土佐商会主任となり海援隊の経理も担当。
岩崎美和(みわ):倍賞美津子
 …弥太郎の母。

【土佐藩主・上士】
山内容堂(やまうち ようどう)[豊信→容堂]:近藤正臣
 …土佐藩15代藩主。龍馬の策を受け入れ、徳川慶喜に大政奉還を建白した。
後藤象二郎(ごとう しょうじろう):青木崇高
 …義叔父吉田東洋の暗殺で失脚するも後に復帰、勤王党を弾圧。
 
【土佐藩下士】
沢村惣之丞(さわむら そうのじょう):要潤
 …浪人の息子。龍馬と行動をともにし、亀山社中、海援隊に参加。
溝渕広之丞(みぞぶち ひろのじょう):ピエール瀧
 …郷士。江戸で千葉道場で龍馬と同門。後に砲術を学び土佐にて藩兵に指導。
千屋寅之助(ちや とらのすけ)[菅野 覚兵衛(すがの かくべい)]:是近敦之
 …勤王党に加盟、勝塾にて学ぶ。亀山社中に参加。妻の起美はお龍の妹。
中島作太郎(なかじま さくたろう):谷口翔太
 …脱藩し土佐勤王党、海援隊に参加する。維新後、初代衆議院議長に就任。
新宮馬之助(しんぐう うまのすけ):松村良太
 …河田小龍に学ぶ。江戸遊学中に龍馬と出会い勝海舟に師事。亀山社中に参加。
 
【土佐その他の人々】
ジョン万次郎(ジョン まんじろう)[中濱 萬次郎]:トータス松本
 …漁に出て漂流、米国船に助けられ渡米。帰国後、通訳として活躍。

【その他武士】
陸奥陽之助(むつ ようのすけ)[→陸奥宗光]:平岡祐太
 …紀州の脱藩浪士。海軍操練所で龍馬と出会い海援隊に加わる。維新後も活躍。
 
【幕府】
一橋慶喜(ひとつばし よしのぶ)[一橋慶喜 → 徳川慶喜]:田中哲司
 …将軍後見職。後の15代将軍。
板倉勝静(いたくら かつきよ):斉木しげる
 …老中首座。15代慶喜から厚い信任を受け、大政奉還の実現に尽力。
徳川家茂(とくがわ いえもち):中村隼人
 …第14代征夷大将軍。第2次長州征伐の途上大坂城で病に倒れ死去。
 
【薩摩藩】
西郷隆盛(さいごう たかもり)[西郷吉之介]:高橋克実
 …軍賦役。「維新の三傑」の一人。薩長同盟の成立や王政復古に成功。
小松帯刀(こまつ たてわき)[小松 清廉]:滝藤賢一
 …家老。藩政改革に貢献。亀山社中の設立を援助。
 
【長州藩】
桂小五郎(かつら こごろう)[→木戸貫治→木戸孝允]:谷原章介
 …尊王攘夷派の中心人物。江戸練兵館塾頭。龍馬の仲介により薩長同盟を結ぶ
高杉晋作(たかすぎ しんさく):伊勢谷友介
 …吉田松陰に師事。奇兵隊を結成、長州藩の倒幕運動に貢献。
毛利敬親(もうり たかちか):一岡裕人
 …長州藩最後の藩主。

【京都の人々】
楢崎龍(ならさき りょう):真木よう子
 …お龍(おりょう)と呼ばれる。龍馬の妻となる。

【長崎の人々】
元(もと):蒼井優
 …丸山の料亭・引田屋の芸妓。龍馬の馴染みとなる。
小曽根英四郎(こぞね えいしろう):杉山彦々
 …小曽根乾堂の弟。海援隊にも参加した。
大浦慶(おおうら けい):余貴美子
 …商人。日本茶の輸出貿易の先駆者。
中国商人:桜金造

【外国勢】
トーマス・ブレーク・グラバー:ティム・ウェラード
 …英国の商人。長崎でグラバー商会を設立。討幕派を支援、亀山社中とも取引。
オールト:ジェフリー・ロウ
 …英国の貿易商。

【明治15年の人々】
坂崎紫瀾(さかざき しらん):浜田学
 …土陽新聞の記者。龍馬の伝記「汗血千里駒」作者。歴史に埋もれた龍馬を見出す。


==スタッフ==
作:福田靖
音楽:佐藤直紀
制作統括:鈴木圭、岩谷可奈子
プロデューサー:土屋勝裕
演出:大友啓史(1,2,4,9,13,15,16,20,22,27,28,29,33,36,39話担当)
   渡辺一貴(7,8,11,12,14,18,21,25,26,30,35,38話担当)
   真鍋 斎(3,5,6,10,23.34話担当)
   梶原登城(17,19,24,32,37話担当)
   福岡利武(31話担当)

======================

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テーマ:龍馬伝 - ジャンル:テレビ・ラジオ

ドラマ MM9 第12話

'10,9,22深夜放映 毎日放送(MBS)

「MM9」第12話 感想
ずっとサブカルドラマなエピが多かったMM9ですが、最終回との前後編にて
やっと特撮怪獣ものとして直球勝負な展開になりそうです。

しかも、第1話に登場した怪獣の卵を筆頭に、謎の能力を持つ少女、二田良。
気特対が所属する気象庁に対する環境庁、さらには防衛庁との微妙な関係。
そういうこれまでのエピで描いて来たこと、触れてきたことを効果的に活用
する展開を見せています。そのあたりは上手いなあ、と感じさせます。
今までウダウダしたエピもありましたが、無駄ではなかった訳ですね(笑)。


「俺らの常識では、MM5以上のMは自分で自分の体重を支えられない」
「にもかかわらず、奴らはこの世界を闊歩し被害をもたらす…」
とのセリフがありました。巨大怪獣の存在については「空想科学読本」など
でも指摘される無理があるところを、私たちの知る物理学や生物学が通用し
ない次元世界にMは存在するらしい、ということで回避していますね。
この辺り、おそらく原作ではもう少し突っ込んで世界構築していると思いま
す。ドラマを最終回まで観賞後、原作も読んでみたいです。


今回は同じ気象庁特異生物部でも、卵をサンプルとして研究したがる筑波の
監視研究課との軋轢が主でしたが、次回はお父さんらしいMの出現で防衛省
とのイザコザがいろいろありそう。
更に、今回でSと判明した少女、二田良秋津が「環境省に渡すな」と言って
いたし、部長が「環境省のS対策審議会で最近顧問になった男イズノユキオ」
について触れたセリフなどから、環境省とのあれやこれやも出てくる?
最終回、盛り上がりに期待します。
曽我部も、もうひと暴れするでしょうか?(笑)

今回は真横からのショットで某ビール会社のロゴみたいな画でしかなかった
怪獣の暴れっぷりも楽しみにしてます。



MM9:公式サイト(現在スピンオフドラマはep05を公開中(9/29迄))
http://mmmmmmmmm.jp/index.html

【MM9 キャスト】
気特対メンバー
藤澤 さくら(19):石橋杏奈 …機動班。1年目の新人。
朏(ミカヅキ) 万里(25):尾野真千子 …機動班。4年目。
灰田 涼(28):高橋一生 …機動班班長。
森橋 光一郎(27):中村靖日 …情報分析班。新人オペレーター。
山際 俊夫(35):松尾 諭 …情報分析班。ベテランオペレーター。
案野 悠里(35):加藤貴子 …数学者。オブザーバーとして所属。
室町 洋二郎(43):皆川猿時 …対策課・課長。
久里浜 祥一(48):松重 豊 …特異生物部・部長。
曽我部 健介:? …情報分析班。社内引籠もりオペレーター。

つくば気象研究所
四元 良成:粟根まこと …特異生物部・監視研究課・課長。

氷室真琴:平山浩行

二田良秋津(ふたらあきつ):橋本愛

役場の職員:保積ペペ
研究員:伊藤友樹
本栖湖の警察官:森本宏明

オープニング ナレーション:石坂浩二


【スタッフ】
総監督:樋口真嗣(6,12,13話)
監督:古厩智之(1,2,11話)、
   及川中(3,4,10話)、
   登坂琢磨(7,8話)、
   田口清隆(5,9話)
脚本:伊藤和典
原作:山本弘 『MM9』東京創元社
音楽:斉藤恒芳
制作:ゼネラル・エンタテイメント
製作:「MM9」製作委員会



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テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

佐野元春のザ・ソングライターズ 2ndシーズン Vol.11・Vol.12

'10/9/11,18 放映 NHK教育

佐野元春のザ・ソングライターズ セカンドシーズン
ゲスト:山口一郎(サカナクション)(Vol.11・Vol.12)

「ソングライター=現代の詩人」
「ポップソングは時代の表現であり、時代を超えたポエトリー」
「テーマは歌詞。音楽における言葉が一体どのように生み出され、多くの人に届い
ていくのか。学生達と探求していきます」

そんな佐野元春の言葉で始まる「ザ・ソングライターズ セカンドシーズン」。
最後のゲストはサカナクションの山口一郎。残念ですね、もうこれで終わりとは。

では抜粋の書き起こしです。



リーディングは「enough」(『シンシロ』(2009)より)。


読書好きということ。父親が学生運動をしていてかなりぶっ飛んだ人だった。スパ
ルタで様々な本を読むよう教育されたそうだ。
どんな人の本をよく読んだか、と聞かれ、吉本隆明・石原吉郎の名を挙げる。

山口さんのライティングを僕なりに感じてみると、例えば寺山修司とか、宮沢賢治
とか、そうした作家の感受性と同じようなものを感じる。この辺の作家については
どうですか?

 「ある独特の、日本独特のセンチメンタリズムというものがあると僕は思ってて、
  僕の周り、当時小学校や中学校ぐらいの時に、同じセンチメンタルを感じる仲
  間がいなかったんですよね。で、僕が自分の中のセンチメンタルを比較出来た
  のが文学の中だったんで、宮沢賢治さんもそうだし。僕は短歌・俳句も好きで、
  石川啄木さんのナヨナヨしい(笑)、短歌とかも。幼い頃は判らなかったけれど、
  今になって判って来たりとかもある。常に僕の中にはセンチメンタルが漂って
  いますよね。後、種田山頭火さんの自由律俳句というのが、俳句というフォー
  マットを壊している…」
そうですね。
 「すごく僕はロックだと思ったんですよ」
なるほど。
 「何か生き方自体も、感銘出来たというか」
山頭火の俳句に触れたのはいくつぐらいの頃ですか?
 「中学校入る前、小5、6ぐらいですね」
僕も山頭火好きですけど、山頭火の作品のどういったところが魅力なのかもう少し
詳しく語って欲しいんですけど。

 「見てる景色であったり、時間をそのまま言葉にするんですよね」
あー、ずっと放浪しているから、見たままを自由に書いているという…
 「『分け入っても分け入っても青い山』という句があって、それはどこまで歩い
  ても山だらけだと。いつ自分は辿り着けるのか、そういうことを句にするんで
  すけど、その…情景描写なんだけど自分の人生と比較出来たりするし、自分の
  感覚とそれを天秤にかけたりして、それが僕のパーソナルな部分に響きました」
 

詞を書く時のアイデア発想について。
山口は曲を書こうとしない、と言う。お風呂に水が溜まってあふれる瞬間。それを
日常生活を送りながら待っているそうだ。イメージが満ちるまで待つ、途中で浮か
ぶイメージ、言葉は放っとく。メモには残さないらしい。
 「よくこの番組でも、歌詞手帳だったりノートを持って来られた方いたじゃない
  ですか。凄いなって思って。僕、吐き出しちゃったらもう興味無くなっちゃう
  んですよね。だから鮮度が大事なんです。僕の頭の中で出て来た、その瞬間が
  一番気持ちいい」
なるほど。面白いですね。


定型質問。
好きな言葉
 「夜」
嫌いな言葉
 「愛」
うんざりすること
 「言った言わない、の争い」
普段の生活で一番うれしいこと
 「ライブが上手くいったとき」 
好きな映画。心に残っている映画。
 「邦画だと、黒沢清監督の「回路」(2001)。ホラー映画が好きなんですよ。恐怖
  というものを映像で伝えるのって技術が必要だと思うんです。「回路」を初め
  て観た時、何という技術だ、と。さすが、黒沢清監督だと」
ちなみに黒沢清監督は立教出身です。
 「あっ(驚)」
僕と同じ年代です。
 「…(驚いて佐野を見つめ、会場周囲をまじまじと見渡す)」(会場笑)
洋画では?
 「洋画では「オー・ブラザー!」(2001)。コーエン兄弟の作品ですね。弱い人
  だったりダメな人が段々強くなっていったり、上手になっていく映画が好きで。
  「オー・ブラザー!」は音楽としても素晴らしかった」
他になりたかった職業
 「喫茶店のオーナー」
お父さんと一緒?
 「…そう言われるとイヤですね(笑)」
絶対にやりたくない職業
 「政治家」
人から言われてカチンとくる言葉
 「状況によると思うんですけどね…「まあ、良かったんじゃない?」とか」
女性から言われて嬉しい言葉
 「これも状況によりますね…「かわいいね」……(学生たちを見つめ)失笑?(笑)」
いいですよ。死ぬ前に愛する人に残す伝言
 「じゃあね。その前に語ってると思うんです。事故とかじゃなくて病気ならその
  前に時間があるはずですから、そこで結構整理ついてる分、あっさり別れた方
  が引きずらないかなと、相手が」
正直に答えてくれて、どうも有り難う。


抽象的なことですが、なぜ、僕らが詞を書くのか、という本質的なことを聞きたい、
と言う佐野の問いかけに、僕自身生きている間に溜まっていくものがあって、それ
を発散の場として音楽が、詞を書くことがあるのかな、と答える山口。

サカナクション、にとって歌詞というのはどういう意味を持っているのですか?
 「言葉を伝える為にどういうサウンドを取り入れるか。ちょっと戦略的ですけど。
  そこが凄くある気はしますよね。その、これだけインターネットであったり、
  ツイッターであったり、情報が簡単に手に入る時代になったじゃないですか。
  そういう時代だからこそ、戦略ということ自体が表現として、成立するように
  なっていってるんじゃないのかなと思って。何か伝えたいことがあって、それ
  をじゃあ、どうしたらもっと沢山の人に伝えられるのか。それがサカナクショ
  ンでは僕の言葉を伝える為に、どういうサウンドが今の時代に合っているのか。
  それがひとつ、テーマとしてありますね」
わかります。山口さんは誰の為に詞を書いているのだろう?どんな人に向けてこの
詩を、この音楽を届けたいと思っていますか?

 「・・・二つあって。一つは自分の為。生きる上で必ずしてしまう行為、として
  あって。もう一つは…僕は札幌から東京に出て来て、本当に日本の音楽シーン
  というものが大好きになったんですよ。ポップミュージックもあるしアンダー
  グラウンドな、マイノリティな音楽も沢山あって。だけど大抵自分の好きな音
  楽ってマイノリティだったんですよね。そのマイノリティな音楽がなぜ、沢山
  の人の元へ届かないのかっていう理由。それをすごい考えていた時があって、
  きっと、メジャーな表面に流れないからだな、と思ったんです。じゃあマイノ
  リティの素晴らしいと思う音楽のエッセンスは、どうしたらメジャーの表面に
  届くんだろう、って考えた時に、大衆に届く、エッセンスを持ったまま、マイ
  ノリティなものを出す。そうすることでもっと日本の音楽シーンは面白くなる
  んじゃないのかなって思ったし、僕が言葉を書いたり曲を作る上で、そこへの
  モチベーションというものが、最近はすごく働いてますね」
  
アートや音楽において存在するフォーマットを壊すことが、近代においては難しく
なってきた。特にロックでは。と語る山口。精神論としてのロック、ジャンルとし
てのロック。いろいろな捉え方がロックにはあるがいろいろある分壊すのが難しく
なって、それがつまらなさ、飽きられる要因になっていると。
音楽を作る時に気を付けているのは、常に自分の今いる立ち位置のフォーマットを
壊すということ。それを心がけてやっているとの事。


ワークショップ。
あるキーワードから触発されたワンフレーズを学生に書いてもらい、それに音楽を
乗せるとどのように言葉が変容していくか。

キーワードはサカナクションの曲のタイトルから「アイデンティティ」。作品全て
に二人が目を通し、6つセレクト。

 こぼれ落ちた細胞
 埋まらない自由帳
 乱反射の光
 骨格を探す、ハンマープリン。
 他人という名の鏡
 無限万華鏡


それぞれ皆バラバラに書いたんですけど、こうして6つ並べてみると偶然ではある
けれども、ストーリーが見えて来ますね

 「この過程というのは、実は音楽を作る上でもよくあるオペレーションという感
  じで、いろんな言葉が一つの意味を持って集まって来た時にそれをどう組み合
  わせるか。それを不規則に組み合わせることで逆にイメージが出来て来たり…
  それを今日、皆さんに体感してもらえたらな、と思います」
  
この六行詞に音楽を乗せる。曲はサカナクションの「Paradise of Sunny」。
佐野と山口が交互に6つの言葉を朗読。

 「これはもう、シュールですね」
シュールだね。
 「でも例えば、この音源が自分の大好きなアーティストのCDの中に入っていたと
  思って聞くと、アートに聞こえますよね。言葉プラス、音が入ることで言葉の
  持つエネルギーがより増していくというか、奥行きが出てくる。それが音楽の
  面白さだし、僕らがいつも音楽で遊んでいる手法なんですね」
そうですね。悲しいメロディに楽しい言葉を乗せたらどうなるかとか、セクシャル
なメロディに過激な政治的なメッセージを乗せたらどうなるんだ、例えばね。そう
した、実験というのは割と意識的にやられていますね。

 「(うなづき)僕は、よい違和感を探すことが音楽を作る上での一つのテーマなん
  ですよね。その違和感が好きか嫌いか。それがサカナクションらしさ、の基準
  になってる」
なるほど。面白い。


続いて10編の言葉をセレクトし、10行詞にする。
出来た詩は

 マーブル模様の背骨
 養殖のマグロ
 桃源郷
 尖った鉛筆の芯
 書きかえ可能なデータ
 新しい服を着る私
 眼鏡
 以外にやわらかな骨格
 はらわた
 ある一部であること。



これを作った学生本人が「Paradise of Sunny」に乗せてリーディングする。山口
も一人写りたくない?風邪で声が出ない?学生がいたのか、代役参加。

このアイデンティティという言葉はすごくシリアスで、使い方によっては危ないと
思っていた、と語る山口。
当初、「アイデンティティ」という曲は「アイデンティティ少年」というタイトル
で構想していた。少年という言葉を付けることで柔らかくなり、奥行きが出てくる
と思っていたが、詩を書いていると方向性が一つにしか行かなくなった。少年と言
う言葉に逆にフォーカスがいった。そこでアイデンティティという言葉だけ題にし
て、この言葉の持つ怖さを、シリアスさをどう曲の中で和らげるか、もっと色んな
捉え方をしてもらえるか。その制作の作業が、過程が僕の中でアイデンティティに
なっていったと山口。
 「だから今日、皆がこういう風に「アイデンティティ」という言葉からいろいろ
  連想して、実際に言葉を発して、音楽に乗せて、いろいろなイメージを持って、
  それを僕たちが見て来たというのは、これからまた新しく音楽を僕も佐野さん
  も作っていく上で、背中を押されたような感じがしますね」
素晴らしい感想だね。協力してくれた皆さんどうもありがとう。
  


講義終了後。

作詞作曲というのは勿論、芸能表現の一部ではあるんですけれども、僕思うに、他
の芸術に引けを取らないコンテンポラリーの、一級の表現フォーマットだと思うん
ですね。非常に懐の深い表現フォーマットです。ソングライティングというのはね。
この番組を観てくれた新しい世代、そういう人たちがまた新たなメソッドを持って
素晴らしいソングライティングをしてくれることを望みますね。将来、この番組を
観てソングライティングを始めた、という人に出会えたら最高ですね…





これにて「佐野元春のザ・ソングライターズ 2ndシーズン」も終わりです。

2ndシーズンは若手アーティストが多かったですね。もっとベテランの方からも
話を聞いて欲しかった思いはありますが、とても素晴らしいプログラムでした。
私が若手アーティストをあまり知らないだけで、世間的にはこの方が需要はある
かも知れません。

なじみの無いアーティストでもこんなに興味深いのですから、ファンの方々には
堪えられないのでは。佐野元春の進行もシンプルながらもお見事。同業者だから
こそ分かることもあるでしょうし、聞けることもあるでしょう。もっと続いて欲
しいと強く願います。書き起こしは少々しんどくなって来ましたが(笑)。

来年の夏にはサードシーズンがあるのかなあ。期待しましょう。


「佐野元春のザ・ソングライターズ 2ndシーズン」全12回
NHK教育 毎週土曜 夜11:45-0:15 (再放送は次週の土曜 昼10:30-11:00)



←Vol.9・Vol.10 ゲスト:ライムスター へ

サードシーズン Vol.1・Vol.2 ゲスト山口隆 へ


テーマ:NHK教育 - ジャンル:テレビ・ラジオ

龍馬伝 暗殺実行犯は京都見廻組!

龍馬伝もいよいよラストの第4部に突入です。ここでなんと、龍馬暗殺犯に
ついてチーフPがネタバレしました。ビックリ。


==================================
(略)
龍馬暗殺の場面について、同番組の鈴木圭チーフプロデューサーは、反幕府
勢力を取り締まった「京都見廻組」の佐々木只三郎、今井信郎らが実行犯と
いう定説を採用するといい、佐々木ら暗殺実行犯の配役には「自薦他薦問わ
ず、『オレに福山龍馬を切らせろ』という人がいっぱいいてありがたい限り」
と思わぬ人気ぶり?に驚いているという。

(中略)

第4部は、龍馬が長州藩と組んで幕府と戦う「第二次長幕戦争」から始まり、
敵対関係にあった土佐藩参政・後藤象二郎と龍馬が会談して貿易結社「海援
隊」結成の基を作った「清風亭会談」、始動した「海援隊」の船「いろは丸」
と紀州藩の軍艦が衝突し、両者の談判に及んだ「いろは丸沈没事件」、後の
明治政府の基本方針をしたためた「船中八策」、前土佐藩主・山内容堂への
大政奉還の進言とその実現まで、歴史的な出来事が目白押し。龍馬が京都の
近江屋で刺客に襲撃され、暗殺されるまでを10回にわたって描く。最終回の
第48回「龍馬暗殺」は11月28日に時間を拡大して放送される。

(中略)

「何が龍馬を殺したんだということを掘り下げてやっていきたい」と鈴木プ
ロデューサーが意気込むのが暗殺の場面。実行犯の背後にいる黒幕について
は、現在でもさまざまな説が取りざたされているが、鈴木チーフプロデュー
サーは「僕らはこういうことじゃないかと思いますという仮説でしかない」
といいながらも「(誰なのか)分からせようと思っています」と発言。注目
が集まる場面だけに「どういう形になるかは、ぎりぎりまで粘りたい」と慎
重な姿勢をみせている。
(略)
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まんたんウェブ==龍馬伝:「オレに福山龍馬切らせろ!」暗殺犯役が人気?
26日からラスト第4部突入

http://mantan-web.jp/2010/09/20/20100919dog00m200023000c.html


龍馬伝ファンにはかなり気になる記事だと思います。

「龍馬伝」における暗殺実行犯は今のところ定説となってきている見廻組の
佐々木只三郎、今井信郎ということで確定です。
見廻組は一度登場しましたが、あの時には個人名のあるキャラでは無かった
ので、佐々木只三郎と今井信郎を誰が演じるのかも興味ありますね。
『オレに福山龍馬を切らせろ』(笑)。
こんなこと言いそうな俳優イッパイいますよね。。。
徹底的にヒールを演じられる人がやって欲しいな。

そして、もっと興味があるのが暗殺の黒幕。誰なのか分からせる、というこ
とで誰を黒幕となるか?さあミステリーの始まりです!

私的には現時点では後藤象二郎が最有力候補。次点は西郷。

でもストーリーが進むにつれ、誰が黒幕でもおかしくない展開になると思わ
れます。史実でも実に様々な説がありますから。陸奥宗光説や中岡慎太郎説
まで本当にいろいろです。


あと最終回で暗殺なんですね。1話前で暗殺、その後の展開を最終回で描く、
でも面白そうなんですが、あと10話、時間の制約もあります。

そーなんですよね、もう残り少ない話数。時間に限りあるのだから、描くべ
きところはしっかり描写して、最後はしっかりキメて下さいな。お願いしま
すよ、スタッフの皆さん!



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テーマ:龍馬伝 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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